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大河ドラマ『光る君へ』で大ブレイク!躍進が続く塩野瑛久のタレントパワーを徹底分析

NHK大河ドラマでブレイクした俳優を挙げると、『徳川家康』(1982年)の役所広司、『新選組!』(2004年)の堺雅人、『おんな城主 直虎』(2017年)の高橋一生ら錚々たる主役級が並ぶ。彼らに続く存在として期待したいのが、2024年の大河ドラマ『光る君へ』で脚光を浴びた塩野瑛久だ。

塩野が『光る君へ』で演じたのは、平安時代に幼くして66代天皇となった、一条天皇。第15回(4月14日の放送)で初めて塩野が登場すると、「お美しい」「誰このイケメン帝」などと優美な姿がSNSで話題化。崩御した第40回(10月20日放送)では「最後まで気高く、ご立派でした」「塩野さんにぴったりの役だった」といった称賛の声が上がった。定子(高畑充希)や彰子(見上愛)との愛の物語に引きつけられた視聴者も多いだろう。オーディションを経ての初の大河出演で大役を掴み、「知名度的にも抜擢いただいたと言わざるを得ません」と語っていた塩野。そのプレッシャーに打ち克ち、チャンスをものにしたと言えるだろう。

大河で注目度が高まっていた6月には、『めざましテレビ』(フジ系)にマンスリーエンタメプレゼンターとして出演。素顔を見た視聴者の間では「爽やか」「かわいい」などの黄色い声が上がっていた。そして7月5日からは、FODにて、野村周平とのW主演ドラマ『REAL 恋愛殺人捜査班』が配信。自称・恋愛マスターの刑事・夢川幹也に扮して“帝”とは異なる姿を見せた。

出演ラッシュとなったのは、10月だ。まず6日からは、WOWOW連続ドラマW『ゴールデンカムイ —北海道刺青囚人争奪編—』に元ヤクザの奥山夏太郎役で登場。11日からは、酒井麻衣監督による映画『チャチャ』が公開され、伊藤万理華演じる主人公が思いも寄らぬ形で出会う謎の男に扮して熱演を見せた。さらに25日からは、映画『八犬伝』も公開。滝沢馬琴(役所広司)が描く“虚の世界”の暴君・扇谷定正役で外連味のある芝居を見せた。

そして10月期の民放連ドラで話題になったのが、金曜ナイトドラマ『無能の鷹』(テレ朝系)だ。「デキる女」のオーラが全開ながら仕事がまったくできない主人公の鷹野ツメ子(菜々緒)と組み、能力を発揮していく気弱な同期・鶸田道人役でコミカルな演技を見せた。

このような今年の活躍が評価され、11月には「anan AWARD 2024」のアクター部門を受賞。25年は地上波連ドラへのW主演も決まっており、勢いが止まらない。

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  • 2023年から『かしましめし』などの連ドラで大役が増加
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