アーティストとして活躍する一方、俳優としても人気を獲得する逸材を輩出してきたEXILE。EXILE AKIRA、岩田剛典、白濱亜嵐らに続く若手メンバーの1人で、FANTASTICS from EXILE TRIBEのリーダーとしても活躍する27歳が、佐藤大樹だ。2022年は、俳優業での活躍がとりわけ目立つ年となっている。
まず1月からは、声優として、アニメ『錆色のアーマ−黎明−』（TOKYO MXほか）の主人公・孫一の声を担当。同作は17年と19年に佐藤が主演した舞台をメディアミックス展開した “逆2.5次元”プロジェクトのアニメ版だ。1月は、さらにFANTASTICSの冠番組『FUN！FUN！FANTASTICS SEASON2』（日テレ）も放送開始となった。
2月からは、MBS /TBSドラマイズムの『liar』に見上愛とW主演。社内トップクラスの営業成績を誇り、社長令嬢と交際をしながらも、営業部の後輩・成田美紗緒（見上）に心引かれる市川一哉を演じてドラマ初主演を飾った。本作では、ツンデレ感たっぷりの佐藤に“沼落ち”する女性が続出、動画配信サービス「dTV」の22年上半期国内ドラマ部門で2位の視聴数を記録した。
3月からは、Amazonプライム･ビデオで配信された連続ドラマ『恋に落ちたおひとりさま〜スタンダールの恋愛論〜』に出演。主人公の恋に臆病な図書館員・岡部聡子（波瑠）に想いを寄せる後輩・村石琢磨役を演じた。
そして6月1日からは、TBSドラマストリーム枠の第２弾としてスタートした『理想ノカレシ』に出演。仕事はデキるが恋に不器用な主人公（大政絢）の初恋の相手で、王子様のような高校生・神宮寺望と、その神宮寺にそっくりな容姿で現れる謎の青年・村瀬光琉を一人二役で熱演した。ネット上では『liar』とは異なるキャラが好評で、「わんこ系の佐藤大樹に癒される」「毎回キュンキュンして沼」といった声が多く上がった。
19歳でEXILEのパフォーマーに抜てき
2009年、中学3年生のときに母親に誘われて見たEXILEのライブに感動。間もなくLDHが運営するスクール・EXPG（現 EXPG STUDIO）に入学して本格的にダンスを始め、11年から13年にかけてはGENERATIONS のサポートメンバーとして活動した。並行して開始したのが俳優業。初期は『シュガーレス』（12年）、『仮面ティーチャー』（13年）などの連ドラに出演していた。そして14年に参加したのが、EXILEの新パフォーマーオーディション。約2000人の中からメンバーに選ばれ、念願のEXILE加入を果たした。
15年には、連ドラ『ワイルド・ヒーローズ』（日テレ系）にヤンキーグループの1人・里島透役で出演。TAKAHIRO、青柳翔、岩田剛典らと共演した。さらに『HiGH&LOW THE STORY OF S.W.O.R.D.』に出演、山王連合会のキーマン・チハル（片岡千晴）役を担った。以降、シリーズ作品に同役で出演し、18年のスピンオフ映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』には山下健二郎、佐藤寛太とともに主演している。
映画『4月の君、スピカ。』『小説の神様 君としか描けない物語』に主演
16年末に、パフォーマー集団としてFANTASTICSを始動。17年は『錆色のアーマ』で舞台初主演を飾り、18年には映画『ママレード・ボーイ』でヒロイン（桜井日奈子）の友人・須王銀太役、映画『センセイ君主』でヒロイン（浜辺美波）に片想いする澤田虎竹役を演じた。そして同年12月にFANTASTICS from EXILE TRIBEとして、シングル『OVER DRIVE』でメジャーデビュー。オリコンデイリーチャート1位に輝いた。
19年は、映画『4月の君、スピカ。』に福原遥とW主演。福原演じる幼なじみに片想いをして同じ天文部に入る宇田川泰陽役を演じた。
続く20年は、ドラマ『恐怖新聞』（東海テレビ・フジ系）にキャスティングされ、白石聖演じる主人公のバイト先の先輩・松田勇介役で注目を集めた。さらに同年、映画『小説の神様 君としか描けない物語』に橋本環奈とＷ主演。中学生で作家デビューして挫折し、ヒット作を連発する高校の同級生（橋本）と小説を共作する千谷一也役を熱演した。さらに連ドラ『マネキン・ナイト・フィーバー』（日テレ系）に、FANTASTICS全員で主演するという八面六臂の活躍を見せた。
そして21年は、地上波初冠番組『FUN！FUN！FANTASTICS』（日テレ）が放送され、全国で31公演の単独ホールツアーを開催。そしてセカンドアルバムリリースと、FANTASTICSとしての活躍が目立つ年になった。その勢いを維持しながら、22年に『liar』『理想ノカレシ』などのドラマで俳優としての才能が開花させた。
また、FANTASTICS from EXILE TRIBE として、2022年3枚目のシングル『Summer Bike』が8月24日にリリースされた。サウンドプロデュースに音楽プロデューサー“亀田誠治”氏、グラフィックデザインにクリエイティブディレクター“佐藤可士和”氏を迎え制作するFAN FAN三部作の第1弾である。
佐藤大樹のタレントパワーとイメージワードは？
佐藤大樹 2022年5月～過去2年間タレントパワーランキングでは、年4回、計4400人のモニターにアンケート調査を行っている。佐藤の直近2年間の認知度を調べると、まず高かったのは、20.1％を獲得した20年8月。ドラマ『恐怖新聞』の放送時期だ。その後は18％前後をキープ。21.3％の最高値を叩き出したのが22年2月だった。『FUN！FUN！FANTASTICS SEASON2』や『liar』の放送が奏功したとみられる。
「見たい、知りたい」の指標である誘引率は、常時70％台を維持。こちらも22年2月に最高値の76.9％を叩き出している。認知度に誘引率を掛け合わせて算出した「パワースコア」は、20年8月に9.2、22年2月に9.0だった。
佐藤大樹 イメージワードグラフ佐藤はどのようなイメージを持たれているのか。21年の調査結果を参照すると、1位は「さわやかな」で38.6％、2位は「男前な」で30.7％、3位は「ヤンチャな」で30.2％となっている。以下は20％台となり、「優しい」「活発な」「クールな感じ」「センスが良い」と続く。ちなみにグラフが近い「相似タレント」としてデータが弾き出したのは、同じLDH所属の山下健二郎（三代目 J SOUL BROTHERS）、佐野玲於（GENERATIONS）、片寄涼太（GENERATIONS）らだった。
「さわやか」で「ヤンチャ」、「優しい」けれども「クール」…と、真逆ともいえるイメージを獲得しているのは、俳優として様々な役柄をモノにしてきたからだろう。
飛躍する俳優業の一方で、6月からはFANTASTICSの単独ホールツアーが開催中。さらに7〜9月にかけてはEXILE のツアーも開催している。EXILE、FANTASTICS、そして俳優と、「三足のわらじ」で、どのような道を歩んでいくのか、注目したい。
佐藤大樹（さとう・たいき）
誕生日 1995年1月25日
出身地 埼玉県
所属事務所 LDH JAPAN
公式サイト https://www.ldh.co.jp/management/sato/
公式ツイッター https://twitter.com/taiki__official/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/taiki_sato_official/
公式ウェイボ https://www.weibo.com/u/7127902780
2022年3rdシングル『Summer Bike』
FANTASTICS from EXILE TRIBE
［CD +DVD］RZCD-77595/B ￥2,200
好評発売中
https://m.tribe-m.jp/ldh_page/discography_fantastics_2022_0824_single_summerbike_index
文／泊 貴洋
