NHK連続テレビ小説は通称『朝ドラ』と呼ばれ、多くの根強いファンを抱えています。朝ドラの出演をきっかけにブレイクする女優も多く、視聴者だけでなく業界からも注目されている枠です。朝ドラへの出演歴がある女優を、ランキング形式でまとめました。
朝ドラ出演の女優が気になる!
朝ドラには、これまでに多くの女優が出演してきました。女優の起用方法や朝ドラの特徴、人気の理由などを解説します。
朝ドラ自体の人気が高い理由
朝ドラに出た女優がその後ブレイクし、人気女優となるケースは多々あります。女優の実力も当然ありますが、そもそも朝ドラ自体が人気コンテンツであるというのも大きなポイントです。
通常、ドラマは1時間単位のものがほとんどですが、朝ドラは『朝の15分間』という短い時間での放送となっています。そのため視聴のハードルも低く、後からでも追いかけやすい点が特徴です。
一時期は人気が下り坂だったときもありましたが、SNSの普及によりユーザーが朝ドラの話題で盛り上がったり、登場人物の似顔絵を創作したりすることで再び人気を取り戻しました。
1クールが長いからこそ
朝ドラは、一つの作品が半年間ほど続きます。通常のドラマが3カ月程度であることを考えると、かなりの長期間です。
長いスパンで視聴者が作品を見るからこそ、制作側も作中に登場するキャラクターには魅力を込めようとします。ヒロインやその周辺の人物も、例外ではありません。
半年間見続けても飽きが来ず、キャラクターの深掘りもしっかりしている点が、朝ドラの魅力といえるでしょう。出演女優がブレイクしやすいのも、放送期間が長い分、視聴者に認知される機会が増えるためです。
しっかりしたオーディションがキモ
朝ドラは、既に人気がある俳優だけでなく、まだ世に広まっていない新しい俳優を出演者に選ぶことでも有名です。
そのための手段としてオーディション形式を採用しており、オープンな形で、定期的に開催しています。特定の役柄だけをオーディションするのではなく、出演者オーディションとして募っているのも特徴です。
ヒロイン役以外でも採用される可能性がある点は、俳優側にとっても魅力でしょう。事実、『ヒロイン役は合わないけれど、その友人の役で』という採用のされ方をする女優もいるそうです。
たとえ友人役での出演だったとしても、半年間も画面に映り続ければ、それだけ演技を見てもらう機会も増えます。出演者がブレイクしやすい理由には、こういった背景があると考えられます。
朝ドラ出演の脇役女優ランキング算出方法
朝ドラ出演の脇役女優ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
朝ドラ出演の脇役女優ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2022年に行われた調査をもとに作成しています。
朝ドラに脇役で出演した女優・人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 川口春奈 | 36.6 | 2022年5月 |
2位 | 柴咲コウ | 36.1 | 2022年5月 |
3位 | 仲間由紀恵 | 35.6 | 2022年5月 |
4位 | 今田美桜 | 33.1 | 2022年5月 |
5位 | 佐々木希 | 32.2 | 2022年2月 |
6位 | 薬師丸ひろ子 | 29.8 | 2022年2月 |
7位 | 篠原涼子 | 29.7 | 2022年2月 |
8位 | 上白石萌歌 | 28.3 | 2022年5月 |
9位 | 安達祐実 | 27.6 | 2022年5月 |
10位 | 井川遥 | 27.4 | 2022年5月 |
11位 | 大島優子 | 27.2 | 2022年5月 |
12位 | YOU | 26.9 | 2022年5月 |
13位 | 仲里依紗 | 26.8 | 2022年5月 |
14位 | 森七菜 | 26.3 | 2022年5月 |
朝ドラに脇役で出演した女優・人気ランキングには、ほかの作品で主演級の活躍を見せている人がたくさん入っています。それぞれの活躍について見ていきましょう。
2001年生まれ、第44回日本アカデミー賞にて新人俳優賞を獲得した実績がある女優です。
ドラマ『この恋あたためますか(2020年)』や『逃亡医F(2022年)』、映画『ライアー×ライアー(2021年)』といった作品が、近年の主な出演作となっています。
朝ドラには2020年の『エール』に出演し、二階堂ふみが演じたヒロイン役の妹・梅役を演じました。黒縁メガネが特徴的なツンデレのキャラクターで、大きな評判を呼びました。
1989年生まれ、ファッション誌でモデルとして活動したり、女優としてドラマ・映画に出演したりしています。
ブレイクのきっかけは、2006年のアニメ『時をかける少女』でヒロインの声を演じたことでした。その後は、ドラマ『ハチワンダイバー(2008年)』や『あなたのことはそれほど(2017年)』、映画『モテキ(2011年)』などに出演しています。
2020年の朝ドラ『エール』では、喫茶バンブーの店主・梶取恵役としてコミカルな演技を披露し、SNSでトレンド入りを果たしました。
女優としてドラマ・映画に出演するだけでなく、雑誌でコラムを掲載したり、ラジオパーソナリティーを務めたり、歌手として楽曲をリリースしたりと、マルチに活躍するタレントです。
2022年現在では、関西ローカルのバラエティ番組『発見!仰天!!プレミアもん!!!土曜はダメよ!』や『セブンルール』のほか、雑誌『spring』『TV LIFE』でも連載を持っています。
2021年の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』では、主人公である安子の姑・雉真美都里役を演じました。ヒールとしてのポジションを見事に演じきり、怖いと評判を呼んだほどです。
1988年生まれ、アイドルグループ『AKB48』のメンバーとして活動していました。2014年にグループを卒業してからは、主に女優として活躍しています。
映画『真田十勇士(2016年)』『疾風ロンド(2016年)』や、ドラマ『東京タラレバ娘(2017年)』などが主な出演作です。
朝ドラに出演したのは、2015年の『あさが来た』でのことで、主人公のあさが設立した大学の学生・平塚明役を演じました。あさに反発するキャラクターで、視聴者にインパクトを残しています。
1976年生まれ、ドラマ・映画で活躍している女優です。エッセイやナレーションの仕事もしています。
主な出演作はドラマ『フリーター、家を買う。(2010年)』『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~(2022年)』、映画『チームバチスタの栄光(2008年)』などです。
朝ドラにもたびたび出演しており、『純情きらり(2006年)』『おちょやん(2020年)』といった作品で、助演としてしっかりと存在感を示していました。
1981年生まれ、2歳の頃からキッズモデルとして芸能活動をしていたタレントです。1994年のドラマ『家なき子』で主役を演じると、一気にブレイクしました。
子役卒業後も、女優として多くのドラマ・映画で活躍しています。また、ファッションブランドのプロデュースを行ったり、数々のCMに出たりと幅広く活動中です。
2021年の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』では、ヒロインのひなたが憧れる女優・美咲すみれ役を演じています。高い演技力とその若々しい姿は、視聴者たちの間で大きく話題となりました。
2000年生まれ、2011年に『第7回東宝シンデレラオーディション』のグランプリを獲得しているタレントです。
女優としても活躍しており、2019年には映画『羊と鋼の森』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。近年も舞台・CMと多方面に活躍中で、2022年8月には映画『アキラとあきら』にも出演予定です。
朝ドラには、2022年の『ちむどんどん』に出演し、ヒロインである暢子の妹・歌子を演じました。2023年以降の活躍もますます楽しみな女優です。
1973年生まれ、歌手・女優として活躍しているタレントです。90年代には『ダウンタウンのごっつええ感じ』にも出演し、バラエティ番組でも存在感を示していました。
代表作にはドラマ『カバチタレ!(2001年)』『アットホーム・ダッド(2004年)』『アンフェア(2006年)』『ハケンの品格(2007年)』などがあります。
2020年には朝ドラ『おちょやん』にも登場し、ヒロインである千代の奉公先にいるおかみ・岡田シズ役を演じました。この作品が朝ドラ初出演となったそうで、インタビューでは「すごく新鮮」と語っています。
歌手・女優として活躍しているタレントで、女優デビューは1978年の映画『野性の証明』でした。
自身が主演を務めた映画『セーラー服と機関銃(1981年)』では主題歌も歌い上げ、作品と楽曲の両方を大ヒットさせています。2021年には歌手活動40周年を迎えました。
『あまちゃん(2013年)』や『エール(2020年)』といった朝ドラにも出演経験があり、若手女優をしっかりと支える好演を見せています。
1988年生まれ、モデル・女優として活動しているタレントです。バラエティ番組にもたびたび出ており、幅広く活躍しています。
近年では、映画『東京喰種 トーキョーグール(2017年)』やHuluオリジナル作品『雨が降ると君は優しい(2017年)』、ドラマ『デイジー・ラック(2018年)』などが主な出演作です。
2021年には朝ドラ『カムカムエヴリバディ』にも出演し、芸能事務所の社長令嬢・笹川奈々役を演じました。
1997年生まれ、ドラマ・映画で活躍している若手女優です。2018年にはYahoo!検索大賞2018女優部門賞を受賞、2022年には日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。
近年の主な出演作は、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜(2018年)』や『恋はDeepに(2021年)』、映画『君は月夜に光り輝く(2019年)』『ヲタクに恋は難しい(2020年)』などです。
2021年の朝ドラ『おかえりモネ』では、野心家の若手予報士・神野マリアンナ莉子役を演じました。
1979年生まれ、ドラマ・映画で活躍している女優です。ナレーションの仕事もしており、2022年には沖縄復帰50周年記念特別展『琉球』の音声ガイドも務めました。
『ごくせん』シリーズと『トリック』シリーズは、自身の代表作ともいえるほどの大ヒット作品で、劇場版も公開されたほどです。
朝ドラには2014年に『花子とアン』、2022年に『ちむどんどん』へ出演しました。『花子とアン』ではヒロインである花子の親友・葉山蓮子役を、『ちむどんどん』では4人の子を育てる母親・比嘉優子役を演じました。
女優であり、アーティストとしても活動しているタレントです。2020年には、無観客ライブ『DRESS THE KO』を開催しました。
女優としても多くの作品に関わっており、2022年にもガリレオシリーズの映画第3弾『沈黙のパレード』や、『天間荘の三姉妹』といった映画への出演が決まっています。
朝ドラには、2020年の『エール』に出演しました。作中の世界で有名なオペラ歌手・双浦環役を演じています。ヒロインの未来に影響を与えることになる、重要な役どころでした。
1995年生まれ、主に女優として活動しているタレントです。2022年にはデビュー15周年を迎え、ファンイベントの開催が予定されています。
バラエティ番組『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』にレギュラー出演したり、『カルビー』や『ライオン』などのCMに出たりと、女優業以外にも活躍しています。
2022年には、朝ドラ『ちむどんどん』にてヒロインの姉・比嘉良子役を演じました。しっかり者だけど弱い部分もあるキャラクターを好演し、高い評価を得ています。
主演以外の女優たちも要チェック!
朝ドラに出演した女優は、主演だけでなく、脇役も注目されやすくなっています。若手女優の登竜門として認知されていることや、半年間という長い放送期間であることも理由の一つでしょう。
朝ドラファンはもちろん、今まであまり朝ドラを見てこなかった人も、これをきっかけに朝ドラを視聴してみてはいかがでしょうか。
そこから今後ブレイクする女優が見つかり、周りよりも早く注目タレントの存在に気付けるかもしれません。