コンビのYouTuberとしては男女コンビの「ヴァンゆん」が、2019年にダチョウ倶楽部・有吉弘行らを擁する大手芸能事務所の太田プロダクションに所属して、地上波テレビのバラエティなどネットの世界にとどまらない活動を見せて知名度を伸ばしたメンバーの1人、ゆんは昨年放送されたドラマ『凛子さんはシてみたい』(MBS/TBS系)にも出演した。
昨年10月、同じく太田プロダクションに所属して注目を集めたのが、男性2人によるYouTuberコンビ「バンカラジオ」だ。約1か月の活動休止期間を経て、公式YouTubeチャンネルで公開した動画で事務所所属を発表した。
2017年にコンビとして活動開始
バンカラジオは、きいた、やねすけの2人によるコンビ。ともに現役の早稲田大学生(きいたは国際教養部・休学中、やねすけは文学部・2022年3月卒業予定)。予備校時代に出会い、早大を目指している仲間として交流。その後、「世界一周の様子をYouTubeで公開したい」という夢を持つきいたが、大学のサークルで動画編集の技術を磨いていたやねすけをコンビに誘って、2017年12月に活動を開始。
当初はさまざまな企画に挑戦する動画を投稿するも、再生回数は伸びず。試行錯誤して、やがて、現役早大生という2人に共通するプロフィールを活かして受験動画や大学系あるある動画を制作するようになり、多くの視聴者を獲得した。
2018年10月に投稿した「ハロウィンの渋谷で勉強したらテストの点数どのくらい上がるの?」は、多くの人がコスプレをしてにぎわっていたハロウィン当日の渋谷でコタツを置いて終電までの4時間、センター倫理を勉強したら何点アップするかを検証した動画で、彼らにとって最初に大きくバズった動画となった。
「天才小学生シリーズ」は平均視聴回数300万回
現在の彼らのYouTubeチャンネルで人気を集めているのが、「天才小学生シリーズ」。やねすけが「天才小学生」、きいたが「最恐の母」に扮して展開するコメディー動画で、小学生を中心に支持を集めている。
「天才小学生シリーズ」の平均視聴回数は300万回。特に人気を集めた動画としては、2021年7月に投稿した「息子で荒稼ぎしたい母親 | 天才小学生VS最恐の母8」が再生回数700万回を上回ったほか、同年6月に投稿した「息子と母親の大戦争 | 天才小学生VS最恐の母7」では北海道を拠点に活動するYouTuber「マナル隊」とコラボして再生回数690万回(2022年1月現在)。また、2021年12月にはネット放送局「ボンボンTV」のコラボ動画で、女性YouTuberの金城成美(なる)、加藤一華(いちか)、どみちゃんと共演した。
昨年からYouTubeサブチャンネル「バンカラなラジオ」(「バンカラジオ切り抜き」から改称)を「普段はコメディーを演じるバンカラジオの”リアル”を見せる場所」として開設。YouTubeに公開した動画の一部を切り抜いて再編集して投稿する「切り抜き動画」やメインチャンネルには上げていない動画を上げている。
「バンカラジオ切り抜き」は、2021年のYouTube切り抜き動画再生回数ランキングにおいて1億933万回で8位に入った(「インフルエンサーパワーランキング by BitStar」・1位はひろゆきの部屋【ひろゆき, hiroyuki】切り抜き)。
このことを踏まえ、年明け1月よりバンカラジオ 公認YouTubeチャンネルの申請も始まった。
きいたは、瞑想、神社仏閣巡り、オンラインゲームFortniteが趣味で、特技はバスケットボールと英語(英検準1級)。一方、やねすけの趣味は読書、美術館巡り、一人観覧車で、特技はにらめっこで全戦全勝と明晰夢を見ること。
年末より動画に翻訳を挿入するなどして、海外も視野に入れた活動や今後は小学生向けのファンイベントやグッズなどのプロデュースをしていきたいという。メディア出演が増えれば、ファンの年齢層は広がっていくだろう。
バンカラジオ
きいた
1998年1月17日生まれ
千葉県出身やねすけ
1997年11月17日生まれ
神奈川県出身太田プロダクション所属
公式サイト https://www.ohtapro.co.jp/talent/bankaradio.html
公式ツイッター
きいた https://twitter.com/kiita_ma
やねすけ https://twitter.com/yn_suke
公式インスタグラム
きいた https://www.instagram.com/kiita_br/
やねすけ https://www.instagram.com/yanesuke_br/
公式YouTube
(メインチャンネル)https://www.youtube.com/channel/UCT5BVYrrhS7gD5xzloZ8FhA
文/高倉文紀