子役時代から有名だった役者といえば、誰を思い浮かべるでしょうか?子供時代から多くの作品に出ていた人から、意外な子役時代があった人まで、男女別でランキング形式にしてまとめました。出演作情報とあわせてご覧ください。
子役上がりの俳優・女優は多い?
子役上がりの俳優・女優は、芸能界では珍しくありません。まず子役とはどのようにしてなるものなのでしょうか。また、人気の高い子役に共通していることや、子役ならではのエピソードなどを紹介していきます。
子役になるための方法
子役になる方法はいくつかありますが、代表的なものはオーディションを受ける方法です。芸能プロダクションが開くオーディションに合格するのが、子役になる近道であるといえるでしょう。
他には養成所に入り、レッスンを受けながら芸能界デビューを目指す方法や、スカウトによってデビューする方法もあります。
また最近では、モデルから芸能界入りというルートも増えているのが特徴です。キッズモデルとして活動した後に、子役としてドラマや映画に出演するケースもあります。
人気子役の共通点
たくさんいる子役の中でも、人気が出る子役にはいくつか特徴があります。一つ目は、良い意味での子供っぽさがしっかり出せているかどうかです。
ドラマや映画の撮影現場という非日常的な空間でも、ありのままの子供らしさを出せているかどうかで資質が問われます。重要なのは、あくまで自然なかわいらしさをもっているかどうかです。
また、子供とはいえ仕事として臨む以上、社会的なルールを守れるかや、気持ちのオンオフを切り替えられるかも重要です。役に入り込めるか、現場の雰囲気を壊さないかなど、仕事をする人としての意識があると、評判が良くなり、人気も出てくるでしょう。
子役ならではの苦労も
子役と聞くと、小さい頃から芸能界で活躍し、順風満帆な人生を送っているイメージを抱きがちですが、子役だからこその苦労もあります。
子役は芸能活動として仕事をする一方で、義務教育として学校にも通わなければいけません。その両立は難しく、学校で友達が上手くつくれなかったり、逆に芸能活動に身が入らなかったりとトラブルの原因にもなるでしょう。
また、金銭感覚が他の子供と大きく離れてしまうがちな点も問題です。人気子役になれば収入も増え、家族の中で一番稼ぐ立場になってもおかしくありません。そうした状況が続くと、お金絡みのトラブルが増えたり、金遣いが荒くなってしまったりする恐れがあります。
子役上がり人気俳優・女優ランキングの算出方法
子役上がり人気俳優・女優のランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法を紹介します。
当社独自の集計方式で算出
子役上がりの人気俳優・女優ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2021年8月度に行われた調査をもとに作成しています。
子役上がりの人気俳優ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 小栗旬 | 34.0 | 2021年8月 |
2位 | 神木隆之介 | 33.4 | 2021年8月 |
3位 | 生田斗真 | 30.8 | 2021年8月 |
4位 | 高橋一生 | 30.5 | 2021年8月 |
5位 | 北村匠海(DISH//) | 27.5 | 2021年8月 |
6位 | 濱田岳 | 25.5 | 2021年8月 |
子役時代から有名な俳優もいれば、意外性のある俳優などさまざまな人物がランクインしました。6位から順に、各タレントの詳細を見ていきましょう。
9歳で芸能事務所からスカウトされ、子役デビューしました。デビュー作はドラマ『ひとりぼっちの君に(1998年)』で、ダウンタウンの浜田雅功と共演しています。
このときの演技が評価され、以降もドラマやCMに出演し続けますが、中学生から高校生の時期は部活動のため芸能活動を休止していました。
2004年に『3年B組金八先生 第7シリーズ』へ出演すると再び注目を集め、そこから本格的に俳優の道を歩みます。『ゴールデンスランバー(2010年)』『予告犯(2015年)』『マスカレード・ホテル(2019年)』などの話題作に次々出演し、人気子役から人気俳優へと成長しました。
11歳のとき、映画『DIVE!!(2008年)』で役者デビューしました。華々しいデビューに思えますが、実はオーディションを100回以上受けたことがあるなど、デビューまでの道のりは険しいものでした。
役者として活動する一方でモデルや歌手としても活動しており、2011年にはダンスロックバンドDISH//を結成し、リーダーとメインヴォーカル・ギターを務めています。
もちろん俳優活動も精力的に行っており、映画『君の膵臓を食べたい(2017年)』では映画初主演を果たした上、日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得するなど高い評価を得ている俳優です。
10歳のとき、映画『ほしをつぐもの(1990年)』で映画デビューを飾ります。それ以降も子役として『恐竜戦隊ジュウレンジャー(1992年)』に出演したほか、ジブリ作品の『耳をすませば(1995年)』では声優にも挑戦し、天沢聖治の声を担当しました。
子役から大人の俳優へと成長する中で、『世界の中心で、愛を叫ぶ(2004年)』などのヒット作にも出演。さらに舞台『4 four(2012年)』では第67回文化庁芸術祭賞演劇部門の新人賞を獲得しています。
近年では大河ドラマ『おんな城主直虎(2017年)』や『カルテット(2017年)』での演技が話題を呼び、ますます存在感を強めている俳優です。
1996年にジャニーズ事務所に入り、11歳で『天才てれびくん』に出演しました。さらに翌年は、連続テレビ小説『あぐり(1997年)』でも立派に子役を務めました。
ジャニーズJr.としてアイドル活動も並行し行っていましたが、ドラマの仕事にやりがいを感じ役者業に力を入れ始めます。
子役卒業後は『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~(2007年)』『魔王(2008年)』などのヒット作に出演し、ルックスと演技力で話題を集めた役者です。
1999年、6歳でドラマ『グッドニュース』に出演したほか、映画『お父さんのバックドロップ(2004年)』『妖怪大戦争(2005年)』などの作品で高い演技力を披露して人気子役となりました。特に『妖怪大戦争』では日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得しています。
子役卒業後は『桐島、部活やめるってよ(2012年)』で校内カースト下位の生徒を見事に演じ、人気子役ではなく人気俳優としての認知度を高めていきました。
以降は『バクマン。(2015年)』『3月のライオン(2017年)』など人気マンガが原作の実写映画に出演し、原作ファンからも高い評価を得ています。
小学生から児童劇団に所属し、子役として活動していました。大河ドラマ『八代将軍吉宗(1995年)』に出演するなど、子役時代から華々しい経歴を重ねています。
子役を卒業してからは、『あずみ(2003年)』などの映画に出演し、役者として成長していきました。
『花より男子(2005年)』に出演したことをきっかけに人気が爆発し、その後『キサラギ(2007年)』『クローズZERO』シリーズなどの話題作に続々と出演しています。舞台『ハムレット(2003年)』にも出演するなど、ドラマに映画、舞台とフィールドを問わず活躍する人気役者です。
子役上がりの人気女優ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 新垣結衣 | 47.8 | 2021年8月 |
2位 | 長澤まさみ | 39.8 | 2021年8月 |
3位 | 橋本環奈 | 36.7 | 2021年8月 |
4位 | 戸田恵梨香 | 36.5 | 2021年8月 |
5位 | 多部未華子 | 36.4 | 2021年8月 |
6位 | 川口春奈 | 33.3 | 2021年8月 |
ドラマや映画はもちろん、CMなどでもよく目にする女優が上位にランクインしています。6位から1位までの女優を詳しく見ていきましょう。
2007年、12歳のときに中学生向けのファッション誌『ニコラ』のオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビューを果たします。
女優としてはドラマ『東京DOGS(2009年)』の出演がデビュー作でした。強烈な存在感を放ち、『桜蘭高校ホスト部(2011年)』などの話題作へも出演しています。
2020年には大河ドラマ『麒麟がくる』に出演。沢尻エリカの代役で急遽出演したことや、時代劇初出演という状況ながらも見事に演じきり、女優としてさらに高い評価を得ることとなりました。
2002年、中学2年生のときに、Janne Da ArcのPVに出演したのが女優デビューです。映画『HINOKIO(2005年)』にも出演し、そこから女優としての活動を本格化させています。
連続テレビ小説『つばさ(2009年)』への出演でさらに人気が上昇し、ドラマ『デカワンコ(2011年)』では主演女優賞も獲得しました。
『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!(2017年)』では声優にも挑戦するなど、幅広い分野で意欲的に活動している女優です。
小学6年生のとき、連続テレビ小説『オードリー(2000年)』に子役として出演し、ドラマデビューしました。
当時の演技は監督らから高く評価されており、その後子役を卒業してからも映画『デスノート(2006年)』に出演しています。さらに『LIAR GAME(2007年)』では主演を務めるなど、順調に女優としてステップアップしていきます。
近年は『大恋愛~僕を忘れる君と(2018年)』『スカーレット(2019年)』などのヒット作に出演し、ドラマ・映画で欠かせない存在となりました。
小学3年生で芸能事務所に入り、芸能活動を始めます。アイドルグループRev. from DVLの一員として福岡で活動中、ネットに載った写真が話題となり一躍全国区のタレントになりました。
女優としてのデビューは『奇跡(2011年)』で、その後『セーラー服と機関銃ー卒業ー(2016年)』では初主演も果たしています。このとき、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
『暗殺教室(2015年)』や『銀魂(2017年)』など、人気マンガ原作の実写映画に多く出演し、コメディ色の強い役を演じることが多い女優です。
12歳のとき、第5回東宝シンデレラグランプリを受賞したことで芸能界デビューします。女優としてのデビューも同じ年で、作品は映画『クロスファイア(2000年)』でした。
『ロボコン(2003年)』で主演を務めた際の演技が評価され、第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得し、人気が上昇します。その実力を証明するように、『世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)』では第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・話題賞を受賞し、輝かしい実績を残しました。
その後も映画『モテキ(2011年)』や大河ドラマ『真田丸(2016年)』などへ出演しており、いずれも高く評価されています。近年では映画『キングダム(2019年)』で力強くも美しい女性・楊端和(ようたんわ)を見事に演じました。
2001年、13歳のときにファッション誌『ニコラ』のオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビューを果たします。
女優としての活動は2005年からで、ブレイクのきっかけとなったのは2006年に放送された江崎グリコの商品、ポッキーのCMでした。
『ドラゴン桜(2005年)』『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(2006年)』などのドラマに出演しキャリアを重ねると、『リーガル・ハイ』シリーズの人気作にも登場し、女優としての地位を固めていきます。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ(2016年)』で演じたヒロイン・みくりは男性からも女性からも高く評価されており、万人に愛される女優です。
芸能歴の長い子役上がりの俳優・女優に注目!
俳優も女優も、子役時代から長い芸能活動を続けてきた人たちは演技力があります。そのキャリアを活かし、一時のブームでは終わらないタレントとしての力強さがあるのも特徴です。
子役時代から有名だった人や、子役時代があったことを知らなかった人も含め、彼らの魅力の源が垣間見えたのではないでしょうか?
これからドラマや映画を見ていて子役が登場した際は、その子役が成長して立派な俳優や女優になるかもしれない、と考えながら見るのも面白いかもしれません。