有名な芸能プロダクション「ホリプロ」がどのような芸能事務所かご存じでしょうか?ホリプロの歴史や特徴を踏まえた上で、ホリプロ所属の人気タレントを男女別にまとめてみました。多くの分野で才能を発揮しているホリプロタレントをチェックしましょう。
ホリプロはどんな芸能事務所?
ホリプロという芸能事務所について、基本的な情報やどのような特徴を持つ事務所なのか、また事務所の方針なども交えて紹介します。
1960年創業の芸能プロダクション
ホリプロは1960年に創業され、当初は音楽プロダクションとして事業をスタートさせました。その後は映像事業にも関わっていき、現在は総合エンターテイメント会社として芸能界でも大きな存在となっています。
「文化をプロモートする人間産業」という企業理念を持ち、ナンバーワンであり、オンリーワンでもあるコンテンツの制作を目指している会社です。
時代の移り変わりと共に、形態も変化していく柔軟性を持っています。近年ではアジア進出やインターネットコンテンツ拡大などのほか、アニメ市場へも関わるなど多くの企業戦略を打ち出しています。
バラエティに富んだタレントが所属
ホリプロは株式会社ステラキャスティング、株式会社ホリ・エージェンシーなど、多くのグループ会社を持っています。
ホリプロ自体も多様なタレントを抱えているため、系列全体で見た時にお笑い芸人や役者など、タレントのバラエティが豊かであることが特徴です。
たとえばホリプロや関連事務所所属としては、お笑い芸人のバナナマンやモノマネタレントのホリ、占いで有名な島田秀平などがあげられます。系列会社のホリ・エージェンシーでは、役者の向井理や波瑠などが有名です。
新人の発掘・養成にも力を入れている
ホリプロは新たな才能の発掘や、新人育成のための事業も展開しています。1976年から開催されているホリプロタレントスカウトキャラバンが有名です。
ほかにもお笑い芸人発掘のための事業もあり、ホリプロ笑売塾というお笑い芸人養成学校も展開しています。2002年に開校されたホリプロ笑売塾は、ネタ作りの基礎からトーク練習、さらに演技やダンス、ボイストレーニングなども指導しています。
講師にも専門の構成作家やボイストレーナーなどを揃えており、充実した環境で芸を学ぶことができるのがメリットです。
ホリプロのタレントランキングの算出方法
ホリプロタレントのランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
ホリプロタレントのランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2021年8月度に行われた調査をもとに作成しています。
ホリプロ所属の男性タレントランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 向井理 | 33.8 | 2021年8月 |
2位 | 設楽統(バナナマン) | 33.4 | 2021年8月 |
3位 | 日村勇紀(バナナマン) | 32.3 | 2021年8月 |
4位 | 鈴木亮平 | 30.9 | 2021年8月 |
5位 | 藤原竜也 | 30.0 | 2021年8月 |
6位 | 妻夫木聡 | 29.7 | 2021年8月 |
7位 | 三村マサカズ(さまぁ~ず) | 27.2 | 2021年8月 |
男性タレントでは、お笑い芸人が多くランクインする一方、人気俳優もしっかり上位に入っています。各タレントの詳細を解説しましょう。
お笑いコンビ、さまぁ〜ずのツッコミ担当です。ボケ担当の相方、大竹一樹とコンビでの活動がメインですが、ソロでメディア出演することもあります。
『内村さまぁ〜ず』『モヤモヤさまぁ〜ず2』などのバラエティ番組にレギュラー出演しつつ、トークライブ活動を行ったり、クイズ番組の司会を務めたりとマルチに活躍する人気芸人です。
独特のゆるい雰囲気と鋭いツッコミのギャップが魅力で、若者から年配の人まで幅広くファンをもつのも特徴です。
ファッション誌のモデルとして活動した後、ホリプロ・アミューズ・ニッポン放送が合同で主催したザ・スタアオーディションにてグランプリを受賞したことで、本格的に芸能界での活動をスタートさせました。
ドラマ『すばらしい日々(1998年)』が俳優デビュー作で、その後映画『ウォーターボーイズ(2001年)』で脚光を浴び、人気俳優の仲間入りを果たしています。
以降も『ジョゼと虎と魚たち(2003年)』や『オレンジデイズ(2004年)』などのヒット作に次々出演。大河ドラマ『天地人(2009年)』では主演を見事に務めるなど、人気と実力を兼ね備えた俳優です。
1997年、15歳のときに舞台『身毒丸』のオーディションでグランプリを獲得し、主役を演じたことで役者としての道を歩み始めます。
映画『バトル・ロワイヤル(2000年)』では日本アカデミー賞優秀主演男優賞・新人俳優賞を受賞し、子役ではなく若手俳優として広く認められます。
以降、『デスノート(2006年)』や『カイジ』シリーズなどに出演し、鬼気迫る演技で高く評価を得た俳優です。近年では『太陽は動かない(2021年)』『鳩の撃退法(2021年)』などに出演しています。
2006年に水着のキャンペーンボーイに選出され、そこからドラマや映画へ出演するようになりました。
映画『HK 変態仮面(2013年)』でインパクトの大きいキャラクターを務めて話題となり、翌年は連続テレビ小説『花子とアン(2014年)』に出演するなど、振れ幅の大きい役を演じられる役者です。
大河ドラマ『西郷どん(2018年)』に主演するなど、ますます演技の幅を広げている点にも注目です。近年の出演作には『燃えよ剣(2021年)』などがあります。
お笑い芸人バナナマンとして、設楽統と共に活動しています。日村は当初、高校の同級生とコンビを組んでいましたが、後に設楽と出会いバナナマンを結成しました。
1993年にコンビを組むと、コントを武器に知名度を上げていき、2008年にはキングオブコントで準優勝を果たしています。
バラエティ番組『ゴッドタン』ではヒム子というキャラクターを生み出し、マジ歌選手権などのコーナーで活躍を見せる人気お笑い芸人です。
お笑い芸人バナナマンとして、日村勇紀と共に活動しています。設楽は当初、渡辺正行の付き人を務めており、知人の紹介で日村と出会いました。
コンビとしてバラエティ番組や単独ライブに出演し、芸人活動を精力的に行う一方で、朝の情報番組でレギュラー出演するなど、マルチなタレントして活躍中です。
主な出演番組には『YOUは何しに日本へ?』『バナナサンド』『バナナマンのせっかくグルメ!!』などがあります。
スカウトがきっかけで芸能界に入り、2006年のCM出演を皮切りに役者として芸能活動を本格化させました。
役者デビューはドラマ『白夜行(2006年)』で、のちに連続テレビ小説『ゲゲゲの女房(2010年)』によってブレイクしています。
それ以降は映画『パラダイス・キス(2011年)』『信長協奏曲(2016年)』などの話題作へ次々出演し、多くの人から支持を集めました。近年では婚活を扱ったドラマ『婚活探偵(2021年)』に出演するなど、シリアスからコメディまで幅広く演じられる役者です。
ホリプロ所属の女性タレントランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 綾瀬はるか | 49.5 | 2021年8月 |
2位 | 深田恭子 | 40.9 | 2021年8月 |
3位 | 石原さとみ | 38.0 | 2021年8月 |
4位 | 波瑠 | 32.6 | 2021年8月 |
5位 | 村上佳菜子 | 20.2 | 2021年8月 |
6位 | 小島瑠璃子 | 19.7 | 2021年8月 |
7位 | 丸山桂里奈 | 19.5 | 2021年8月 |
ホリプロ所属の人気女性タレントは、テレビで見ない日はないほどの豪華な顔ぶれが多くランクインしています。各タレントの詳細を見ていきましょう。
女子サッカーの元日本代表選手で、現在はタレントとしてバラエティ番組を中心に活躍しています。
代表時代はフォワードとして、ワールドカップ優勝に大きく貢献し、なでしこジャパンの愛称を広く知らしめました。東京オリンピックでは、なでしこジャパンの一員として聖火ランナーを務めた経歴があります。
明るく天然なところもあるキャラクターはバラエティで重宝され、お茶の間に親しまれるタレントとして多くの番組に出演中です。2021年には、自身のYouTubeチャンネルも開設し、自由な企画に挑戦しています。
2009年、第34回ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを獲得したことがきっかけとなり、芸能界デビューを果たしました。
バラエティ番組『アッコにおまかせ!』で瞬く間に人気を拡大し、多くのバラエティ番組に出演するようになります。
以降はスポーツ番組でキャスターを務めたり、ラジオ番組にレギュラーで出演したりと、マルチな活躍を見せています。また、雑誌でグラビアも披露するなど、スタイルの良さも魅力の一つです。
プロスケーターとして数々の大会で好成績を残し、2010年にはISUグランプリスケートアメリカで優勝した経験をもつアスリートです。2017年に現役を引退した後は、バラエティ番組を中心に活躍しています。
ホリプロ所属のきっかけは小島瑠璃子からの紹介で、小島とは昼の情報番組『ヒルナンデス』にて知り合った仲です。
愛知県出身ということもあり、『デラメチャ気になる!』『村上佳菜子の職レポ~企業のチカラで未来を豊かに~』など、愛知ローカルの番組に多くレギュラーを持っています。
2006年に『対岸の彼女』で女優デビューし、『恋空(2007年)』『リアル鬼ごっこ(2008年)』などへの出演を経て、連続テレビ小説『あさが来た(2015年)』のヒロイン役で脚光を浴び、一躍人気女優の仲間入りを果たしました。
以降は『世界一難しい恋(2016年)』や『あなたのことはそれほど(2017年)』などの話題作に次々と出演し、女優としてキャリアを順調に積んでいます。
近年の出演作は『#リモラブ~普通の恋は邪道~(2020年)』『ナイト・ドクター(2021年)』などです。
第27回ホリプロタレントスカウトキャラバンのピュアガール2002で、グランプリを獲得して芸能界に入りました。
女優としてのデビューは『わたしのグランパ(2003年)』で、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。
その後も映画『北の零年(2004年)』への出演や、大河ドラマ『義経(2005年)』での演技が評価され、人気女優としての地位を固めていきました。近年の出演作には『そして、バトンは渡された(2021年)』などがあります。
1996年、ホリプロスカウトキャラバンにてグランプリを受賞し、芸能界入りしました。ドラマ『神様、もう少しだけ(1998年)』への出演でその存在感をアピールし、ドラマや映画、CM、バラエティと幅広く活躍するようになります。
映画『下妻物語(2004年)』ではロリータ少女を見事に演じ、日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。
グラビアなどの経験もあり、映画『ヤッターマン』ではそのセクシーなイメージそのままにボディラインが強調された衣装で出演し、話題を集めました。
2000年、ホリプロスカウトキャラバンにて審査員特別賞を受賞して芸能活動を始めます。グラビアやバラエティ番組への出演をしつつ、女優業にもチャレンジしていました。
ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)』に出演したことでブレイクし、そこから女優として躍進します。『白夜行(2006年)』『ホタルノヒカリ(2007年)』などの出演で人気をより高め、『僕の彼女はサイボーグ(2008年)』では主演も務めました。
近年の出演作は『今夜、ロマンス劇場で(2018年)』『奥様は、取り扱い注意(2021年)』などです。
ホリプロ所属のタレントをチェックしよう
ホリプロに所属しているタレントは、男性タレントも女性タレントも、幅広い分野で活躍している人が多く、人材の豊かさが分かります。
テレビを見ていてどの芸能人がどの事務所に所属しているかはなかなか分かりにくいですが、「このタレントはホリプロなのか」と理解した上で見ると、今までとはまた異なる楽しみ方ができるかもしれません。
新人発掘の事業も積極的に行っているのがホリプロの特徴でもありますので、今後出てくる新人俳優・女優などにも注目してみましょう。