『第三のビール』として2007年に発売された金麦は、時代の変化とともにコンセプトが変わっています。CMシリーズごとに起用する女優を変更し、話題になることも少なくありません。金麦CMに出演した女優を、ランキング形式で見ていきましょう。
金麦のCMにはどんな特徴がある?
金麦のCMは、さまざまなコンセプトで制作されてきました。金麦のCMがどのように変化し、それぞれにどんな特徴があるのかを解説します。
2019年に大刷新を行う
金麦は2007年に発売されて以来、13年間女優・檀れいをイメージキャラクターとして起用していました。ターゲットとしていた40~50代の男性の理想の妻のイメージとしてふさわしいためです。
2019年には木村拓哉を起用し、いまどきの夫婦をイメージすることで、ターゲット層を共働き世帯に広げます。
その後、金麦がリニューアルしたことにより、2020年は製品の進化を伝えることを重要視しました。CMを見る人にもわかりやすいように、新しいイメージキャラクターを起用したのです。
「おうち時間を楽しむ」がコンセプト
金麦はもともと、『幸せな家庭の食卓に最もふさわしい新ジャンル』をコンセプトとしていました。コロナ禍による飲み会自粛で『家飲み』に注目が集まるようになります。
2022年、金麦は家飲みのニーズに応えるべく『日常的に家で飲むのに一番ふさわしい新ジャンル』を新しいコンセプトとし、中身とパッケージをリニューアルします。
麦のうま味をアップさせ、パッケージに『贅沢麦芽』『天然水仕込み』と、こだわりを表記しました。
家族と食卓を囲みながら飲みたい人や、1人でゆっくり楽しみたい人など、さまざまなスタイルでおうち時間を楽しんでもらうために、生まれ変わったのです。
「帰れば金麦」が合言葉
15周年目からリニューアルした金麦のCMには、俳優・柳楽優弥と女優・黒木華が起用されています。
柳楽優弥が出演するCMは、会社帰りの電車内で『帰れば、金麦』のキャッチコピーを目にして、ワクワクしながら家路を急ぐ様子が描かれています。帰宅した途端冷蔵庫を開け、おいしそうに金麦を飲む姿が印象的です。
黒木華が出演した金麦のCMも、『帰れば、金麦』のキャッチコピーのもと、視聴者の食欲と購買欲をそそる内容となっています。
金麦のCM出演女優の人気ランキング算出方法
第三のビールとして人気の金麦は、CMにさまざまな女優を起用しています。これまでの出演女優の中から、どのようにして人気ランキングを算出しているのかを解説します。
当社独自の集計方式で算出
金麦のCM出演女優の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出し、そのデータからランキングを作成しています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2022年5〜8月度に行われた調査をもとに作成しています。
金麦CMに出演している女優の人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 北川景子 | 45.4 | 2022年8月 |
2位 | 石原さとみ | 39.9 | 2022年8月 |
3位 | 戸田恵梨香 | 38.3 | 2022年8月 |
4位 | 小池栄子 | 38.2 | 2022年8月 |
5位 | 黒木華 | 26.7 | 2022年8月 |
6位 | 檀れい | 26.1 | 2022年8月 |
6位 | ホラン千秋 | 26.1 | 2022年5月 |
8位 | 真木よう子 | 21.6 | 2022年5月 |
金麦のCMはシリーズごとに、『夫婦の絆を描くもの』『自分の時間を楽しむもの』など特徴があり、それぞれのコンセプトに合う女優が起用されています。
どんな女優がいるのか、詳しく見ていきましょう。
千葉県出身の女優で、映画『DRUG(2001年)』への出演でデビューしました。NHK大河ドラマ『龍馬伝(2010年)』や、映画『海よりもまだ深く(2016年)』などにも出演しています。
映画『さよなら渓谷(2013年)』で第35回モスクワ国際映画祭審査員特別賞を受賞、また映画『そして父になる(2013年)』では第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞するなど、国際的な映画賞を受賞した経験がある実力派です。
金麦のCMでは、『白い金麦』でバカリズムと共演しています。『白い教会』編と『白い家』編があり、バカリズムが演じる夫を、おおらかに支える妻を演じています。
1988年9月28日生まれ、東京都出身のキャスター・タレント・女優です。報道番組『Nスタ』や音楽番組『SONGS OF TOKYO』などで、メインキャスター・MCを務めています。また、ドラマ・映画・ミュージカルなど、幅広く活動している人気芸能人です。
金麦のCMでは『金麦クリアラベル』で、俳優・森山未來と田中要次、お笑いコンビ『TKO』の木下隆行と共演しました。昔ながらの商店街にある屋台で、4人で楽しく歌いながら飲む様子が描かれています。
8月4日生まれの女優で、1992年に宝塚歌劇団に入団し、2005年の退団までトップ娘役を務めていました。翌2006年の映画『武士の一分』のヒロイン役でデビュー後、さまざまなドラマ・映画に出演し、数々の賞を受賞しています。
2022年には『ガリレオ』シリーズの映画『沈黙のパレード』や、主演を務める『太陽とボレロ』が公開されました。ほかにも、舞台・CM・ラジオなど多方面で活躍しています。
金麦のCMにも多く出演しており、発売時から金麦の顔を務めていました。カメラに向かって笑いかけ、一緒に遊んだりおいしいものを食べていたりするかのような演出が印象的で、檀れいが、おいしそうに金麦を飲む姿が見られました。
1990年3月14日生まれ、大阪府出身の女優です。映画『東京オアシス(2011年)』でスクリーンデビュー後、『シャニダールの花(2013年)』『余命10年(2022年)』などに出演しており、さまざまな賞の受賞実績もあります。
2014年には、映画『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀女優賞)を、日本人女優最年少で受賞しました。ドラマ『凪のお暇(2019年)』や『僕の姉ちゃん(2022年)』では主演を務めています。
金麦のCMでは、帰宅途中に『帰れば、金麦』のキャッチコピーを見て、ワクワクしながら急いで帰る女性を演じています。家族と食事を楽しみながら金麦を飲むパターンと、帰ったら冷蔵庫に金麦が入っていないパターンなどが楽しめます。
1980年11月20日生まれ、東京都出身です。女優・タレントとしてマルチに活躍しています。
女優としては、映画『許されざる者(2013年)』『グッドバイ 〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2020年)』や、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人(2022年)』などに出演しました。
また、『カンブリア宮殿』や『クレイジージャーニー』など、バラエティ番組にもレギュラー出演しています。
『金麦〈ゴールド・ラガー〉』のCMでは、タレント・ヒロミと長嶋一茂と共演しました。『これぞ、ラガーな飲みごたえ!』のキャッチコピーを、3人の軽快なやりとりで表現しています。
1988年8月17日生まれ、兵庫県出身の女優です。初出演の映画『デスノート(2006年)』で話題になり、ドラマ『LIAR GAME(2007年)』で初主演を果たしたのち、『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜(2021年)』など、多くの作品に出演しています。
2022年には、永野芽郁とダブル主演の映画『母性』が公開されています。
『金麦〈糖質75%オフ〉』のCMでは、俳優・沢村一樹と共演し、スーパーの総菜コーナーで悩む沢村一樹の、心の声を代弁するコミカルな様子が話題になりました。
1986年12月24日生まれ、東京都出身の女優です。2002年の『第27回 ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを受賞し、デビューしました。
ドラマ『リッチマン、プアウーマン(2012年)』『失恋ショコラティエ(2014年)』や、映画『シン・ゴジラ(2016年)』『忍びの国(2017年)』など、数多くの作品に出演しています。
金麦のCMには『四季の金麦』編で登場しており、金麦を味わったり、金麦を飲みながら季節ごとの食材を楽しんだりする姿が、注目を集めました。
1986年8月22日生まれ、兵庫県出身の女優です。2003年に雑誌『Seventeen』の専属モデルとして芸能界入りした後、ドラマ『美少女戦士セーラームーン(2003年)』に出演し、女優としてもデビューしました。
ハリウッド映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006年)』や映画『スマホを落としただけなのに(2018年)』など、多くのドラマ・映画で活躍しています。
また2023年1月には、NHK大河ドラマ『どうする家康』や、主演を務めるドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』がスタート予定です。
金麦では、『金麦クリアラベル』のCMに出演しました。働く女性を颯爽と演じ、渇きを癒やすために、金麦をダイナミックに飲み干す姿が印象的です。
テレビと金麦でおうち時間を楽しもう
金麦は発売以来、価格だけではなく味にもこだわり、コンセプトごとにCMに抜擢する女優を変更してきました。印象的なCMはたびたび話題になったため、覚えている人も多いでしょう。
『日常的に家で飲むのに一番ふさわしい新ジャンル』として生まれ変わった金麦を片手に、家族団らんやテレビ鑑賞をし、おうち時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。