スパイスのきいた独特の味と、カリッとした衣が魅力のケンタッキー・フライドチキンは昔からさまざまなCMを打ち出しており、多くの女優が出演しています。今回はそんな出演した女優の中でも特に人気な女優をランキング形式で紹介します。
ケンタッキーCMのイメージ戦略は?
企業の顔とも言えるCMは、販売戦略やイメージ戦略によって大きく変化します。実際、ケンタッキーのCMは2018年頃を境に大きく変化しました。出演している女優を確認する前に、最近のCMの傾向を紹介します。
経営がV字回復したケンタッキー
ケンタッキーの営業利益は、2019年から右肩上がりに回復を続けています。一時期は落ち込んでいた経営がV字回復した理由は、ケンタッキーがイメージ戦略を変更したためといわれます。
ケンタッキーの従来のイメージ戦略は、クリスマスシーズンやイベント時といった『非日常』なタイミングで利用する人が強いお店でした。そのため、月ごとに売上が大きく変化するという問題を抱え、経営が悪化していたのです。
そこでケンタッキーは『非日常的なタイミングで利用するお店』というイメージを変化させるべく、日常客を取り込む新たなイメージ戦略を始めます。
この戦略を展開すると同時に新規CMを打ち出した結果、業績が回復へと向かったといわれているのです。
クリスマスやファミリー層狙いから日常使いへ
クリスマスシーズンやファミリー層に向けたイメージ戦略を展開していたケンタッキーですが、『日常使い』をしてもらうために二つの戦略を取っています。一つはメニューの強化、もう一つがCM展開の変更です。
一般的に外食産業は新メニューや期間限定メニューを展開するタイミングで、CMを発表すると言われています。しかし、ケンタッキーは日常的に利用して貰うべく、常にCMを打つ戦略に出て、消費者にとって身近な存在としてアピールを開始しました。
また、CM展開と同時にリーズナブルなランチメニューを展開することで、CMを見た人がランチに訪れるサイクルが生まれ、ケンタッキーの業績が大きく伸びる結果となりました。
「今日、ケンタッキーにしない?」という言葉
従来の家族やクリスマスに楽しむスタイルから日常的に訪れる店へという、イメージ戦略の変更に大きく貢献した女優が高畑充希です。
少し特別感があったケンタッキーのチキンを、日常的なシーンで美味しそうに食べる高畑充希や「今日、ケンタッキーにしない?」というキャッチコピーが話題となりました。
また、高畑充希がもつ『等身大の若い女子』というイメージも手伝い、若年層の利用が増えたと言われています。実際、SNS上には「今日、ケンタッキーにしない?」のキャッチコピーとともに、チキンの写真をアップロードする人が増加しました。
高畑充希が出演するCMはケンタッキーのイメージ戦略の変更に大きく貢献したといえるでしょう。
ケンタッキーのCM出演女優人気ランキングの算出方法
今回、ケンタッキーのCMに出演した女優の中から特に人気の高い女優をランキングにしました。ランキングにするにあたり、どのような基準で選出したかを紹介します。
当社独自の集計方式で算出
ケンタッキーのCM出演女優人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出し、そのデータからランキングを作成しています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2021年8月度に行われた調査をもとに作成しています。
ケンタッキーのCMに出演していた女優ランキング
順位 | 女優名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 綾瀬はるか | 49.5 | 2021年8月度 |
2位 | 多部未華子 | 36.4 | 2021年8月度 |
3位 | 吉高由里子 | 30.9 | 2021年8月度 |
4位 | 高畑充希 | 29.8 | 2021年8月度 |
5位 | 佐藤栞里 | 28.7 | 2021年8月度 |
6位 | 仲里依紗 | 26.9 | 2021年8月度 |
7位 | 杉咲花 | 26.4 | 2021年8月度 |
ケンタッキーのCMはイメージ戦略の変更前と変更後で傾向が大きく異なります。今回はその両方から出演女優をピックアップしました。誰が人気か確認してみましょう。
当初は梶浦花の名義で子役として活動し、後に女優杉咲花としてのキャリアを開始したのが杉咲花です。子役として活動し、一旦芸能界を離れたあと、再度女優としてデビューした珍しい経歴を持っています。
女優として再デビューすると、2011年のドラマ『桜蘭高校ホスト部』や『妖怪人間ベム』などの人気作品に出演して注目を集め、2016年にはNHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で好演し話題を呼びました。
ケンタッキーのCMには2006年、子役時代の梶浦花として出演しています。
ローティーン向き雑誌『CANDy』のオーディションで芸能界デビューしたのが仲里依紗です。
2006年公開のアニメ映画『時をかける少女』で主人公の声優を務めたことが有名です。2010年にアニメを実写化した際は、主演を務め日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞しました。
また『時をかける少女』以前にも、2008年公開の映画『純喫茶磯辺』ではヨコハマ映画祭最優秀新人賞と毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞しており、演技力が高いことで知られています。
ケンタッキーのCMには店員役として出演しており、制服姿の彼女を見ることができます。
佐藤栞里は2001年にローティーンズ向けの雑誌『ピチレモン』のオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビューしました。ドラマや映画より、バラエティ番組やCMへの出演が多い女優です。
テレビではバラエティ番組『ヒルナンデス!』のレギュラーとして出演するほか、『王様のブランチ』や『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』などの人気番組に数多く出演しています。
春・店舗限定メニューとしてケンタッキーが販売した『香ばし醤油チキン』のCMに和服姿で出演しています。ケンタッキーを含めたさまざまなCMに出演しており、テレビで見る機会が多い女優です。
13歳で舞台女優としてデビューした高畑充希は演劇界のみならず、テレビや映画でも活躍する女優です。
当初は舞台を中心に活躍をしていましたが、2013年に放送されたNHKの連続テレビ小説『ごちそうさん』にて舞台で培った歌唱力を披露し注目を集めました。その後、演技力や歌唱力が注目され、2016年NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』のヒロインに抜擢されています。
この『とと姉ちゃん』でブレイクしたあとは、次々に話題のドラマや映画に出演し知名度を高めました。
ケンタッキーのCMへ多く出演していることで知られ、出演本数は20本を超えています。また、話題となった「今日、ケンタッキーにしない?」がキャッチコピーのCMに出演した女優としても有名です。
2004年に原宿でスカウトされたことをきっかけに芸能界入りした女優が吉高由里子です。
2006年に初出演した映画『紀子の食卓』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞し、2008年公開の初主演の映画『蛇にピアス』では日本アカデミー賞の新人俳優賞やブルーリボン賞の新人賞を受賞した経歴を持っています。
2014年放送のNHKの連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインを務めたほか、ドラマ『東京タラレバ娘』での好演で国民的人気女優の一人になりました。
2007年にケンタッキーが販売するチキンフィレサンドのCMに出演しています。日本アカデミー賞受賞以前に出演したCMで、当時から演技力が高かったことが伺えます。
多部未華子は2002年に13歳で女優デビューしました。デビュー直後から存在感のある演技で注目を集め、2005年公開の映画『HINOKIO』や『青空のゆくえ』でブルーリボン賞新人賞を受賞しました。
2009年放送のNHKの連続テレビ小説『つばさ』でヒロインを演じたのち、2011年放送のドラマ『デカワンコ』や2015年放送の『ドS刑事』などの人気作に次々と出演し、女優としてのキャリアを重ねていきます。
ケンタッキーのCMには数回出演しており、2008年に期間限定新商品として発売された『ゆず辛チキン』やお正月限定の『お年玉バーレル』などのCMに出演しています。
ケンタッキーのCM出演女優人気ランキングで1位となった女優が綾瀬はるかです。
ホリプロが主催するオーディション『ホリプロスカウトキャラバン』で審査員特別賞を受賞後、2001年から女優としての活動をはじめました。
2004年に放送されたドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』でブレイクすると、高視聴率となった2007年のドラマ『ホタルノヒカリ』などの人気に次々と出演し、女優としてのキャリアを確実にしました。
また、演技力が高いことで知られ、ブルーリボン賞や日本アカデミー賞などで様々な賞を受賞しています。
ケンタッキーのCMには複数回出演しており、2010年には創業40周年キャンペーン・アンバサダーとして選ばれています。
ケンタッキーCMでお気に入りの女優を見つけよう
ケンタッキーは現在、クリスマスシーズンやファミリー層向けから、身近な存在へとイメージ戦略を変更している最中です、CMも以前放送していたものと比べ変化しています。
今回は過去に話題となったCMに出演した人気女優や、現在のケンタッキーのCMを牽引する女優までさまざまな人気女優を紹介しました。
CMに出演している女優を詳しく知ることで、テレビや映画、ドラマがより楽しめるでしょう。気になる女優がいたら、ぜひ確認してみてください。