佐藤浩市を父に、三國連太郎を祖父に持つ俳優・寛一郎。2024年の後半は、主演作3本を含む公開ラッシュとなり、大きな飛躍を見せそうだ。
まず6月から公開されたのは、主演映画『プロミスト・ランド』(杉田雷麟とのダブル主演)。飯嶋和一の小説現代新人賞受賞作を映画化した作品で、禁止された熊狩りに挑むマタギの青年を演じた。
9月6日に公開されたのは、今年のカンヌ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞に輝いた『ナミビアの砂漠』。新鋭・山中瑶子監督のもと、河合優実演じる主人公の元カレ・ホンダ役を担い、優しさとユーモアあふれる芝居で魅了した。
立て続けに9月13日から公開されたのは、24年2本目の主演映画となる『シサㇺ』だ。『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』の中尾浩之監督、ドラマ『結婚できない男』『梅ちゃん先生』の尾崎将也脚本による時代劇で、兄の敵討ちのために向かった蝦夷地でアイヌに共鳴していく松前藩藩士の息子・孝二郎を演じた。
そして冬に公開されるのは、19年に放送されたTBS日曜劇場『グランメゾン東京』の劇場版『グランメゾン・パリ』だ。『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』の黒岩勉脚本、『アンナチュラル』『MIU404』の塚原あゆ子監督による同作で、ドラマ版から引き続き、アルバイトから料理人となった芹田公一役を演じる。映画の公開に合わせて、スペシャルドラマも放送予定だ。
もう1つ注目は、24年3作目の主演作『HEART ATTACK』だ(三浦透子とダブル主演)。本作は、『ウォーキング・デッド』を大ヒットさせたアメリカのスカイバウンドエンターテイメントと日本のフジテレビが共同制作する壮大なスケールの連続ドラマ。寛一郎は、近未来の日本で権力と戦う特殊能力保持者(=ヴァリアント)の主人公・ウミンに扮する。今秋以降FODで配信予定だ。
- デビューと同時に映画賞を多数受賞して脚光
- 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の公暁役で迫真の演技
- 寛一郎のイメージワードと少し意外な支持層は?