連載

THE RAMPAGE陣のミリオンカラー Vol.11:後藤拓実さん(四千頭身)

今回で第11回目となる『THE RAMPAGE陣のミリオンカラー』。この連載は、THE RAMPAGEのパフォーマー兼グループのリーダーでもある陣が、エンタメ界の様々な分野で活躍する方との対談で、自身も成長しよう、そして互いの雑学を交換しようという企画だ。

今回のゲストは、トリオ芸人である四千頭身のツッコミ&ネタ作成担当の後藤拓実さん。今回はリモートでの対談となったのだが、テンションを低めに見せつつ周囲を楽しませるという独特な話芸はリモートでも冴えまくっているので、安心してお読みいただきたい。

デビュー飲料(?)は青汁でした

:今回はプライベートでも交流のある後藤さんとあらためて対談をしたくてお声がけしました。読者の方に説明しますと、実は最初にお仕事(※)でお世話になったんです。(※ABEMAでの恋愛リアリティー番組『恋のコーチは元恋人』)

後藤さん(以下、「後」):そう、僕のレギュラー出演なのに、陣さんがゲストの時は僕より映ってましたね…。

:いやいや!(笑)でも、収録の時、僕は後藤さんの隣にいて、絶対にウマが合うな~とすぐに思いました。休憩時間に話しかけたら、普段お酒を飲むということで、今後一緒にいきましょうとなったので、収録終わりに楽屋に立ち寄ったんです。でも、既にいらっしゃらなくて、あれは社交辞令だったのかな…と寂しく帰りました。

:僕に悪気があるみたいになっちゃって…(笑)申し訳ないと思って連絡しました。陣さんと仲良くなりたかったんですよ。

:その数日後には、実際にお食事に行きましたよね。楽しかったです!

:なかなかこういうのって実現しないのに、そのスピード感は流石だなと思いました。

:では、まずは子どもの頃のお話を聞かせて下さい。小さい頃はどんなお子さんでしたか?

:僕は…ミルクを一切飲まなかったそうで。

:それは親御さんとしては心配ですね。

:昔の写真を見ても、哺乳瓶の中に緑の液体があって、親に尋ねたら青汁を飲んでいたそうです。

:青汁!!そんな子どもさん、います??(笑)

:だから僕はデビュー飲料が青汁だったんですよ。

:デビュー飲料って(笑)。でも、栄養もあるし、大丈夫だったんでしょうね。

:もしかしたら、他の人よりも身長が低めなのは、カルシウム不足があったのかもしれませんが、それ以外は健康体です。でも、大人しい子だったそうですよ。

今でも、コンビとサポートメンバーなんです(??)

:芸人さんを志したのは何歳くらいだったんですか?

:17歳、高校3年生の頃ですね。それまでは、マック(マクドナルド)でずっとアルバイトをしていました。

:えーっ!♪テレレ、テレレ…という音をずっと聞いていたんですね?(笑)

:ああ、その音はトラウマです!!(笑)

:高3の時に何かキッカケがあったんですか?

:本当は『WOOD JOB!』という映画に触発され、田舎で林業の仕事をしてみたかったんですが、準備が面倒だなと思っていたところ、友達が僕のケータイを使って、勝手に養成所(ワタナベコメディスクール)のオーデイションに応募しちゃって。確かに、あばれる君が好きだとは周りに言ってたんですけどね。だから勝手に応募されて受かっちゃったというイケメンアイドルのパターンです。

:でも、書類選考で通った後、ちゃんとオーデイションも行ったんですよね?

:はい、友達は悪ふざけのつもりだったので、逆に行ってやろうと思って。そうしたら、養成所の人が「君は天才だ!特待生にしてあげよう」とまで言われて。僕は全然やる気なかったのに、天才ならやってもいいかなと思い直したんです。学費の一部を免除してあげるとまで言われ、ずっと貯めていたバイト代で学費を払いました。そうしたら、クラスの殆どの学生が特待生で…。

:これは一本取られましたね(笑)。

:でも、その時に免除がなかったのが、今の相方の都築と石橋なんです。

:同じクラスに都築さんも石橋さんもいらっしゃったんですね。すぐに、トリオ結成をされたのですか?

:最初は、僕と都築と別のメンバーの3人でネタをやったんです。でも、“笑わせている”のではなく“笑われている”感じがイヤで2時間で解散という形を取らせていただきました。
とはいえ、次の日、養成所のライブが決まっていて、トリオのネタをする為に、当時誰とも組んでいない石橋に「手伝ってくれない?」と声をかけて3人で出たら優勝したんです。それで、その後も、手伝いを誘ったら何度も優勝して。だから、今でも石橋はサポートメンバーのようなイメージですね。まぁ、今は僕よりも、都築と石橋の方がやる気はあるんですけどね(笑)。

ブレイクのキッカケは『新しい波24』

:ところで、後藤さんの出身地はどちらなんですか。

:それがややこしくて。公式プロフィールでは岩手県と言っているのですが、実は生まれただけで、半年くらいですぐに埼玉県に引っ越したんです。でも、岩手県だと答えちゃうんです。

:ああ、上京してきた!という感じを出したいんですね(笑)。

:そう。でも、とある番組で岩手県を代表するタレントとして、青森県代表のりんごちゃんと、どちらが魅力的な県なのかアピール合戦をすることになった時、「岩手でよく食べていた郷土料理は?」とか尋ねられても全く分からなくて、これは失敗したなと思いました。

:“出身地=埼玉 (岩手)”くらいに言っておくといいかもしれませんね。でも、デビュー後、ブレイクまで随分と早かったですよね。

:1年目の12月にテレビのレギュラーが決まりました。それが『新しい波24』(※)っていう芸人仲間の間で一番熱い番組だったんです。(※:お笑い界のビッグスターは8年ごとに誕生するという「お笑い8年周期説」に基づく、次世代スター発掘プロジェクト『新しい波
』の第4弾で、2017年4月~9月、フジテレビ系列で放送されていた番組。)

:えっ、めちゃくちゃ早いじゃないですか!その番組から後のスターが次々現れたんですね。

:そう、芸人たちが待ちわびていた番組で、そこから『AI-TV』という番組が作られて、僕らのほかに霜降り明星や、ゆりやんレトリィバァも出ていたんです。

:そこに名前が刻まれたというのは大きいですよね。

『恋のコーチは元恋人』への出演希望、そして好みは大ギャル

:次に、今のお仕事についてお尋ねします。特に楽しい仕事はありますか?

:まぁ、こういう対談とか…あっ、地方の営業は最高です!1000人キャパの会場で、1日2公演をさせてもらうのですが、地方のお客さんは何を言っても笑ってくれるので、もう気持ちいいだけで過ごせますね!

:その気持ちめっちゃ分かります。僕らも、ふだんあまり行かない地方でLIVEをすると、お客さんがものすごく盛り上げてくれるんですよ!

:でも、一番やりたいのは、『恋のコーチは元恋人』の第2弾ですね。人の恋愛を見てるだけでお仕事できるんですから…なんならプレイヤーとして出演してもいい(笑)。どこまで僕が恥ずかしがらずに恋愛できるか注目して下さい。

:後藤さん自身の恋愛観はどうですか?

:そうですね…僕みたいな人と恋愛したいです。僕がもう一人いたらいいのにと思うくらいです。

:ということは、今までお付き合いされていた方も後藤さんのような、つかみきれない雰囲気(笑)の方が多かったんですか?

:いやいや!なめてもらっちゃ困ります(笑)。僕は高校生の時は金髪の大ギャルと付き合ってましたから!冷静に物事を見ていた中で、僕に告白してきましたからね。

YouTuberを見ながらの一人飲み、一人ボードゲーム

:ところで、休みの時間などはどうされてますか?

:YouTubeを見ています。YouTuberの中には、全然面白くないのに、チャンネル登録者数がめちゃくちゃ多い人っているんですよ。でも、その理由を考えるのが好きなんです。それをダメ出ししながら見ていると、全然退屈じゃないんですよ。

:作り手側の脳で、常に一歩引いて見ているんですね。

:あと自粛期間中、一人でお酒を飲んでいる女性YouTuberを、ウチの特大テレビの前で、僕も同じように酒とツマミを準備すると一緒に飲んでいる気分になりますね。何度も同じ画面を見て、どこで何を言うかまで覚えてしまったので、今ではこちらも(タイミングを合わせて)話せるんですよ(笑)。

:観すぎですよ(笑)。後藤さんのことがだいぶ見えてきました。最高です!(笑) 今度はスケジュールを合わせて、是非ご自宅にお邪魔させてください。

トリオとして「間が抜けて、天然で、ネタが面白い」は理想の形

――ここで、タレントパワーランキングについてお尋ねしますね。一般の方に四千頭身さんに関する「イメージワード」を尋ねたところ、第1位は「間が抜けていて面白い」45.9%、第2位が「天然な感じ」41.9%、そして第3位が「ネタが面白い」38.3%と、どれも高スコアとなっています。これは、やはり狙い通りなんですか。

:そうですね、それは嬉しいけど、このグラフの「一発屋の予感」24.8%がちょっと気になります…。

――その項目は、芸人さん全般で高く出る傾向があり、実際に十数年間高いままの超人気芸人もいらっしゃるので、全く問題ではありません。それ以上に「面白い」がこれだけ高いのは大きいですよ。

:「間が抜けている」だけではなく、「間が抜けて面白い」って凄いですよね。

:確かに、ネタは芝居じみた感じじゃなく、自然な感じにしたいので、「天然な感じ」というのが伝わっているのは有難いですね。「間が抜けて、天然で、ネタが面白い」を理想としています。

:3つ揃ってバランスが良いって最高じゃないですか。

:でも、「ビジュアルが良い」「品がある」「華がある」が、どれも5%以下なんですね…。僕ら、日頃から人気があるとよく褒められますが、この数字を見ると、そうも言ってられないですね…(苦笑)。

:でも、中身が良いとハッキリ出ているじゃないですか。

:確かに、外見ばかりで中身がないなんて言われるよりは全然マシですけどね!

トリオのネタのつもりがコンビでも出来ちゃう

:では、最後に芸人さんの雑学というか、あるあるネタみたいなのをあれば教えてもらえますか?

:ネタ中に笑いを取る、とか?

:…そういうことじゃないですよ、後藤さん!!(苦笑)

:ええと、トリオ漫才のネタを僕が作ってるのですが、一人で読み返すと、石橋がいないことがよくありますね(笑)。

:ああ、トリオのネタのつもりが、コンビでも出来ちゃう…それは大変ですね。でも、確かに、他のトリオの方でも、2人だけでネタが進んでいることがありそうですね。

:ロバートさんとか敢えてそうしているんじゃないかって思いますよね。

:じゃあ、僕の方からは「3個セット」の雑学について。プリンは3個入りなのに対し、ヨーグルトは4個入りなのはなぜでしょう。

:ヨーグルトは四角形になるから。

:違います(即答)。プリンやヨーグルトが発売された当時の日本の主な家族構成は、お父さんとお母さん、子ども二人という想定だったんです。プリンはおやつ扱いだから、お父さんは食べずに子ども二人とお母さんの分。それに対し、ヨーグルトは朝食扱いだから家族4人分で4個セットが定番なんですよ。

:そういうことなんですね…。でも、四角形も関係ないですか?まとまりやすいというか…。雑学協会に掛け合ってみて下さい。

:無理ですって!(笑) 今日は有難うございました!

 

 

(取材:人と音楽をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝)

後藤拓実さん(四千頭身)・陣さん(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)
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後藤拓実さん(四千頭身)プロフィール


1997年2月6日、岩手県大船渡市出身で、幼少期に埼玉県朝霞市に移住し小中高と埼玉県で過ごす。
2015年4月ワタナベコメディスクールに入学(22期生)、同年秋から現在の3人(都築拓紀、後藤拓実、石橋遼大)でトリオ「四千頭身」を結成。2017年から2020年のM-1グランプリに準々決勝~準決勝まで勝ち進むなど、各種お笑いコンテストで上位常連に。後藤さんは、『マツコ&有吉 かりそめ天国』のロケ企画で、家族で出演することも多い。2021年9月には初のエッセイ本『これこそが後藤』を刊行。
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公式Twitter (後藤拓実)    https://twitter.com/paiyu2

 

THE RAMPAGE 陣 プロフィール


1994年4月28日生まれ、大阪府出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー兼リーダー。これまで1100個以上の雑学を身につけ日々更新中。2022年現在、4つのレギュラー番組のMCを担当している。THE RAMPAGEとしては、4thアルバム『RAY OF LIGHT』が発売中。現在、全国ツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2022 “RAY OF LIGHT』の真っ最中(~2022年9月)。また、9月公開予定の映画『HiGH&LOW THE WORST X』には、新キャストとしてメンバーの陣、藤原樹、長谷川慎の出演が発表された。
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