ワタナベエンターテインメントには、多くのお笑い芸人が所属しています。コンビやトリオなどで活動するグループ芸人、ソロで活動するピン芸人をそれぞれランキング形式で紹介します。事務所の歴史や概要のほか、どんな人気芸人がいるかを見てみましょう。
ワタナベエンターテインメントとは？
ワタナベエンターテインメントとはどのような芸能事務所なのか、またどういった歴史があるのかを解説していきます。創業者の情報も併せてチェックしましょう。
渡辺プロダクション系列の事務所
ワタナベエンターテインメントとは、『ナベプロ』と呼ばれる渡辺プロダクションという会社から、芸能部門が分社化された芸能事務所です。
代表取締役はナベプロ創業者の長女・渡辺ミキで、渡辺家として歴史を受け継いでいる事務所でもあります。
主な事業内容は、アーティストの発掘・育成・プロデュースで、ライブや舞台の企画制作なども行っています。
長い歴史を持つ大手事務所
ワタナベエンターテインメントの歴史は古く、1950年代に『渡辺プロダクション』が設立されたところから始まります。
当時は『ハナ肇とクレージーキャッツ』『ザ・ピーナッツ』などのアーティストが所属していました。しかし、面白い番組のために、アーティストだけでなくあらゆる方向で活躍するタレントをマネジメントし始めます。
それまで怖いイメージがあった芸能界をクリーンなイメージへと変え、スカウト活動などを本格的に行っていたのもナベプロだといわれています。
ナベプロを作った渡辺晋
ナベプロの創業者である渡辺晋は、当時地位の低かった芸能人の地位向上を掲げていました。
自らもジャズバンドを演奏するアーティストだったことから、出演交渉やギャラをしっかりと決めたほか、レコードや番組を作ることでお金が入る、いわゆる興行収入といわれるシステムの土台を作ったのです。
当時はテレビ自体が軽視されていましたが、時代を先読みしテレビを主戦場として事業を拡大していくなど、先見の明がありました。
ワタナベエンターテインメントの人気芸人ランキングの算出方法
ワタナベエンターテインメントの人気芸人ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
ワタナベエンターテインメントの人気芸人ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度（顔と名前を知っている）と誘引率（見たい・聴きたい・知りたい）を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2021年11月に行われた調査を中心に過去データ(2015年～)を含めて作成しています。
グループ芸人ランキング
| 順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
| 1位 | ネプチューン | 28.7 | 2021年11月 |
| 2位 | ハライチ | 28.2 | 2021年11月 |
| 3位 | アンガールズ | 26.8 | 2021年11月 |
| 4位 | 四千頭身 | 23.6 | 2021年11月 |
| 5位 | ロッチ | 22.3 | 2021年11月 |
| 6位 | ハナコ | 20.5 | 2021年11月 |
| 7位 | クマムシ | 17.4 | 2015年11月 |
| 8位 | 我が家 | 15.2 | 2017年5月 |
グループ芸人のランキングには、バラエティ番組の最前線で輝く芸人たちが多くランクインしています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
坪倉由幸（つぼくら よしゆき）、杉山裕之（すぎやま ひろゆき）、谷田部俊（やたべ しゅん）ら3人組のグループで、坪倉と谷田部がボケていくのに対し杉山がツッコミを入れるという形が基本です。
杉山がツッコミを入れる際のセリフ「言わせねーよ！」は、彼らの代名詞と言っても過言ではなく、我が家のLINEスタンプにも使われています。
コントも漫才もこなし、『爆笑レッドシアター』などのお笑い番組で活躍していました。ソロでの活動も見られ、坪倉はお昼の情報番組『ヒルナンデス！』にも出演しています。
佐藤大樹（さとう ひろき）、長谷川俊輔（はせがわ しゅんすけ）の2人組で、基本は佐藤がツッコミ、長谷川がボケという形です。
結成は2010年で、歌ネタを得意としたスタイルで一世を風靡しました。特に長谷川がネタ中に使うフレーズ「あったかいんだからぁ」はブームを巻き起こし、後にCDリリースもされるほど人気となっていきます。
2015年にリリースした楽曲『あったかいんだからぁ♪』は、第57回日本レコード大賞特別賞受賞、日本有線話題賞を獲得しました。
菊田竜大（きくた たつひろ）、秋山寛貴（あきやま ひろき）、岡部大（おかべ だい）の3人組で、菊田と岡部のボケに秋山がツッコミを入れるのが基本形です。
2014年にトリオを結成すると、『ワタナベお笑いNo.1決定戦2018・2019』『キングオブコント2018』で優勝するなど着実に実績を積んでいきます。
時に何もしないこともある菊田、ユニークな表情やキャラクターでインパクトのある岡部、的確なツッコミの秋山と個性豊かなトリオで、コント以外にバラエティ番組のトークでも活躍中です。
コカドケンタロウ、中岡創一（なかおか そういち）の2人組で、コカドがツッコミ、中岡がボケの形が基本です。
もともと別のお笑いグループで活動していましたが、2005年に『ロッチ』としてコンビを結成し、2008年のバラエティ番組『THE THREE THEATER』のレギュラーになったことで注目を集めました。
コントを得意としており、2009年・2010年・2015年の『キングオブコント』では決勝まで進出した実力の持ち主です。
都築拓紀（つづき ひろき）、後藤拓実（ごとう たくみ）、石橋遼大（いしばし りょうだい）の3人組で、都築や石橋の自由な振る舞いに後藤がツッコミを入れるのが基本形です。
2016年にトリオを結成し、数々のネタ見せ番組に出演する中で実力を認められてきたグループです。
ハイテンション・アップテンポなネタを披露する芸人が多い中、淡々とツッコミを入れる後藤のスタイルが新しく、どこかゆるい脱力系の雰囲気が多くの支持を集めました。
山根良顕（やまね よしあき）、田中卓志（たなか たくし）の2人組で、山根のボケに田中がツッコミを入れる形が基本です。
2000年にコンビを結成し、2004年に『第2回お笑いホープ大賞』で優勝してから活躍するようになりました。
どちらも身長180cmオーバーでかなりの細身という特徴的な外見をしており、キモさを売りとしたシュールなショートコントが持ち味です。
田中は『所さんお届けモノです！』『有吉ぃぃeeeee！！』などにソロでの出演も目立ち、一方の山根もチャイルドカウンセラーの資格を取得するなど、独自のフィールドで活躍しています。
岩井勇気（いわい ゆうき）、澤部佑（さわべ ゆう）の2人組で、岩井がボケ、澤部がツッコミが基本形です。
『M-1グランプリ』では何度もファイナリストに残るなど安定した実力を誇っており、岩井のボケに最初は澤部が乗りつつ、徐々に脱線していく流れに澤部がツッコミを入れるというフォーマットを確立させました。
バラエティ番組『ゴッドタン』内の人気コーナー『芸人マジ歌選手権』にも度々登場し、岩井の毒が強い歌詞に澤部が茶々を入れる流れが定番になっています。
名倉潤（なぐら じゅん）、原田泰造（はらだ たいぞう）、堀内健（ほりうち けん）の3人組で、原田と堀内のボケに名倉がツッコミを入れる形が基本です。
ネタ見せ番組などで注目を集めると実力が認められていき、お笑いトリオとして長年その人気をキープしています。
現在も『しゃべくり007』『ジョブチューン』『ネプリーグ』など多数のバラエティ番組で活躍しており、さらに個々でも俳優・大喜利・舞台・ナレーションなどで幅広く活動中です。
ピン芸人ランキング
| 順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
| 1位 | イモトアヤコ | 30.7 | 2021年8月 |
| 2位 | 平野ノラ | 30.3 | 2018年8月 |
| 3位 | 厚切りジェイソン | 24.1 | 2017年5月 |
| 4位 | あばれる君 | 23.2 | 2021年11月 |
| 5位 | ビビる大木 | 21.4 | 2021年11月 |
| 6位 | サンシャイン池崎 | 19.8 | 2019年11月 |
| 7位 | ふかわりょう | 18.0 | 2021年8月 |
| 8位 | やしろ優 | 15.1 | 2017年8月 |
ピン芸人ランキングには、独創的でユニークなキャラクターの芸人が多くランクインしました。人気のピン芸人を具体的に見ていきましょう。
バラエティ番組『ものまねグランプリ』に出場したことがきっかけで話題となり、ものまね芸人として多くのテレビ番組に出演するようになりました。
特に倖田來未や芦田愛菜などのものまねが得意で、ほかにも浜崎あゆみ、山村紅葉など多数のレパートリーを持っています。
『エンタの神様』『アメトーーク！』『笑っていいとも！』などの大人気番組にも出演経験のある人気タレントです。
1994年にデビューし、ダンスをしながらシュールなネタを呟く独特のネタで話題となりました。
慶應義塾大学を卒業しており、高学歴芸人としての側面もあります。また、音楽にも精通しており、『ROCKETMAN』という名義でDJ・ミュージシャン活動も行っています。
近年では『5時に夢中！』『ひるおび！』などに出演し、進行やコメンテーターとしても活躍するマルチなタレントです。
ワタナベコメディスクールを卒業し、2007年にデビューしたお笑い芸人です。目を大きく開き、ありったけの大声で叫ぶ芸風で、特に「ジャスティス！」などのフレーズや時間をたっぷり使った自己紹介などが印象的です。
ネタ見せ番組への出演を重ね、2016年に放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで！！』の人気企画『笑ってはいけないシリーズ』に登場した際に注目され、知名度が一気に上がりました。翌2017年の『R-1ぐらんぷり』では、決勝まで進出しています。
近年では、池袋サンシャインシティ『SKY CIRCUS サンシャイン60展望台』PRアンバサダーに就任するなど、お笑い以外での活躍も見せています。
1995年、大内登（おおうち のぼる）とコンビで『ビビる』を結成してデビューしましたが、現在は解散し、ピンで『ビビる大木』として活動するタレントです。
「こんばんみ」などのギャグで知名度を上げ、バラエティ番組での安定した立ち回りやトーク力を認められ、多くのバラエティ番組に出演するようになりました。
『ウチくる！？』『世界行ってみたらホントはこんなトコだった！？』『土曜スタジオパーク』など、王道バラエティ番組からロケ、ゆるめのトーク番組まで何でもこなし、『PON！』ではMCも務めたほどの器用さが持ち味です。
ワタナベコメディスクールを卒業し、2009年にお笑い芸人としてデビューしました。純朴なキャラクターと、見ている側がハラハラするようなテンションで披露するネタが特徴的です。多くのネタ見せ番組に出演して話題となりました。
これまでに『爆笑レッドシアター』『笑っていいとも！』『ぐるナイおもしろ荘』などの有名番組に出演した経歴を持っています。
2015年には『R-1ぐらんぷり』で決勝進出したり、SNSでは妻との仲睦まじいツーショットを度々上げたりと、公私ともに好調なタレントです。
日本のお笑いに感化されて日本語を勉強し、2014年にデビューしたアメリカ出身のお笑い芸人です。
外国人から見た日本の不思議なところを挙げ、「Why Japanese people！？」というフレーズとともに激昂するネタが話題となり、人気を獲得しました。2016年には『R-1ぐらんぷり』のファイナリストまで残った実力の持ち主です。
また、お笑いだけでなく、IT企業の役員を務めているという側面もあるほか、コメンテーターとして活動することもあります。
一昔前の流行ファッションをまとった衣装が印象的なお笑い芸人で、2011年にデビューしました。
50音のどの音でもバブリーに返すネタや、「しもしも〜？」などのバブリーなフレーズが人気を呼び、多数のネタ見せ番組に登場するようになりました。
2021年には第1子を無事出産するなど、プライベート面でも充実した生活を送っているようです。
極太の眉メイクが特徴的な女性タレントで、2007年に『世界の果てまでイッテQ！』に出演すると、珍獣ハンターとして一躍人気タレントとなりました。
その後も過酷なロケをこなす姿が視聴者の印象に残り、面白さも感動も伝えられるタレントとしての地位を確立しています。
2009年には『24時間テレビ』内でチャリティーマラソンランナーを務め、話題を呼びました。2019年に結婚して2021年には妊娠を発表し、その後産休へと入りました。
レベルの高い芸人が多いワタナベエンターテインメント
ワタナベエンターテインメントには、グループでもピンでも活躍しているお笑い芸人が多く、第一線に立っているようなレベルの高い芸人がそろっています。
さらにお笑いだけでなく、コメンテーターや俳優、番組の司会進行などを務める人もいるなど、マルチに活動している芸人が多い点も特徴でしょう。
これからお笑い番組を見る際は、出演しているお笑い芸人が所属している事務所まで注目すると、より深く番組を楽しめるかもしれません。
