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春ドラマに4本出演とオリコン1位で脚光!高野洸のタレントパワーを徹底分析

「Dream5」の活動を経て、舞台俳優として躍進

1997年、福岡県に生まれた高野は、09年に『天才てれびくんMAX』(NHK)のオーディションに合格。そこで選ばれた女子4人とダンス&ボーカルユニット「Dream5」結成し、14年にはアニメ『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマ『ようかい体操第一』が大ヒット。日本レコード大賞やNHK紅白歌合戦にも出演して社会現象を巻き起こした。

そして16年にDream5を解散し、『フライングパイレーツ〜ネバーランド漂流記〜featuring GUY’S』で舞台初出演にして初主演。また、『「ROCK MUSICAL BLEACH」~もうひとつの地上~』にも主演し、マンガやアニメ原作の2.5次元舞台を中心に俳優として頭角を現していく。

17年は、アニメ原作のミュージカル『スタミュ』に出演。音楽・芸能の名門校「綾薙学園」に通う“team柊”のモテ男子・虎石和泉役を担い、18年、19年のシリーズ作品にも出演した。また17年には、『ミュージカル「刀剣乱舞」〜つはものどもがゆめのあと〜』にも出演。メインキャラクターの膝丸役で人気を博し、19年と20年には『髭切膝丸 双騎出陣』と題した作品に三浦宏規と主演した。

19年には、キングレコードによるマルチメディアプロジェクトの舞台版『「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」Rule the Stage -track.1』に主演。「イケブクロ・ディビジョン Buster Bros!!!」の山田一郎にふんしてラップを披露し、21年、22年、23年の同シリーズに主演を続けた。

そして23年に、原泰久のマンガを原作にした『キングダム』の舞台版に主演。三浦宏規とのダブルキャストで天下の大将軍を目指す戦災孤児・信を熱演し、帝国劇場で座長を担った。

『美しい彼』『明日カノ』などで視聴者が“沼落ち”

高野のドラマデビューは、Dream5のメンバーとして活動していた小学6年生のとき。男子新体操を題材にした『タンブリング』(TBS系)に主人公の幼少期役で出演した。

そしてDream5で活躍後、高校3年生から上記のように舞台で腕を磨き、19年から映像進出を本格化。19年は『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)や『サクセス荘』(テレ東系)、20年は劇場版も公開された『八王子ゾンビーズ』(TOKYO MX)や『おじさんはカワイイものがお好き。』(読売テレビ)に出演した。同年、『KING OF DANCE』(読売テレビ)で地上波ドラマに初主演を果たし、舞台版にも主演している。

21年には、続編や劇場版も公開されたBLドラマの金字塔『美しい彼』(MBS)に出演。萩原利久演じる平良一成に想いを寄せる写真サークルの小山和希役を好演した。

そして22年は、スペシャルドラマ『デキないふたり』(テレ朝系)で山本舞香演じるOLと五角関係を繰り広げる紺野賢太役を演じ、MBS・TBSドラマイズム枠の『明日、私は誰かのカノジョ』では箭内夢菜演じる萌の担当ホスト・楓にふんして視聴者を“沼落ち”させた。

23年は、『推しが上司になりまして』(テレ東系)に出演。片寄涼太演じる元2.5次元俳優の御曹司・高城修一に憧れる後輩俳優・桜木和樹にふんした。この年は、堤幸彦監督の『ゲネプロ★7』や、内田英治監督と片山慎三監督が共同監督した『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日-』などの映画に出演。堤監督には「肉体を自在に操る男」と評価された。

アーティスト活動でオリコン1位、ドラマ主題歌も

Dream5解散後も続けてきたのが、アーティスト活動だ。19年にソロデビューし、8枚のシングルをリリースし、すべてオリコンチャートトップ10入り。24年1月に発売された『ex-Doll』は同デイリーチャートで自身初の1位を記録して勢いを見せた。また、21年に『ENTER』、22年に『2LDK』と2枚のアルバムを発売。ライヴツアーも行い、2ndツアーはキャパ8000人の「東京ガーデンシアター」で締めくくられた。さらに23年から24年にかけては全国6ヶ所の「Zepp」を回る5周年ツアーを行い、TOKYO DOME CITY HALLで追加公演。その模様を収めたDVD&Blu-rayが7月31日に発売される。

6月12日にリリースとなる最新の9thシングルが『君という奇跡』だ。同曲は、放送中の主演ドラマ『過保護な若旦那様の甘やかし婚』のエンディング主題歌。今後は主演と主題歌を兼ねる作品も増えそうだ。

9thシングル「君という奇跡」 発売日:2024年6月12日(水)

 

高野のユニークな活動として挙げたいのが、『ACTORS☆LEAGUE in Games』のプロデューサーだ。『ACTORS☆LEAGUE』は、俳優・黒羽麻璃央が仲間たちと21年から始めたエンタテインメントショー。高野は22年から「ゲーム」の種目をプロデュースし、カードゲーム「フルパンプ!」を考案、RED°TOKYO TOWERとのコラボイベントを行うなど力を入れる。今年は6月11日に幕張メッセにて開催、ABEMAで独占生配信の予定だ。

この春、4つの連ドラで多彩な役柄を演じ分け、俳優としての幅を見せつけた高野。今後は、俳優、アーティスト活動の両面で“タレントパワー”を獲得し、GP帯連ドラ主演に王手をかけそうだ。

高野 洸(たかの・あきら)

誕生日 1997年7月22日
出身地 福岡県
所属事務所 エイベックス・マネジメント・エージェンシー
公式サイト&ファンクラブ『.at』 https://takano-akira.net
公式X  https://twitter.com/AKIRAT_official
公式インスタグラム https://www.instagram.com/akira_takano_official/
公式YouTube  https://www.youtube.com/channel/UCsHi2o0CqG0d2wUC7q-efHw

文/泊 貴洋 とまり たかひろ

ライター
雑誌『演劇ぶっく』(現・えんぶ)の編集者時代に、演劇と映画の学校「ENBUゼミナール」の立ち上げに参加。1999年、映画雑誌『ピクトアップ』の創刊に参加。2004年、フリーライターに。『日経エンタテインメント!』『Pen』などの雑誌やウェブ媒体にて、映画監督、俳優、クリエイターなどへの取材を行う。著書に『映画監督への道』『ゼロからの脚本術』(ともに誠文堂新光社)、『映画監督になる』シリーズ(演劇ぶっく社)など。
https://twitter.com/UP5U7lBmb1czgRC

 

 

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