紅白歌合戦の歴代審査員とは?
紅白歌合戦は1951年から開始し、2023年で第74回目を迎えました。毎年どのような歌手が出るかだけでなく、ゲスト審査員に誰が選ばれるかも話題になります。
ゲスト審査員に選ばれる基準や、これまでの勝敗結果などをチェックしましょう。
審査員に選ばれる基準
紅白歌合戦のゲスト審査員は、その年に活躍した人が選ばれています。芸能・スポーツなど、分野を問わずに幅広い業界の中から選ばれ、世論や演出との関連性なども重視されるのが特徴です。
例えば、NHK大河ドラマ・NHK連続テレビ小説・民放のドラマなどに出演して話題になった俳優や、スポーツで目覚ましい活躍をした人などにオファーが来る傾向があります。
また、国内外で何らかの賞を受賞するなど、飛び抜けた活躍をした人も候補に挙がります。
視聴者も審査員の1人
紅白歌合戦の審査をする人は、『ゲスト審査員』『NHKホールの観客による会場審査員』『視聴者審査員』の三つに分けられます。
それぞれの票が紅白のどちらに入るかで、結果が決まる仕組みです。視聴者はテレビ1台につき5票まで入れられるので、家族それぞれで投票できます。
ゲスト審査員の数は、その年によって異なります。2023年はゲスト審査員が8人いたため、投票結果が同数になる可能性がありましたが、紅組が圧倒的な優勢により優勝しました。
歴代の勝敗結果もチェック
紅白歌合戦は2023年で第74回を迎え、紅組が2年ぶりに優勝しました。これまでの勝敗結果は通算で紅組が34勝、白組が40勝です。
2005〜2010年まで6年連続で白組が優勝し、紅組に大きな差を付けています。紅白歌合戦の長い歴史の中で、ここまで連続して白組が優勝したのはこのときが初めてです。
紅白歌合戦の第1回は、1951年1月3日に放送されました。大みそかではなく正月のラジオ番組として始まり、第1回は白組が優勝しています。
1953年から紅白歌合戦のテレビ放送が開始され、1954年から著名人だけでなく、視聴者代表が審査員として選ばれるようになりました。
紅白歌合戦の歴代審査員 人気ランキング算出方法
紅白歌合戦の歴代審査員の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが独自調査で集計した結果で構成しています。詳しい算出方法を解説します。
当社独自の集計方式で算出
紅白歌合戦の歴代審査員の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出しました。こちらのデータから、ランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2020年までの審査員の中から、2023年8~11月度に行われた調査をもとに作成しました。
紅白歌合戦の歴代審査員 人気ランキング【男性】
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | サンドウィッチマン | 48.0 | 2023年11月 |
2位 | 堺雅人 | 34.8 | 2023年11月 |
3位 | バカリズム | 33.6 | 2023年11月 |
4位 | 吉沢亮 | 32.1 | 2023年11月 |
5位 | 松本潤(嵐) | 30.9 | 2023年11月 |
6位 | 羽生結弦 | 28.5 | 2023年08月 |
紅白歌合戦歴代審査員の人気ランキング【男性】には、さまざまな男性芸能人やアスリートなどが選ばれてきました。どのような人物がランクインしているのか、チェックしましょう。
フィギュアスケート選手時代、2014年のソチ五輪男子シングルで金メダルを獲得したのち、2018年の平昌五輪でも金メダルを獲得しました。
2014年の『JOCスポーツ賞』では最優秀賞を受賞、2018年には『国民栄誉賞』を受賞し、現在はプロフィギュアスケーターとして活躍しています。
2022年の第73回NHK紅白歌合戦で、ゲスト審査員に選ばれたことがあります。2015年にも審査員に選ばれており、7年ぶりのゲスト審査員として話題になりました。
1983年8月30日生まれ、東京都出身の俳優・歌手です。2022年の第73回NHK紅白歌合戦で、ゲスト審査員を務めた経験があります。
2022年は、嵐のメンバーである櫻井翔が司会(スペシャルナビゲーター)を担当していた年でもあり、2人の共演が話題になりました。
2023年には、NHK大河ドラマ『どうする家康』で主演を務めたことも大きな反響を呼び、飛躍の年だったといえるでしょう。
1994年2月1日生まれ、東京都出身の俳優です。特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ(2011年)』で、朔田流星(仮面ライダーメテオ)役を演じたことをきっかけに注目を集めました。
中高生からの人気が高く、『キングダム』シリーズや『銀魂』シリーズなど、漫画作品の実写映画にも多数出演しています。
NHK大河ドラマ『青天を衝け(2020年)』では、主人公・渋沢栄一役を好演しました。2020年の第71回NHK紅白歌合戦では、ゲスト審査員に選ばれています。
1975年11月28日生まれ、福岡県田川市出身のお笑い芸人です。本名は『升野英知(ますの ひでとも)』といいます。日本映画学校俳優科の97年卒業生です。
自身が脚本を手掛け、出演したドラマ『ブラッシュアップライフ(2023年)』は、東京ドラマアウォード2023にて作品賞(連続ドラマ部門)グランプリを受賞し、さらに個人では脚本賞も受賞しています。
2023年の第74回NHK紅白歌合戦でゲスト審査員に選ばれ、勝敗の行方を見守りました。
宮崎県宮崎市出身の俳優です。数多くの話題作に出演し、主人公を演じたドラマ『半沢直樹』シリーズは大ヒットしたことで知られています。
また、社会現象になるほど人気が過熱したドラマ『VIVANT(2023年)』では、主人公・乃木憂助役を演じました。2023年の第74回NHK紅白歌合戦と、2015年の第66回NHK紅白歌合戦では、ゲスト審査員を務めています。
第74回NHK紅白歌合戦で、紅組の水森かおりがドミノ倒しをバックに歌唱した際、「ドミノに夢中で歌が耳に入ってこなかった」と素直すぎるコメントを残し、話題を呼びました。
伊達みきお・富澤たけしからなるお笑いコンビで、両者ともに宮城県仙台市出身です。2007年の『M-1グランプリ』で優勝したことをきっかけに、知名度がアップしました。
郷土愛が強く、宮城県内のさまざまな分野の大使を務めています。これまでに『みやぎ絆大使』『いしのまき観光大使』などを務めました。
2020年の第71回NHK紅白歌合戦に、ゲスト審査員として参加したことがあります。
紅白歌合戦の歴代審査員 人気ランキング【女性】
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 芦田愛菜 | 37.2 | 2023年11月 |
2位 | 小池栄子 | 35.4 | 2023年11月 |
3位 | 吉高由里子 | 32.8 | 2023年11月 |
4位 | 杉咲花 | 27.2 | 2023年11月 |
5位 | 福原遥 | 26.5 | 2023年11月 |
6位 | 石川佳純 | 21.9 | 2023年08月 |
紅白歌合戦の審査員に選ばれたことのある女性には、どのような人物がいるのでしょうか?今回は歌手として・司会として出演したことがある人もランクインしています。詳しく見ていきましょう。
1993年2月23日生まれ、山口県出身です。卓球選手の両親のもとに生まれ、長年卓球選手として活躍し、2023年のWTTチャンピオンズ・マカオをもって、現役引退を表明しました。
全日本卓球選手権大会では5回の優勝、2016年のリオデジャネイロ五輪で団体銅メダル、2021年の東京五輪で団体銀メダルに輝くなど、華々しい戦績を収めています。
2021年の第72回NHK紅白歌合戦で、ゲスト審査員に選ばれました。
1998年8月28日生まれ、埼玉県出身の女優です。子役として幼い頃から芸能活動を開始し、現在も女優・声優として第一線で活躍しています。
ドラマ『正直不動産』シリーズには月下咲良役で出演、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!(2022年)』では、ヒロインの岩倉舞役を演じました。
2022年の第73回NHK紅白歌合戦で、ゲスト審査員に選ばれています。
1997年10月2日生まれ、東京都出身の女優です。
NHKの作品との縁が深く、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん(2016年)』では小橋美子役を、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~(2019年)』で増野シマ(増野りく)役を演じた経験を持ちます。
NHK連続テレビ小説『おちょやん(2020年)』では主人公の竹井千代役を演じ、2020年の第71回NHK紅白歌合戦でゲスト審査員に選ばれました。
1988年7月22日生まれ、東京都出身の女優です。
NHK連続テレビ小説『花子とアン(2014年)』でヒロインを演じ、同年の第65回NHK紅白歌合戦で司会を務めた経験を持ちます。
NHK大河ドラマ『光る君へ(2024年)』では、主人公の紫式部(まひろ)役に抜擢され、大きな話題となりました。2023年の第74回NHK紅白歌合戦でもゲスト審査員を務め、美しい着物姿を披露しています。
1980年11月20日生まれ、東京都出身の女優です。
映画・ドラマ・バラエティ番組・舞台と、幅広いフィールドで活躍しています。演技力の高さだけでなく、バラエティ番組で見せるトーク力や飾らない人柄も魅力です。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人(2022年)』では、北条政子役を演じました。2021年の第72回紅白歌合戦では、ゲスト審査員に選ばれています。
2004年6月23日生まれの女優です。子役時代から実力と人気を兼ね備え、注目を浴びてきました。
自身が主演したドラマ『マルモのおきて(2011年)』の主題歌を歌い、歌手として第62回NHK紅白歌合戦に出演したこともあります。現在も、数多くのドラマ・バラエティ番組などに出演中です。
NHK大河ドラマ『麒麟がくる(2019年)』では、明智光秀の娘のたま役を演じて話題になりました。2022年の第73回NHK紅白歌合戦では、ゲスト審査員に選ばれています。
歌手を応援するなら審査員の動向もチェック
紅白歌合戦の歴代審査員はNHKとの関連性が高く、国民からの人気もある人々が務めています。
その年に、ドラマ・映画に出演して話題になった芸能人や、目覚ましい活躍をしたアスリート・文化人などの中から選ばれる傾向です。
歌手や司会として出演した経歴を持つ人や、過去にゲスト審査員に選ばれた人が再び選出されるケースも珍しくありません。
今年はどんなゲスト審査員が選ばれるのか、家族や友人などと予測し合って楽しんでみてはいかがでしょうか。