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広瀬すずと共演 、森七菜の弟役と抜てき相次ぐ17歳・大西利空のタレントパワーを徹底分析!

生後5ヶ月から芸能活動を開始。主人公の幼少期を演じて活躍

2006年生まれの大西は、生後5ヵ月で芸能界入り。2012年、是枝裕和監督による連続ドラマ『ゴーイング マイ ホーム』(フジ系)で初めてレギュラー出演を果たし、宮﨑あおい演じる下島菜穂の息子・大地を演じた。翌13年と14年には、橋田壽賀子脚本の『なるようになるさ。』(TBS系)で舘ひろしらと共演。16年の山下敦弘監督映画『ぼくのおじさん』では、松田龍平ふんする哲学者の“おじさん”の甥・春山雪男を好演した。

子役時代に多く演じたのが、主人公の幼少期だ。17年の映画『3月のライオン』では、神木隆之介ふんする桐山零の子ども時代を演じ、18年のドラマ『トドメの接吻』(日テレ系)と19年の映画『キングダム』では山﨑賢人ふんする主人公の少年期を担った。

20年は『病室で念仏を唱えないでください』(TBS系)の第1話や、『アリバイ崩し承ります』の第4話(テレ朝系)などに出演。21年には、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』で、主人公・緋村剣心(佐藤健)の背中を追って剣士を目指す明神弥彦役で存在感を見せた。

22年は、1月期のドラマ『ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○』(フジ系)の第3話と最終話に出演。主人公(黒木華)の同僚の編集者・椛谷静司(野間口徹)の息子である涼太を好演した。また同年7月には『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)の再現ドラマに登場。KinKi Kidsの堂本光一役を演じて脚光を浴びた。

2023年は映画の話題作、フジ月9、大河ドラマに大抜てき

今年は、3月からHuluで配信された『君と世界が終わる日に Season4』に新山大地役で出演。5月にはMBSドラマ特区の『墜落JKと廃人教師』に金髪の有働淳人役で登場した。そして6月に公開された映画が、田島列島のマンガを『そして、バトンは渡された』の前田哲監督が実写化した『水は海に向かって流れる』だ。同作で演じたのは、広瀬すずふんする26歳のOL・榊千紗とシェアハウスで出会い、淡い恋心を抱く高校生・熊沢直達。眩しいほどのピュアな魅力と心を揺さぶる熱演を見せ、ウェブ上には「等身大な演技で、リアクションや表情がリアル」「途中から直達のことしか考えられなくなる」「見た後、速攻大西君のインスタをフォローした」といった声があふれた。

さらに大西の知名度を上げそうなのが、7月10日スタートのフジ“月9”『真夏のシンデレラ』だ。演じる蒼井海斗は、SUPスクール兼食堂を営む父・亮(山口智充)と、姉・夏海(森七菜)とともに海辺の町で暮らす高校生。大西は役柄について「登場する人物が個性豊かなこの作品の中で、海斗はとても明るく、能天気な子です」とコメント。「作品も現場も明るくして、“初月9”を目いっぱい楽しみたいと思います!」と意気込みを語る。

大西利空のタレントパワーとイメージワードを徹底分析

【時系列】_大西利空_2023年05月~過去2年間

タレントパワーランキングでは、年4回、合計4400人のモニターに、認知度や誘引率(「見たい、知りたい」の指標)についてのアンケート調査を行っている。大西の認知度は、21年11月の3.4%から上昇を続け、22年8月に最高の6.9%をマーク。これは『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で堂本光一を演じたタイミングとなる。誘引率も同月が88.2%でトップ。認知度に誘引率を掛け合わせて算出した「パワースコア」も4.2ポイントの最高値を記録した。以降、堅調に6ポイント台をキープ。今春からの出演ラッシュにより、次の8月調査では跳ね上がることが予想される。

【イメージワード】_大西利空_2022年

タレントパワーランキングでは、年に1度、イメージワード調査も行う。大西のイメージワード1位は「優しい」で32.4%、2位は「落ち着いた」で31.1%、3位は「さわやかな」で25.7%だった。以降、「さっぱりとした」「センスが良い」が続き、「演技力がある」と「知的な」が同率で並ぶ。10代にして「演技力がある」が高い点が、大西の1つの個性と言えるだろう。支持層を調べると、男女とも「20〜24歳」が最も高く、「弟的存在」として親しまれているようだ。

22年からは、雑誌『月刊ジャイアンツ』で連載を開始。今後は野球やバスケ、フェンシングなどの趣味や特技を生かした活動も増えそうだ。俳優業では現在放送中の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20時〜ほか)に登場し、大河ドラマ初出演を飾る。演じるのは、「森蘭丸」の呼称で知られる織田信長(岡田准一)の側近・森乱役。美貌かつ聡明な同役で、どんな新境地を見せてくれるのか期待したい。

 

大西 利空(おおにし・りく)

誕生日 2006年5月16日
出身地 東京都
所属事務所 TopCoat
公式サイト http://www.topcoat.co.jp/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/rikuonishiofficial/

 

 

泊 貴洋 とまり たかひろ

ライター
雑誌『演劇ぶっく』(現・えんぶ)の編集者時代に、演劇と映画の学校「ENBUゼミナール」の立ち上げに参加。1999年、映画雑誌『ピクトアップ』を創刊。2004年、独立してフリーライターに。以降、『日経エンタテインメント!』や『Pen』などの雑誌やウェブ媒体にて、映画監督、俳優、クリエイター、企業人などへの取材を行う。著書に『映画監督への道』、『ゼロからの脚本術』(ともに誠文堂新光社)、『映画監督になる』シリーズ(演劇ぶっく社)など。
https://twitter.com/UP5U7lBmb1czgRC

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