デビューから3年で地上波ドラマの主役へ躍進
2003年11月30日生まれ。東京都出身。2019年の『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日テレ系)での菅田将暉の演技を見て俳優を志し、2022年に『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日テレ系)でドラマデビュー。同年、『silent』(フジ系)に主人公の青羽紬(川口春奈)や佐倉想(目黒蓮)の高校の同窓生・西田圭介役で出演し、秋元康企画・原案の『差出人は、誰ですか?』(TBS系)では高校生・氏田誠二役で櫻井海音、藤原大祐、窪塚愛琉らと共演した。
2023年は、「メンズノンノモデルオーディション」で準グランプリに選ばれ、専属モデルとしての活動開始。俳優としては、『ホスト相続しちゃいました』(関西テレビ・フジ系)でツンデレホストの夏目瞬に扮し、『転職の魔王様』(関西テレビ・フジ系)の第9話で、ひきこもりになった元教師(金子ノブアキ)の教え子・藤川孝介役で長ゼリフに挑んだ。
2024年は、『パーフェクトプロポーズ』『夫の家庭を壊すまで』『その着せ替え人形は恋をする』で躍進を遂げるとともに、ムロツヨシ主演の『身代わり忠臣蔵』で映画初出演。鈴木昂秀(THE RAMPAGE)主演映画『ただ、あなたを理解したい』では主人公の幼なじみの純粋な青年・春樹に扮した。ドラマは、『好きなオトコと別れたい』(テレ東系)で一流商社に勤める営業マン・カズマに扮し、『あの子の子ども』(関西テレビ・フジ系)には桜田ひより演じる主人公の兄・川上幸役で登場。また、『嘘解きレトリック』(フジ系)には植木職人見習いの青年・本条皐月役でゲスト出演(第9話)、はつらつとした印象を残した。
タレントパワーの推移とイメージワード、そして意外な支持層は?

タレントパワーランキングでは、年に4回、合計4400人のモニターに認知度や誘引率(「見たい、知りたい」の指標)についてのアンケート調査を行っている。野村の調査結果を見ると、2024年8月に7.3%だった認知度が、11月に8.9%へ上昇。誘引率は80.0%から84.7%に伸長していた。8月から11月にかけては、『夫の家庭を壊すまで』『あの子の子ども』『その着せ替え人形は恋をする』が放送。野村を知って、気になった人が多かったようだ。認知度に誘引率を掛け合わせて算出した「パワースコア」は、同期間に4.1から4.6に伸びている。
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タレントパワーランキングでは、年に1度、イメージワード調査も行う。野村のイメージワード1位で突出して高いのは、「さわやかな」の35.7%。2位の「男前な」も29.6%と高い。「さわやかイケメン」のイメージが強いことがわかる。3位には「優しい」「クールな感じ」「さっぱりとした」の3つが23.5%で並び、以降は「落ち着いた」「存在感のある」「センスが良い」が続く。グラフの形が似た「相似タレント」としてデータが弾き出したのは、黒羽麻璃央、綱啓永、山中柔太朗だった。
- パワースコア/2024年11月調査/男性
- パワースコア/2024年11月調査/女性
11月の調査結果を基に、野村の支持層を調べてみた。ファンが最も多かったのは、20〜24歳の女性。2番目は20〜24歳男性と25歳〜29歳男性だった。同世代の女性だけでなく、男性からも支持されていることが分かる。もう1つ特徴的なのは、60〜69歳男性と、55〜59歳女性の支持が高いこと。今後、大河ドラマや連続テレビ小説などに出演する機会があれば、この層の支持がさらに伸びそうだ。
2025年も“主役”や“相手役”でさらなる上昇が確実
2025年は、2月6日放送の『トークィーンズ』(フジ系)で“地上波バラエティ番組初出演”を飾った野村。独自の視点で恋愛観や “韓ドラ愛”を熱く語る姿に、新たな魅力を感じた人も多いだろう。3月28日、29日には初のファンミーティングが開催、素顔の野村に会えるチャンスがある。
4月からは、松下由樹主演のドラマ『ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~』(テレ東系)に出演が決定。松下演じる敏腕マネージャーに“異常な愛”で育てられる新人俳優・森山拓人に扮する。
そして5月2日には、主演映画『6人ぼっち』が公開。『ハケンアニメ!』の政池洋佑が企画・脚本を手掛ける同作で、友達がいない者同士が集められた修学旅行の班を率いる班長・加山糸を演じる。“ぼっち”の高校生役でどんな新境地を見せてくれるか、注目だ。
野村康太(のむら・こうた)
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誕生日 2003年11月30日
出身地 東京都
所属事務所 研音
公式サイト https://www.ken-on.co.jp/artists/nomura/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/kouta_nomura_official/
「パラレル夫婦 死んだ”僕と妻”の真実」
丸山耕介役
毎週火曜23時〜23時30分
関西テレビ・フジテレビ系
※初回4/1(火)23時〜スタート
前ページに戻る文/泊 貴洋 とまり たかひろ
ライター
雑誌『演劇ぶっく』(現・えんぶ)の編集者時代に、演劇と映画の学校「ENBUゼミナール」の立ち上げに参加。1999年、映画雑誌『ピクトアップ』の創刊に参加。2004年、フリーライターに。『日経エンタテインメント!』『キネマ旬報』などの雑誌やウェブ媒体にて、俳優、クリエイターなどへインタビューを行う。著書に『映画監督への道』『ゼロからの脚本術』(ともに誠文堂新光社)、『映画監督になる』シリーズ(演劇ぶっく社)など。
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