2019年にHKT48を卒業してから女優として才能を発揮している兒玉遥が、2022年10月21日に公開される映画『空のない世界から』で映画初主演を果たす。女優として新境地を見せる彼女にインタビュー。初主演映画のみどころなど、さまざまな話を聞いた。
◇兒玉遥(こだま・はるか)
誕生日 1996年 9 月19日
出身地 福岡県
身長 158cm
所属事務所 エイベックス・アスナロ・カンパニー
公式サイト https://kodama-haruka.com/
公式ツイッター https://twitter.com/haruka_kdm919
公式インスタグラム https://www.instagram.com/haruka_kodama919/
HKT48の1期生オーディションで合格
兒玉遥は、2011年7月に開催されたHKT48の1期生オーディションに合格して、アイドルとして活動開始。現在はLE SSERAFIMのメンバーとして活躍中の宮脇咲良、最近ではドラマ『吉祥寺ルーザーズ』(テレ東系)にレギュラー出演した田島芽瑠、2年前に自らのブランド「Amy」を立ち上げた朝長美桜らとともに、初期HKT48を代表する人気メンバーとして活躍。当時のHKT48劇場支配人だった指原莉乃も彼女を高く評価していた。
メジャーデビュー前から劇場公演でセンターを担っていたほか、2014年発売のシングル『控えめI love you!』でセンターポジションをつとめた。
「グループにいた頃は、まわりの人に頼って、助けられて生きているなと感じていました。でも、今も親やいろんな方に支えてもらっていますけど、自分の足で立っていて、やっと大人にちゃんとなれたのかなと。大人の方はみなさんこうして人生を歩んでいるんだなと感じています」
HKT48時代から、幅広いジャンルで活躍。2015年にAKB48ホラーナイト『アドレナリンの夜』第17話「ルームシェア」(テレ朝系)でドラマ初主演。ドラマ『キャバすか学園』(日テレ系・2016~2017年)、『豆腐プロレス』(テレ朝系・2017年)などにも出演した。
「アイドルの時代は、歌ったり踊ったりする表現方法はたくさんやらせていただいていましたが、そんなに演技をする機会が多くなかったので、未知の世界でした。不安もあるけど、わくわくもするので、ずっとやってみたいと思っていました。アイドルは明るく元気なイメージが強いですけど、演技は弱っている自分も見せて発信していくので、全然違うなって」
舞台『改竄・熱海殺人事件』で注目を集める
2019年6月、HKT48を卒業。エイベックス・アスナロ・カンパニーに所属して、女優として新たな道へ進むことになった。卒業後の初仕事は、2019年9月に新国立劇場などで上演された舞台『私に会いに来て』。猟奇的殺人事件を追う新聞記者役を演じた。
2020年にはつかこうへいの戯曲の異色バージョンとして知られる舞台『改竄・熱海殺人事件モンテカルロイリュージョン』(新宿・紀伊國屋ホールほか)にヒロインの婦人警官・水野朋子役で出演。
2021年はFODで配信されたドラマ『スイートリベンジ』の第3話・4話に出演したほか、2022年5月には新国立劇場で上演された『フラガール-dance for smile-』で日向坂46の潮紗理菜、元℃-uteの矢島舞美、元NMB48の太田夢莉らと共演した。
映画『空のない世界から』では初のシングルマザー役
2022年は、4本の出演映画が公開。10月公開の初主演映画『空のない世界から』をはじめ、11月にも主演映画『渚に咲く花』が公開予定。8月に公開された『ウラギリ』、今冬公開予定の『僕らはみーんな生きている』にも出演している。
初主演映画『空のない世界から』は、日本に1万人いると言われている無戸籍者がテーマ。兒玉遥は、シングルマザーとして無戸籍者の子供を育てる主人公・藤井麻衣香を演じた。初の母親役、それもシングルマザーの役で、彼女にとっては大きなチャレンジとなった。監督は、本作にも強面オーナー役で出演している俳優・小沢仁志の弟で『覇王』シリーズなどを手がけた小澤和義。
「自分が経験をしたことのない状況を演じる役で、母親となると違ったステージになるから演じきることができるのかどうかという不安がありました。想像力の世界で演じるしかないので、小澤監督とディスカッションする機会を数回設けていただいて、役のイメージのすりあわせをしました。自分でも無戸籍やシングルマザーがテーマの映画を見て、少しずつ雰囲気をつかんで、イメージを深めていきました」
小澤監督に、「そのままで大丈夫だよ」と言われたことが印象に残っていると彼女は言う。「監督に“今回は、いつもの映画のような、かわいくきれいにという撮り方ではないから覚悟してね”と言われました。最初は抵抗がありましたが、新境地に挑戦できたという感覚が強いです」
共演は、つむぎ、佐藤江梨子、上村侑、根岸季衣、窪塚俊介、本宮泰風ほか。
「印象に残ったシーンは、佐藤江梨子さんが演じたアゲハに背中を押される場面です。麻衣香の感情がはじめて溢れ出して、“助けて”と言います。そのシーンの撮影が一発OKになって、“これが役を演じきれている感覚なのかな”と思いました。あのときの感覚は、いつまでも忘れたくないなって」
兒玉遥は初主演映画をきっかけに、幅広い役柄を演じる女優に飛躍しそうだ。
「演技は正解がなくて、自分色に染めることができるのが魅力だと思います。監督と相談しながら役を作っていきますが、同じ役でも違う人が演じたら違うものになるので、自分が演じる意味があるなって。医療現場の役とか、刑事、弁護士、まだまだ演じたことがない役がいっぱいあるので、チャレンジしていきたいです。役を通じてする職場体験ですね(笑)。アクションもやりたいです。スパイの女の子の役とか(笑)」
母親役を演じて結婚感にも変化
初主演映画で母親役を演じたことで、彼女自身の結婚感や子どもに対する考え方にも変化があったと語る。
「20代前半は、まだまだ私の人生を謳歌したいなと思ってたんですけど、母親の気持ちを疑似体験して、子どもってすばらしいものだな、自分が守るべきものができるのってすてきなことだなと感じて、結婚もいいかも、子どもを産むのもいいかも、って思うようになりました。20代後半になったという、年齢的なものもあるかもしれませんね」
今、プライベートでどんな瞬間が楽しいかを聞くと、彼女は「いっぱいありますよ」と答えた。
「ごはんがおいしいなと思えた瞬間とか、Netflixのドラマを見ている瞬間とか(笑)。友達と何気ない会話をしているときも楽しいです。いろんなことに楽しさを感じています」
今春に公式チャンネル「こだまちゃんねる」を開設。YouTubeでの発信も楽しいと話す。
「You Tubeは、撮影から編集まで全部自分で、のびのびとやっています。自分が楽しいことだけをなんでも発信できる場所なので、楽しいです。ちょっとした息抜きになって、日常のひとつに組み込んでもらえるようなチャンネルになったら、うれしいなって。癒やしスポットになれれば」
11月25日には6年ぶりの写真集『Stay25』がワニブックスから発売される。主演映画とともに、こちらにも注目したい。そこには、「兒玉遥の今」が、いっぱい詰まっている。
文/高倉文紀
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締切:2022年11月21日(月)
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映画「空のない世界から」
公開日:2022年10月21日公開予定
配給:ライツキューブ
出演:兒玉遥、つむぎ、佐藤江梨子、上村侑、根岸季衣、窪塚俊介、本宮泰風、小沢仁志
公式サイト:https://soranonaisekai.com/
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