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スケール感と繊細さが同居する29歳 笠松将のタレントパワーを徹底分析

2022年上半期に主演映画の公開や出演ドラマの放送・配信が相次ぎ、脚光を浴びたのが、29歳の笠松将だ。

まず1月からは、日テレ系の『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』に出演。主人公の新人社長(高畑充希)を妨害するライバル企業の御曹子・野上豪を演じ、そのミステリアスな存在感で視聴者を惹きつけた。

2月からは、主演映画『リンダ・ワンダリング』が公開。漫画家志望の主人公・間草介を演じ、インド国際映画祭(ゴア)コンペティション部門で最高賞(金孔雀賞/ゴールデン・ピーコック・アワード)を受賞するなど高い評価を得た。同じく2月からHuluでは、ドラマ『君と世界が終わる日に Season3』が配信開始。Season1、2を生き抜いた元警察官・等々力比呂役を演じて、竹内涼真や中条あやみと再共演した。

そして4月からは、WOWOWオリジナルドラマ『TOKYO VICE』が放送・配信。本作はHBO MaxとWOWOWが共同制作し、エグゼクティブプロデューサーと第1話の監督を巨匠・マイケル・マン監督(『ヒート』『ラスト・オブ・モヒカン』)が務めた大作だ。笠松は、米俳優アンセル・エルゴート演じる新聞記者の主人公・ジェイクと意気投合する若きヤクザ・佐藤にふんして海外進出を飾った。

上京から10年で着実にステップアップ

高校2年生のときに、地元・名古屋でスカウトされたことを機に俳優業を意識。2011年、高校卒業後に上京し、2013年から本格的に俳優活動を始めた。当初は学園モノが多く、14年には『クローズEXPLODE』、15年には『orange オレンジ』、17年には映画『きょうのキラ君』などの映画に出演。特に17年の『デメキン』では主人公(伊藤健太郎)と敵対する不良グループのトップ・蘭忠次を演じて強烈な印象を残した。

飛躍の年になったのは19年だ。藤井道人監督、山田孝之プロデュースの映画『デイアンドナイト』で夜ごと裏稼業を行う金髪の青年・青柳を好演。藤井監督が演出したドラマ『向かいのバスる家族』(読売テレビ・日テレ系)にも第6話から出演した。また同年は、平成生まれのスタッフ、キャストによる5夜連続ドラマ『平成物語 ~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~』(フジ系)で、主人公(山崎紘菜)の夫で作家の貴大を演じ、ナチュラルな芝居で魅了。そのほか『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(第4話/日テレ系)、『科捜研の女SEASON 19』(第4話/テレ朝系)、『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(第6話/日テレ系)など多くのドラマに出演して脚光を浴びた。ちなみに「日経エンタテインメント!」19年9月号の「20代男優出演作品数ランキング」では18本で1位に輝いた(調査期間は2018年8月1日から19年7月31日まで)。

20年は、『花と雨』『ドンテンタウン』『ファンファーレが鳴り響く』と3本の映画に主演。『花と雨』では実在するアーティスト・SEEDA役を演じ、ラップも披露した。ドラマはLINE VISION『つながりたくて、嘘をつく』に主演。本作は21年に続編も配信された。さらに『いとしのニーナ』(FOD・フジ系)や『ディア・ペイシェント~絆のカルテ~』(NHK)などのドラマにレギュラー出演。蜷川実花監督のNetflixオリジナルシリーズ『FOLLOWERS』にも起用され、夏木マリ演じるエリコと運命的に出会い、歳の差カップルとなるジムトレーナー・野尻季生役を演じた。また、WOWOWの『有村架純の撮休』では是枝裕和監督が担当した第3話に出演。人間ドックの検査技師の近藤にふんした。

21年は、映画『君は永遠にそいつらより若い』に出演するとともに、藤井道人監督らによるオムニバス映画『DIVOC-12』の一編『ココ』(廣賢一郎監督)に主演。その静謐な作品世界を体現した。一方、Netflixの『全裸監督2』では真逆の役に振り切り、ヤクザの荻原役で鬼気迫る姿を見せた。

さらにドラマでは『君と世界が終わる日に Season1』(日テレ系)が放送され、Huluでは『Season2』が配信。また『エロい彼氏が私を魅わす』(FOD)では主演・松井愛莉の相手役となる筋骨隆々のガテン系男子・甲斐まなぶ役でラブコメに挑戦した。

21年は『正義の天秤』『岸辺露伴は動かない』(第4話)などNHKドラマに多く出演したことも印象的だ。なかでも大河ドラマ『青天を衝け』には主人公(吉沢亮)の孫・渋沢敬三役で第40回から登場。最終回の第41回でも重要な役割を担った。

そして同年末に発表された東洋経済オンラインの記事『今、制作現場から最も支持される「意外な俳優」』では笠松がランキング1位に。過去4年で52本のドラマに出演したことが評価された。

笠松将のタレントパワーとイメージワードは?

笠松将 時系列(2022年2月~過去2年間)

タレントパワーランキングでは、年4回、4400人のモニターにアンケート調査を行っている。笠松の認知度と誘引率(「見たい、知りたい」の指標)の調査結果を見ると、21年2月に8.3%だった認知度は、22年2月に16.3%と約2倍にまで上昇している。誘引率は、21年8月が最高値で81.7%。前後も70〜80%を維持している。

認知度と誘引率を掛け合わせて算出した「パワースコア」は、21年2月に4.1%。同年8月から上昇気流に乗り、11月に4.4%、22年2月には6.8%に上げている。今年1月期の『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』、主演映画『リンダ・ワンダリング』、配信ドラマ『君と世界が終わる日に Season3』と3ジャンルでの露出がスコアに影響したようだ。

笠松将 イメージワード(2021年)

タレントパワーランキングでは、イメージワード調査も行っている。笠松の最新調査結果を見ると、1位は「クールな感じ」で46.2%、2位は「演技力がある」で38.7%、3位は「個性的な」で35.5%となっている。4位以下は「落ち着いた」「センスが良い」「力強い」「ヤンチャな」「存在感のある」と続く。これらを見ると、不良学生やヤクザ役などアウトローのイメージが強そうだが、さらに下には「優しい」「さっぱりとした」といったイメージワードもあり、幅広いイメージを持たれていることが分かる。

今年4月には、朝の情報番組『ZIP!』(日テレ系)に金曜パーソナリティーとして登場。快活で爽やかな素顔を見せ、「思い描いていたのとは違う笠松将さんの一面を見たような気がします」「笠松将さん面白すぎて大笑い」「喋るとすごいおもしろくてかわいい」などのコメントがSNSを賑わせた。

下半期は、6月7日から『エロい彼氏が私を魅わす』の再編集版が地上波のフジ系で放送スタート。以降も未発表の出演作が続々放送、公開されるはずだ。そのスケール感と繊細さが同居した独自の存在感に、今後も期待したい。

 

笠松 将(かさまつ・しょう)


誕生日 1992年11月4日
出身地 愛知県
所属事務所 ホリプロ
公式サイト https://www.horipro.co.jp/kasamatsushow/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/show_Kasamatsu_official/
公式ツイッター https://twitter.com/show_K_official

文/泊 貴洋

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