女性タレント

最新インタビュー! 公開中の映画『みをつくし料理帖』で松本穂香が主演

旬の女優インタビュー 松本穂香・前篇

絶賛公開中の『みをつくし料理帖』は、累計発行部数400万部の人気をほこる髙田郁の時代小説を原作に、『犬神家の一族』『セーラー服と機関銃』『時をかける少女』などの映画を製作して“角川映画ブーム”を巻き起こした現在78歳の大ベテラン・角川春樹が“生涯最後の監督作”として注目の映画。大坂を襲った大洪水で両親を亡くし、江戸の神田にある蕎麦処の料理人となり、やがて店を切り盛りするようになる主人公・澪を演じているのは、ドラマ『ひよっこ』『この世界の片隅に』などで活躍した松本穂香。役作りや撮影現場の様子などを聞いた。

「もしも私が江戸時代の女料理人だったら?」を意識して演じました

Ⓒ2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会

──『みをつくし料理帖』に主演することになって、原作の小説や台本を最初に読んだときの印象は、どうでしたか?

澪は、ひとことで言うと「強い人だな」と思いました。いろんな選択肢がある中で、まだ若いのに「道はひとつきり」と言って、まっすぐ自分の道をみつめられる、たくましさみたいなものが「すごいな」と感じました。大人気の小説が原作で、角川監督が「生涯最後の監督作品」だとおっしゃっている映画だと入り口からそういうお話を聞いていたので、正直、最初は「そんな大役を私で、大丈夫かな」と思いました。ですが、私がやるべきことは、とにかく一生懸命やることしかないなと前向きな気持ちで臨みました。

──撮影現場には大先輩の俳優さんたちがたくさんいらっしゃったと思いますが、撮影の合間などに何かお話はしましたか?

私は初めての時代劇だったので、所作や歩き方などについてわからないこともあって、「走るときに、どうしたらいいのですか?」と(ご寮さん役の)若村麻由美さんに聞いたりしていました。(蕎麦処「つる家」店主役の)石坂浩二さんは監督との歴史が長いので『犬神家の一族』(角川春樹・製作で1976年に公開された角川映画第1作)のパンフレットを現場に持ってきてくださって、見せていただきました。

Ⓒ2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会

──共演者から言われた言葉で、印象に残っているものはありますか?

(つる家の常連・小松原役の)窪塚洋介さんも原作を読まれてから現場に入られたそうで、私を見て「澪が飛び出してきたみたいだね。穂香ちゃんは僕の中では、澪にしか見えない」とお会いするたびに言ってくださいました。すごくうれしかったですね。

──映画の中では一緒のシーンは少ないですが、奈緒さんが演じた幼馴染の野江(あさひ太夫)との友情が重要なテーマとして描かれています。奈緒さんとは、撮影現場で何かお話をしましたか?

後半に地方で泊りがけで撮影していたので、そのときに私が奈緒さんのお部屋に行かせていただいて、お話をしてましたね。どんな話をしていたかはあまり覚えてないんですけど(笑)、そこでしか話せないお話ができたのかなと思います。

──今回演じた主人公は波乱万丈の人生を歩みますが、江戸時代にタイムスリップして、自分が同じ境遇になったら、と考えましたか?

監督からいただいた言葉がまさにそれで、「穂香が江戸時代に生きて、澪のように女料理人になっていたら、どうなっていただろう?というのを穂香のままで演じてほしい」と言われました。「私だったら、どう言うかな?」というのを意識しながら演じてました。

──今回の映画主演を通じて、得たものは?

すばらしい共演者とスタッフさん方の中で、準備時間もたっぷりいただいて、充実した時間をすごさせていただいたことは、大きな経験になりました。

インタビュー後篇に続く

■映画『みをつくし料理帖』
絶賛公開中
出演:松本穂香 奈緒 若村麻由美 浅野温子 窪塚洋介 小関裕太 藤井 隆
野村宏伸 衛藤美彩 渡辺典子 村上 淳/永島敏行 松山ケンイチ 反町隆史 榎木孝明 鹿賀丈史
薬師丸ひろ子/石坂浩二(特別出演)/中村獅童
製作・監督:角川春樹
原作:髙田 郁
配給:東映
(c)2020映画「みをつくし料理帖」製作委員会

松本穂香(まつもと・ほのか)
誕生日 1997年2月5日
出身地 大阪府
所属事務所 フラーム
公式サイト http://www.flamme.co.jp/actress/profile.php?talentid=18
公式ツイッター https://twitter.com/matsuhonon
公式インスタグラム https://www.instagram.com/weekly_matsumoto/