ハーフ女優の歴史をチェック
芸能界で活躍するハーフ女優は多くいますが、そもそもハーフの定義とは何でしょうか？起用され始めた背景や、ハーフに美人が多いといわれる理由も解説します。
ハーフの定義とは？
ハーフという言葉は、日本だけで使われているもので、その定義は厳密に定められてはいません。一般的には、父親・母親のどちらかが外国籍であれば、ハーフと呼ばれる場合が多いでしょう。
もし、本来外国籍の人が帰化して結婚し子どもができた場合、その子どもは日本国籍同士の間で生まれた子どもです。しかし、もともと外国籍の人の血が入っていることから、ハーフと呼ばれるケースも少なくありません。
逆に、外国籍の日系人と日本人が結婚した場合、その子どもがハーフと呼ばれるケースも考えられます。このように、ハーフの定義はあいまいで、国内でハーフの人口統計を正確に出すことも難しいのが現状です。
起用され始めたのは1960年代
1960年代に、日本でカラーテレビが普及し始めました。白黒からカラーになったことで、テレビに出演するタレントには画面映えする派手さが求められるようになります。
最初は広告モデルなどでの起用が多かったハーフタレントですが、テレビでの露出が増え始めると、1970〜1980年代にはハーフタレントブームまで起こりました。
時代がバブルだったこともあり、その派手さの担い手としてハーフタレントがうってつけだったのです。
1990年代以降からは女子アナ・キャスターなど、ますますハーフタレントが活躍する場は広がりを見せています。
美人が多いとされる理由
日本人の顔のつくりと比べた場合、外国人の血が混ざると、目鼻立ちがはっきりとした彫りの深い顔立ちになります。
大きな目や通った鼻筋といったパーツごとの外国人的特徴は、整った容姿という印象を与えやすいでしょう。その結果、ハーフに対して『美人』というイメージを抱く人は多いといえます。
また、外国人の血が混ざった人は、身長が高かったり、すらっとしたスタイルだったりする傾向があります。そういったスタイルから醸し出される雰囲気も、美しいと思わせる一因です。
ハーフの女優人気ランキングの算出方法
ハーフの女優人気ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
ハーフの女優人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度（顔と名前を知っている）と誘引率（見たい・聴きたい・知りたい）を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2023年8月度・11月度に行われた調査をもとに作成しています。
なお、今回のハーフの定義は『父または母が外国人である』と公表されていることとし、女優の定義はドラマ・映画に出演経験がある女性芸能人としました。
ハーフの女優人気ランキング
| 順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
| 1位 | 滝沢カレン | 30.3 | 2023年11月 |
| 2位 | 中条あやみ | 28.2 | 2023年11月 |
| 3位 | 池田エライザ | 25.6 | 2023年11月 |
| 4位 | ホラン千秋 | 25.4 | 2023年11月 |
| 5位 | 宮沢りえ | 22.9 | 2023年11月 |
| 6位 | 森泉 | 19.6 | 2023年08月 |
| 7位 | トリンドル玲奈 | 18.3 | 2023年08月 |
| 7位 | 水原希子 | 18.3 | 2023年11月 |
| 9位 | 高橋メアリージュン | 17.9 | 2023年11月 |
| 10位 | 森星 | 16.5 | 2023年11月 |
| 11位 | 玉城ティナ | 15.5 | 2023年11月 |
| 11位 | 余貴美子 | 15.5 | 2023年11月 |
ハーフの女優ランキングには、女優として立派なキャリアを築いている人から、バラエティで多く活躍する人まで幅広くランクインしました。それぞれの活躍や、経歴を見ていきましょう。
神奈川県出身、1986年に劇団『東京壱組』を結成して以降、数々の舞台・ドラマ・映画で活躍する女優です。台湾人の父親と、日本人の母親とのハーフとして生まれました。
映画『うみ・そら・さんごのいいつたえ（1991年）』で初主演を果たし、映画界においても多くの賞を獲得しています。
近年は、ドラマ『サンクチュアリ -聖域-（2023年）』に出演したほか、2024年3月公開の映画『52ヘルツのクジラたち』にも出演予定です。
1997年生まれの沖縄県出身、アメリカ人と日本人のハーフです。ミスiD2013でグランプリを獲得し、芸能活動を本格化させます。
モデル活動の傍ら、ドラマ『ダークシステム 恋の王座決定戦（2014年）』に出演したことを皮切りに女優業も行うようになりました。
近年では主演も増え、映画『恋のいばら（2023年）』やHuluオリジナルドラマ『社畜OLちえ丸日記（2023年）』といった作品で主役を務めています。
母親がイタリア系アメリカ人のハーフで、主にモデル・タレントとして活動中です。姉の森泉も、同じくモデル・タレントとして活躍しています。
2012年にファッション誌『CanCam』の専属モデルになったほか、料理・バラエティ番組『新チューボーですよ！』にアシスタントとして出演した経歴も持ちます。
2023年には美容雑誌『VOCE』の創刊25周年を記念し、日本のビューティーアイコンの一人として、美に対する思いを語りました。
1987年生まれ、モデル・女優として活躍中のタレントです。日本人の父親と、スペイン系フィリピン人の母親を持ちます。
雑誌モデルを経て、NHK連続テレビ小説『純と愛（2012年）』や映画『スマホを落としただけなのに（2018年）』などの話題作へ出演を重ねていきました。モデル活動は現在も並行して行っており、どちらの業界でも活躍中です。
2023年にはドラマ『ブラックポストマン（2023年）』に出演し、華やかでかっこよさもある刑事の役を見事に演じました。
モデル・女優として活躍しているタレントです。アメリカ人の父親と、韓国人の母親の間に生まれています。
わずか13歳でモデルデビューを果たすと、映画『ノルウェイの森（2010年）』に出演するなど、目覚ましい活躍を見せ話題になりました。
Instagramではフォロワーが約789万人おり、影響力も大きい人物です（2024年2月時点）。2023年には、活動拠点をアメリカへ移すことを表明しました。
1992年生まれ、モデル・女優活動のほか、タレントとして情報番組・CMなどにも出演しています。父親がドイツ系オーストリア人、母親が日本人です。
これまでに、資生堂・ユニクロ・KDDIなど有名企業のCMに、多く起用されています。2016年には第2回クリスマスジュエリープリンセス賞をモデル部門で受賞、2019年には第32回日本メガネベストドレッサー賞のサングラス部門も受賞しました。
ドラマへの出演にも積極的で、近年の出演作には『ウソ婚（2023年）』や『私がヒモを飼うなんて（2023年）』などがあります。
1982年生まれ、イタリア系アメリカ人の母親を持つモデル・タレントです。19歳でモデルとしてデビューし、パリ・コレクションへの出演経験を持つなど、カリスマモデルとして知られています。
2004年にはFEC MODEL OF THE YEAR、2007年には第20回日本メガネベストドレッサー賞特別賞、2015年にはベストペットスマイルアワードなど、こ数々の賞を受賞してきました。
『幸せ！ボンビーガール』や『おしゃれイズム』、『ぐるぐるナインティナイン』といったバラエティ番組でレギュラーを務めたこともあり、現在もマルチに活躍中です。
数多くの作品で活躍している女優で、父親がオランダ人のハーフです。デビューのきっかけは、明星食品のCMでした。
その後は三井のリハウスのCMで話題となり、映画『ぼくらの七日間戦争（1988年）』で本格的にブレイクを果たしています。
映画『たそがれ清兵衛（2002年）』やNHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜（2011年）』など、人気作品の多くでその姿を目にする人物です。
近年では、映画『月（2023年）』に主演したり、アニメ映画『火の鳥 エデンの花』に声優として出演したりなど、長きにわたり第一線で活躍し続けています。
1988年生まれ、13歳から本格的に芸能界デビューしたタレントです。アイルランド人の父親と、日本人の母親のハーフとして生まれました。
ドラマ『コタツがない家（2023年）』に出演するなど女優業はもちろん、『出川一茂ホラン☆フシギの会』『ザ・ニンチドショー』といったバラエティ番組へもレギュラー出演しています。
また、報道番組『Nスタ』にもレギュラー出演しており、MC・キャスターとしても認知されているマルチなタレントです。
1996年生まれ、ファッション誌『nicola』のモデルオーディションにてグランプリを獲得したことで、芸能活動をスタートさせました。父親が日本人、母親がスペイン系フィリピン人のハーフです。
映画『高校デビュー（2011年）』で女優デビューして以降、ドラマ『となりの怪物くん（2018年）』『おまえの罪を自白しろ（2023年）』といった話題作へ次々に出演しています。
また、ELAIZA名義でアルバムをリリースし音楽番組へ出演したり、『ぐるぐるナインティナイン』『櫻井・有吉THE夜会』といったバラエティ番組に登場したりと、マルチな活躍を見せるタレントです。
1997年生まれ、2011年にファッション誌『Seventeen』の専属モデルとして、芸能活動をスタートさせています。父親がイギリス人、母親が日本人のハーフです。
ドラマ『黒の女教師（2012年）』で女優デビューすると、その後ドラマ・映画に数多く出演するようになりました。
主な代表作には、ドラマ『白衣の戦士！（2019年）』や映画『ニセコイ（2018年）』『雪の華（2019年）』などがあります。
1992年生まれ、モデル・女優として活動しているタレントです。ウクライナ人の父親と、日本人の母親の間に生まれました。
ドラマ『G線上のあなたと私（2019年）』や、『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類！新春スペシャル（2021年）』への出演歴があります。
ユニークなワードセンスを生かし、『行列のできる相談所』や『全力！脱力タイムズ』といったバラエティ番組でも活躍中です。
ハーフだからこその美貌を番組内で堪能！
ハーフ女優は、その美しさからモデルとして活躍している人も多く、ドラマ・映画に出演した際は非常に画面映えします。
また、歌唱力がある人はアーティストとして活動したり、ユーモアのセンスがある人はバラエティ番組で活躍したりと、マルチに才能を発揮する人物も多く見受けられました。
ドラマ・映画を見ていて気になるハーフ女優を見つけたら、どういった活躍をしている人なのか調べてみてはいかがでしょうか。
