子役は大成しないというジンクスがある?
子役は大人の俳優に比べ、芸能界で成功しにくいというジンクスがあります。このようなジンクスが生まれた理由や、現代の子役に起きている変化などを紹介します。
名子役ほど大成しないと考えられていた
かつては、名子役としてもてはやされると、大人になってから大成しないというジンクスがありました。
子役のときにちやほやされて思い上がってしまい、周囲への振る舞い方や仕事への取り組み方に失敗する例もあります。しかし、あくまでもジンクスであり、多くの成功例も存在しています。
子役で有名になった人が失敗すると、子ども時代の成功と大人になってからの挫折とのコントラストが強くなりがちです。わずかな失敗例が目立ってしまい、このようなジンクスが生まれたのだと考えられます。
大成しないとされた理由
子役が大成しないとされた理由には、さまざまな考え方があります。名子役として知られた人が成長したとき、子役から大人の俳優へのイメージチェンジができずに、苦労するケースは少なくありません。
本人が一生懸命努力しても、視聴者側が子役の成長・変化を受け入れられず、子役時代のように熱心に応援しなくなることも理由の一つに挙げられます。
中には、大金を稼ぐようになったことで、周囲の大人が起こしたトラブルに巻き込まれ、芸能活動を続けることが困難になってしまうケースもあるようです。
現在はジンクスが破られつつある
子役が大成しないといわれていたのは過去のことで、近年はジンクスが廃れつつあります。子役から大人の俳優になっても、成功し続けている人が目立ち始めたためです。
例えば、芦田愛菜は子役から大人になっても、成功し続けている代表例といえます。成長・変化にうまく対応したことがポイントでしょう。ほかにも、子役から大人になっても新しいことに挑戦し、成功している人は少なくありません。
成長の過程でよい役をもらえなくなったとしても、諦めずに努力を続けるからこそ、大物俳優として成長していくのでしょう。
【現役活躍中】元子役の人気ランキングの算出方法
元子役の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが独自調査で集計した結果をもとに構成しています。詳しい算出方法を解説します。
当社独自の集計方式で算出
元子役の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出しました。こちらのデータから、ランキングを作成しています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2023年11月度に行われた調査をもとに作成しています。なお、成人済みで14歳までにドラマ・映画の出演があるタレントの中から、現在活躍中の人物を対象としています。
【現役活躍中】元子役の人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 長澤まさみ | 40.7 | 2023年11月 |
2位 | 橋本環奈 | 39.6 | 2023年11月 |
3位 | 芦田愛菜 | 37.2 | 2023年11月 |
4位 | 神木隆之介 | 35.5 | 2023年11月 |
5位 | 小栗旬 | 34.7 | 2023年11月 |
5位 | 浜辺美波 | 34.7 | 2023年11月 |
7位 | 永野芽郁 | 33.3 | 2023年11月 |
8位 | 相葉雅紀(嵐) | 33.2 | 2023年11月 |
現在、人気俳優・女優として活躍している人の中で、子役の経験がある人は少なくありません。成長してから名前を知った場合、子役時代を知らない人もいるのではないでしょうか。
子役としての経歴を持ち、成長してからも現役で活躍中の俳優・女優を紹介します。
1982年12月24日生まれ、千葉県出身の俳優です。子役時代の代表作は、ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市(1997年)』や、映画『新宿少年探偵団(1998年)』などが挙げられます。
1999年にシングル『A・RA・SHI』でデビューし、一躍人気アイドルの仲間入りを果たしました。現在はグループとしての活動は休止中ですが、精力的に俳優・タレントとしての活動を継続しています。
1999年9月24日生まれ、東京都出身の女優です。モデルとしてローティーン向けのファッション誌などで活動し、2009年に女優デビューしました。
子役時代の代表作は、ドラマ『ハガネの女(2010年)』や、映画『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲(2010年)』などです。
NHK連続テレビ小説『半分、青い。(2018年)』でヒロインに抜擢され、映画『そして、バトンは渡された(2021年)』では、第45回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。
現在も人気女優として、CM・ドラマ・映画など幅広く出演しています。
2000年8月29日生まれ、石川県出身の女優です。2011年に、第7回東宝シンデレラオーディションにて、ニュージェネレーション賞を受賞しました。
子役時代に出演して注目を浴びた作品は、ドラマ『僕のいた時間(2014年)』や、NHK連続テレビ小説『まれ(2015年)』などです。現在もドラマ・映画などに出演する人気女優として、活躍しています。
1982年12月26日生まれ、東京都出身の俳優です。子役時代に出演した主な作品は、ドラマ『木曜の怪談 怪奇倶楽部 小学生編(1995年)』や、ドラマ『GTO(1998年)』などです。
成長後も、映画『ルパン三世(2014年)』や『銀魂』シリーズなど、人気マンガの実写化で主演を務め、好評を博しました。役作りに定評があり、現在も多くの話題作に出演しています。
1993年5月19日生まれ、埼玉県出身の俳優です。子役時代は映画『妖怪大戦争(2005年)』やドラマ『探偵学園Q(2007年)』に主演し、人気を博しました。
現在も、俳優・タレント・声優として精力的に活動しています。2016年度の第11回声優アワードでは、主演男優賞を受賞しました。
近年の出演作品は、NHK連続テレビ小説『らんまん(2023年)』や、映画『ゴジラ -1.0(2023年)』などです。
2004年6月23日生まれの女優です。子役時代の代表作は、ドラマ『Mother(2010年)』『マルモのおきて(2011年)』などです。
第62回紅白歌合戦に鈴木福とともに出場し、ドラマの主題歌『マル・マル・モリ・モリ!』を披露しました。
成長後も人気が衰えることなく、多くの話題作に出演しています。NHK連続テレビ小説『まんぷく(2018年)』では、語りを担当して話題を呼びました。
現在放映中のドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~(2024年)』に、出演中です。(2024年1月時点)
1999年2月3日生まれ、福岡県出身の女優です。子役時代に出演した主な作品は、映画『奇跡(2011年)』『暗殺教室(2015年)』などです。
ダンス&ボーカルユニット『Rev.from DVL』の一員として活動中に、イベントで踊っている写真がかわいいとインターネット上で話題になり、一気に知名度が高まりました。
成長してからの主な出演作は、映画『キングダム』シリーズや、『銀魂』シリーズなどです。
1987年6月3日生まれ、静岡県出身の女優です。2000年に第5回東宝シンデレラオーディションで、グランプリを受賞しました。
子役時代の主な出演作品は、映画『クロスファイア(2000年)』『ロボコン(2003年)』『世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)』などです。
成長後も多くのドラマ・映画に出演し、人気女優の仲間入りを果たしました。女優としての主な代表作は、映画『コンフィデンスマンJP』シリーズや『MOTHER マザー(2020年)』などです。
子役時代の面影を探してみるのもおすすめ
知名度や人気俳優・女優の子役時代をチェックしてみると、現在の印象とは違い、新たな一面を感じられるのではないでしょうか。
『子役は大成しない』というジンクスがあった時代もありますが、近年では子役時代から注目を浴び、大人になっても人気がゆるがないタレントは意外に多いことが分かります。
お気に入りの俳優・女優の子役時代の作品を、改めてチェックしてみましょう。