事件をもとにした人間関係や、警察組織での日常を描いた『刑事ドラマ』は、ドラマの中でも人気が高い題材です。昭和だけでなく、平成に入ってからも社会現象になったドラマがたくさんあります。そんな刑事ドラマに出演した女優の人気ランキングを紹介します。
刑事ドラマは古くから人気のドラマ
刑事ドラマは、昭和から令和に至る今日まで高い人気を誇るジャンルのドラマです。ドラマの中でも特に人気がある理由や、令和まで人気が続いている昭和・平成の名作を確認してみましょう。
刑事ドラマの魅力とは?
刑事ドラマの魅力は、勧善懲悪を基本とした物語と、事件を通して描かれる人間模様の面白さにあります。
刑事ドラマは、殺人をはじめとした事件が発生するところからスタートします。罪を犯した人に対し、刑事や警察が捜査・推理で迫り、最後は逮捕するという流れがベースのドラマです。事件が起こった理由や謎が解かれていく様子は、見ごたえがあるでしょう。
また、犯人の思惑や刑事の考えなど、人間関係や登場人物の生きざまがしっかりと描かれ、人間ドラマとしても楽しめます。
ほかにも、警察組織という身近な組織を通じて見えてくる、犯罪という非日常な世界をテレビを通して追いかけることができるのも魅力の一つといえるでしょう。
今もファンがいる昭和の名作も
多くの人がテレビに夢中になった昭和は、刑事ドラマの黄金期ともいえる時代です。社会現象を巻き起こし、驚異的な視聴率を叩き出した刑事ドラマが数多く存在します。
代表的な作品は、派手なアクションや刑事たちの成長を描いた『太陽にほえろ』シリーズや、大掛かりなアクションや爆発シーンを多用し、全国ロケまで行われた『西部警察』シリーズです。
さらに、長期にわたり放送された『はぐれ刑事純情派』や、ハードボイルドやスタイリッシュさを全面に出した『あぶない刑事』など、今も数多くのファンを持つ作品が生まれています。
こうした作品の記録的ヒットを受け、刑事ドラマはドラマの定番となりました。
平成には踊る大捜査線や相棒がヒット
派手な爆発や銃撃戦、カーチェイスが多く見られた昭和の刑事ドラマと比べ、平成の刑事ドラマは警察組織内部の対立や葛藤などを描いた作品が増えました。
例えば、「レインボーブリッジ封鎖できません」のセリフが社会現象にもなった『踊る大捜査線』は、犯人を追いかけることのほか、警察組織内部の対立も見どころの作品です。
また、有能すぎるがゆえに警察組織内部で疎まれながらも、事件を見事解決に導く主人公と相棒のコンビを描いた『相棒』は、視聴者を飽きさせない人気ドラマとして、令和になった今も新シリーズが作り続けられている名作です。
平成の刑事ドラマはシリーズとして物語が続いていくことも多く、多くのファンを持つ『相棒』シリーズや『科捜研の女』シリーズは20年以上も続いています。
刑事ドラマに出演した女優ランキングの算出方法
刑事ドラマに出演した女優ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
刑事ドラマに出演した女優ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2021年8〜11月に行われた調査をもとに作成しています。
刑事ドラマに出演した女優ランキング
順位 | 女優名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 新垣結衣 | 48.8 | 2021年11月 |
2位 | 綾瀬はるか | 48.5 | 2021年11月 |
3位 | 北川景子 | 45.6 | 2021年11月 |
4位 | 長澤まさみ | 43.2 | 2021年11月 |
5位 | 石原さとみ | 40.9 | 2021年11月 |
6位 | 有村架純 | 40.0 | 2021年11月 |
6位 | 深田恭子 | 40.0 | 2021年11月 |
8位 | 天海祐希 | 38.5 | 2021年11月 |
8位 | 橋本環奈 | 38.5 | 2021年11月 |
10位 | 戸田恵梨香 | 38.3 | 2021年11月 |
11位 | 多部未華子 | 36.4 | 2021年8月 |
12位 | 吉高由里子 | 36.2 | 2021年11月 |
13位 | 永野芽郁 | 34.8 | 2021年11月 |
14位 | 小池栄子 | 32.7 | 2021年11月 |
刑事ドラマに出演した女優ランキングでは、上位14人をピックアップしました。最新のドラマからファンも多い名作ドラマに出演した女優まで、バランスよくランクインしているので、それぞれ順位を確認してみましょう。
1998年に、ドラマ『美少女H』でデビューした女優です。2008年に主演を務めた映画『接吻』では、第63回毎日映画コンクールで女優主演賞を獲得したほか、さまざまな賞を受賞しました。
刑事ドラマでは『捜査指揮官 水城さや』シリーズで主演を務めており、警視庁唯一の女性管理官の水城さやを力強く演じています。
また、『カンブリア宮殿』などのバラエティ番組やCMへの出演なども行っており、さまざまな分野で活躍中です。
CMや雑誌、ドラマから映画まで幅広いジャンルで活躍している、今話題の女優の1人です。
交番勤務の警察官を描いたドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』で、戸田恵梨香と共に主演に抜擢され話題となりました。
刑事ドラマ以外では、NHK大河ドラマ『真田丸』やNHK連続テレビ小説『半分、青い。』などの人気作品に出演し、近年ではドラマ『親バカ青春白書(2020年)』にも登場しました。
2004年に芸能界入りを果たし、数々の新人賞を獲得した経歴を持つ実力派の女優です。映画デビューを飾った2006年の映画『紀子の食卓』では、第28回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞しました。
また、2008年公開の映画『蛇にピアス』では、非常に高い演技力から、第32回日本アカデミー賞新人俳優賞や第51回ブルーリボン賞新人賞を受賞しています。
刑事ドラマでは、高視聴率を記録した人気ドラマ『ガリレオ』のヒロインとして出演しており、ハイレベルな演技を見ることができます。
2004年の映画『理由』で女優としてのキャリアをスタートし、話題作に数多く出演する人気の女優です。2005年の映画『HINOKIO』と『青空のゆくえ』では、ブルーリボン賞新人賞を獲得し注目を集めました。
その後、映画『夜のピクニック』やドラマ『山田太郎ものがたり』などの話題作に出演し、2009年にはNHK連続テレビ小説『つばさ』のヒロイン役に抜擢されています。刑事ドラマでは、ドラマ『デカワンコ』や『ドS刑事』で主演を務めました。
また、女優活動以外にも、情報雑誌『ダ・ヴィンチ』や日刊新聞『朝日小学生新聞』で連載を執筆しています。
大きな話題を呼んだ映画『デスノート』で一躍注目を集め、数多くのサスペンスや刑事ドラマに出演している女優です。
初の主演ドラマとなった『ライアーゲーム』シリーズのほか、ミステリードラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』でも主演を務めています。
また、2021年にはドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』で、永野芽郁と共に主役に抜擢されました。
刑事ドラマ以外では、2019年のNHK連続テレビ小説『スカーレット』でヒロインを好演し話題となりました。
福岡のアイドルグループ『Rev.from DVL』のメンバーとして芸能界での活動を開始し、2011年の映画『奇跡』でスクリーンデビューを果たした女優です。
初主演の映画『セーラー服と機関銃』で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞すると、人気マンガ『暗殺教室』『銀魂』の実写映画や、推理小説原作の映画『ハルチカ』など話題作に次々と出演し、女優としてのキャリアを着実に積んでいきました。
2017年に放送された刑事ドラマ『警視庁いきもの係』では、ドラマ初の主演を務めるなど、今後の活躍が楽しみな女優の1人です。
宝塚歌劇団に所属していた女優です。当時史上最年少の25歳で月組トップスターに就任しましたが、1995年に宝塚歌劇団を退団しています。
その後、1996年のドラマ『家族注意報』への出演を皮切りにドラマや映画に出演し始め、同年公開の映画『クリスマス黙示録』では、第20回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得しました。
さらに、2001年のドラマ『千年の恋 ひかる源氏物語』では、第25回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得しています。
2度にわたる日本アカデミー賞受賞で知名度を上げると、ドラマ『離婚弁護士』『女王の教室』などの話題作へ出演し、人気女優としての地位を確立させました。
刑事ドラマでは、根強いファンがいる人気刑事ドラマ『BOSS』や、ドラマスペシャルも作られた人気シリーズ『緊急取調室』で主役を演じています。
1996年の『第21回ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを受賞したことで、芸能界入りを果たした女優です。
1998年に出演したドラマ『神様、もう少しだけ』での演技力の高さが注目を集め、2004年の映画『下妻物語』では第28回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得しています。
その後、NHK大河ドラマ『平清盛』や映画『ヤッターマン』など、多くの話題作に出演しました。
刑事ドラマで主演を務めた作品には、ストーリーのインパクトが話題となった筒井康隆原作の『富豪刑事デラックス』などがあります。
2010年のドラマ『ハガネの女』でスクリーンデビューし、同年の人気刑事ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』にも出演した女優です。
その後、『ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-』を初めとした話題作へ出演し、2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で主演に抜擢されてブレイクしました。
『あまちゃん』での好演で知られるように演技力が高く、2015年の映画『映画 ビリギャル』では、第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞や新人俳優賞を獲得しています。
2002年に『第27回ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリを受賞し、芸能界入りを果たした女優です。
2003年の映画『わたしのグランパ』で女優デビューし、第46回ブルーリボン賞新人賞や第27回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、六つもの賞を受賞しました。
また、2003年のNHK連続テレビ小説『てるてる家族』では、ゴールデン・アロー賞放送新人賞や最優秀新人賞を受賞しており、非常に演技力が高い女優として知られています。
出演した刑事ドラマは、不自然な遺体から事件を探る『アンナチュラル』や、法医学の切り口で事件を究明する『ブルドクター』などです。
東宝芸能が行う女優発掘オーディション『東宝シンデレラ』の第5回でグランプリを受賞し、芸能界入りした女優です。スクリーンデビューの作品は、2000年の映画『クロスファイア』です。
女優デビュー時から演技力が高いことで知られており、初主演を務めた映画『ロボコン(2003年)』では第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。
さらに、社会現象にもなった映画『世界の中心で、愛をさけぶ』では、第28回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と話題賞を受賞しました。ほかにも数々の賞を受賞しており、実力派女優としての地位を不動のものにしています。
刑事ドラマには、『都市伝説の女』シリーズで刑事役として出演し話題となりました。
女子中高生向けのファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルとして芸能活動を開始し、2003年にドラマ『美少女戦士セーラームーン』に出演して女優デビューを果たしました。
ミステリーやサスペンスなどのドラマにも多数出演しており、シリーズ化された人気ドラマ『謎解きはディナーのあとで』や、木村拓哉が演じる検察官を描いた『HERO』シリーズなどで好演を見せています。
また、犯罪行動分析を用いて犯人像を推定していく様子を描いた『LADY〜最後の犯罪プロファイル〜』では主役を演じました。
ほかにも、多数のシリーズが作られた人気ハリウッド映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に出演したことも話題を呼びました。
大手芸能事務所ホリプロが主催するオーディション『第25回ホリプロタレントスカウトキャラバン』で審査員特別賞を受賞し、芸能界入りした女優です。
女優活動をスタートしたのは2002年からで、デビュー作はNHKハイビジョンドラマ『風の盆から』でした。その後、2004年のドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』でブレイクすると、数々の話題作へ出演するようになります。
2009年の映画『おっぱいバレー』では、第52回ブルーリボン賞主演女優賞・第33回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を、また2015年の映画『海街diary』では第39回日本アカデミー賞優秀主演女優賞などを受賞しています。
近年では、刑事ドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜(2021年)』で、刑事と殺人犯の魂が入れ替わるという複雑な刑事役を演じて話題となりました。
刑事ドラマに出演した女優ランキングで、堂々の1位に輝いたのは新垣結衣です。女子中学生向けのファッション雑誌『nicola』の専属モデルとして芸能活動をスタートし、その後女優デビューしました。
2007年の映画『恋空』で第31回日本アカデミー賞新人俳優賞と話題賞を受賞し、2017年には映画『ミックス。』で第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得するなど、演技力の高さも折り紙付きです。
また、社会現象にもなったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ(2016年)』ではヒロインを演じ、主題歌に合わせたダンス『恋ダンス』は大人気となりました。
刑事ドラマでは『S -最後の警官-』に出演しており、紅一点のスナイパーを演じています。
刑事ドラマの顔ともいえる女優たち
刑事ドラマには、昭和の名作から現在の人気作品までさまざまなものがあり、作風の変遷はあれどいつの時代も視聴者の心をつかむ魅力があります。
そんな刑事ドラマに出演する女優たちは、たとえ主役でなくとも印象に残る役柄を演じることが多く、まさに刑事ドラマの顔ともいえます。
今後刑事ドラマを見るときは、作品をより楽しむためにも、どんな女優が出ているのかチェックしてみましょう。