女性タレント

元乃木坂46・渡辺みり愛が新事務所に所属して「第2章」となる女優活動をスタート

乃木坂46の元メンバーだった渡辺みり愛。グループ在籍時代はダンスパフォーマンスと歌がうまいメンバーとして、高く評価された。その一方で、同期の中では年下組だったこともあって妹的存在として人気を集め、テレビやミュージカルなどでも活躍。2017年に『風船は生きている』(17thシングル『インフルエンサー』カップリング曲)でアンダーセンターをつとめて、アンダーライブで活躍。2019年には23rdシングル『Sing Out!』で初めての選抜入りを果たした。

今回は、2021年8月に乃木坂46を卒業して新たな一歩を踏み出した渡辺みり愛をクローズアップする。

◇渡辺みり愛(わたなべ・みりあ)

誕生日 11月1日
出身地 東京都
身長 153cm
血液型 O型
所属事務所 アリゲーター
公式サイト https://www.alligator-ltd.jp/talent/watanabe_miria/index.html
公式インスタグラム https://www.instagram.com/miria.watanabe_official/

乃木坂46に2期生として加入

渡辺みり愛のダンスの才能の原点にあるのは、3歳から小学6年生まで習っていたバレエ。子役時代にはドラマやユニ・チャーム、エプソンのCMに出演したことがある。2013年に。1万6302人の応募者があった乃木坂46の2期生オーディションに応募して合格。2015年から2018年まで『Rの法則』(NHK Eテレ)にレギュラー出演した。。

2015年7~9月に放送された乃木坂46主演の『初森ベマーズ』(テレ東系)で連ドラ初出演。手塚とおるが演じた初森ベマーズ監督の鎌田がかつて勤務した高校でソフトボール部に所属していた教え子の役だった。

AiiA 2.5 Theater Tokyoで上演された舞台『じょしらく弐 〜時かけそば〜』(2016年)に出演したのに続き、乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』(2018年)にセーラーマーキュリー役で出演。2019年1~3月にはドラマ『ザンビ』(日テレ系)に出演。物語の舞台になったフリージア学園2年生で漫画研究会に所属している佐倉鈴音役を演じた。

2021年8月に乃木坂46を卒業

2021年8月に、27thシングル『ごめんねFingers crossed』に関する活動を最後に、乃木坂46を卒業。卒業を記念して、2021年8月31日に初のソロ写真集『消極的な華やかさ』(竹書房)を発売。幼少期を過ごした北海道の富良野などで撮影が行われ、さまざまな魅力的な表情を見せた。

卒業後は女優としての活動に力を入れることになった。2021年12月~2022年1月には舞台『風桶』にヒロインとして出演。ダンスエンターテイメント集団・梅棒が2016年に上演した作品の再演で、「梅棒 13th “RE”WORK」と題して東京・本多劇場、大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、20・21日に愛知・名古屋市芸術創造センターで上演。作・総合演出は伊藤今人(梅棒)が手がけた。

2022年1月には、くらもちふさこの名作コミックをピアノの生演奏をバックに日替わりで2人の俳優や声優が朗読する『いつもポケットにショパンを』(紀伊國屋ホール)に出演。声優の海渡翼と共演した。

2022年3月から新事務所に所属

2022年3月1日付で芸能事務所・アリゲーターに所属となったことを発表。公式ファンコミュニティ「ARIMI」も設立された。自身の公式インスタグラムで「この度、アリゲーターに所属する事になりました。誠心誠意努めてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します!」と報告した。

5月上演の舞台『レ・ミゼラブル〜惨めなる人々〜』でコゼット役

2022年春以降も、続々と舞台出演が決まっている。5月21~29日に両国・シアターXカイで上演される『レ・ミゼラブル〜惨めなる人々〜』に出演。ヴィクトル・ユーゴーの小説を原作に、高橋征男が演出・構成、松本幸大(ジャニーズJr.)が主演する舞台で、渡辺みり愛はコゼット役で出演する。ダンス、歌、芝居によって構成されるエンターテインメント作品で、彼女の演技とダンスの才能が発揮されそうだ。

舞台の公式サイトに掲載された出演者スペシャルコメントで、渡辺みり愛は「レミゼは映画やミュージカルなど、色々なものを観てきたとても好きな作品だったので、こうやって携われる事が嬉しいです。コゼットとしてレミゼの世界を生きていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします」と作品への思いを語っている。

西田大輔が作・演出・プロデュースを担当する、DisGOONie Presents Vol.11舞台『Little Fandango』にヘンリー/ホアニータ役で出演。ゴールドラッシュに湧く開拓時代のアメリカ・ニューメキシコ州に現れた悪童ビリー・ザ・キッドの伝説を中心に描いた西部劇で、主演は7ORDERの萩谷慧悟・長妻怜央。6月10~19日に東京・EX THEATER ROPPONGI、7月2~3日に大阪・ COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演される。

渡辺はこの舞台に向けて、舞台の公式サイトに「DisGOONieさんの舞台は今までに何人かメンバーも出ていて、私が今回出させて頂けることがとてもびっくりで不安ですが、誠心誠意努めてまいります。この舞台を通してまた新たな表現を身に付けたり、色々な発見が出来たらいいなあと思っています。是非、沢山の方々に見に来ていただきたいです。宜しくお願い致します!」とメッセージを寄せている。

アイドル時代が彼女にとっての第1章だったとすれば、女優としてのこれからは、渡辺みり愛の「第2章」と言っていい。彼女が描く、今後の物語の展開に注目したい。

文/高倉文紀