男性タレント

『腐女子〜』で脚光を浴びた金子大地が今年作品ラッシュに

福山雅治、賀来賢人、吉沢亮ら人気者を輩出してきたアミューズ。その主催オーディション出身で、今年下半期からの飛躍に期待がかかるのが、24歳の金子大地だ。

金子といえば、2019年にドラマ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』(NHK)の主演に抜てきされ、同性愛者の高校生・安藤純役で脚光を浴びた。以降も『CHEAT チート ~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』(読売テレビ・日テレ系)や『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)などに出演を重ねてきた。

今年は、6月4日公開の『猿楽町で会いましょう』(ラビットハウス)で映画初主演。読者モデルのヒロイン(石川瑠華)と出会って運命が変わるフォトグラファー・小山田修司を熱演した。また8月6日には、映画『サマーフィルムにのって』(ハピネットファントム・スタジオ)が公開。監督志望のヒロイン(伊藤万理華)が一目惚れする未来人・凛太郎を演じ、男性キャスト1番手を担っている。

9月10日には『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(ハピネットファントム・スタジオ)が公開。ヒロインの漫画家(黒木華)が心を奪われる王子様系の自動車教習所教官を演じて輝きを見せる。さらに12月には、安田顕と共演する『私はいったい、何と闘っているのか』(日活・東京テアトル)も公開予定だ。

現在は7月期のドラマ『#家族募集します』(TBS系)に出演し、木村文乃演じる小学校教師の後輩・中里隆志役を好演中。秋にはHulu配信ドラマへの主演も決定している。

『おっさんずラブ』のモンスター新人役で脚光

金子は高校3年生のときに「アミューズオーディションフェス 2014」に参加し、俳優・モデル部門賞を受賞。2015年にはドラマ『カサネ』(テレ東系)で俳優デビューした。翌2016年には、『昼のセント酒』(テレ東系)や『重版出来!』(TBS系)などの連ドラに出演。また『64-ロクヨン-前編』(東宝)にて映画初出演を果たした。

翌2017年には、『明日の約束』(カンテレ・フジ系)にレギュラー出演したほか、『きょうのキラ君』(ショウゲート)、『逆光の頃』(SPOTTED PRODUCTIONS)、『ナラタージュ』(東宝、アスミック・エース)、『探偵はBARにいる3』(東映)、『デメキン』(AMGエンタテインメント)など6本もの映画に出演している。

躍進の年となったのは、2018年だ。『99.9 -刑事専門弁護士- SEASON II』(TBS系)の第6話や、『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレ朝系)の第5話など、人気ドラマにゲスト出演。『わたしに××しなさい!』(MBS・TBS系)にレギュラー出演した。さらにヒットドラマ『おっさんずラブ』(テレ朝系)にもレギュラー出演し、誰に対しても若者言葉で接するモンスター新入社員“マロ”こと栗林歌麻呂役で注目を集めた。

『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』に主演して新人賞

そしてドラマ初主演作で代表作の1つとなったのが、2019年の『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』だ。演じたのは、ゲイであることを周囲に隠して生活する高校3年生の安藤純。既婚男性(谷原章介)と恋人関係にありながらも、「異性を愛して子どもを作る」という普通の幸せにも憧れを持つ役柄を繊細に演じきり、「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」の新人賞に輝いた。

2020年には、ヒットドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)の第1話と第2話に出演。上白石萌音演じるヒロインに影響を与える入院患者・神田光喜役で印象を残した。また、Amazon Prime Videoオリジナルドラマ『湘南純愛組!』に寛一郎とともに主演、ヤンキー役に挑んだ。さらに同年、吉田鋼太郎演出の彩の国シェイクスピア・シリーズ『ヘンリー八世』で初舞台を踏み、阿部寛演じる王の腹心・トマス・クランマーを演じた。

今年も上半期に2作の演劇に出演している。二兎社の『ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…』では佐藤B作や神野三鈴らと共演。野田秀樹の戯曲を気鋭の熊林弘高が演出した『パンドラの鐘』では門脇麦と共演した。これらの舞台経験は、今後の俳優としてのスキルアップに繋がるはずだ。

テレビでは、今年2月から映画番組『ムビきゅん』(TBS系)のレギュラーMCを務めている。

清涼感がある一方で、「個性的な」「演技力がある」も

金子大地 イメージワード

タレントパワーランキングのイメージワード調査の結果は、1位が「クールな感じ」で31.6%、2位は「さわやかな」で29.5%となっている。ちなみに「逆引きイメージ」で、「クールな感じ」かつ「さわやかな」のランキングを調べたところ、男優・男性タレントのトップ20に金子がランクインしていた。

その一方で、3位に「個性的な」、4位に「落ち着いた」、5位に「演技力がある」が入っており、幅広いイメージを持たれていることが分かる。

最新の2021年5月度の男女年代別タレントパワー(認知度に誘引率を掛け合わせた数値)を見ると、女性15〜19歳が最も高く、8%。続いて男性30〜34歳が7.3%、男性20〜24歳と男性35〜39歳が6%となっている。ティーン女子に憧れられる存在であると同時に、成人男性も気になる存在になっているようだ。

CMは現在、日本ハム「シャウエッセン」に出演中。来年は、三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に源頼家役で出演することが発表されている。「国民的俳優」への足がかりを掴みそうだ。

 

金子大地(かねこ・だいち)


誕生日 1996年9月26日
出身地 北海道
所属事務所 アミューズ
公式サイト https://www.amuse.co.jp/artist/A8679/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/daichikaneko_official/