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タレントパワーランキングが選ぶ「2021年上半期にブレイクした男性タレントTOP10」

上半期にブレイクした男性タレントランキング

アーキテクトが実施しているタレントパワーランキングの調査結果をもとに、俳優・お笑い・音楽などの各ジャンルで今年上半期にめまぐるしい活躍を見せて知名度や人気が大きく伸びたタレントを発表します。今回は男性タレント編です。

2021年上半期にブレイクした男性タレントランキングのタレントパワー調査方法

このTOP10は、2021年2月・5月に実施されたタレントパワーランキングの定期調査で認知度とパワースコアの上昇率ランキング上位に入ったタレントの中から、世代別上昇率やメディア出演増加などの各種データを加味して、雑誌『日経エンタテインメント!』で俳優などの分析を行っている評論家・高倉文紀が「今年の上半期にブレイクしたか」という“新鮮度”の点を精査して順位を決定。上昇率ランキングでは上位であっても、昨年までにある程度既にブレイクして世間に知られていたと考えられる人は除外しました。

「はじめてのブレイク」ではないという見方からTOP10には入れませんでしたが、今年上半期に知名度を大きく伸ばした成長株としては、2019年のNHK大河ドラマ『いだてん』などで脚光を浴び、今年に入ってドラマ『コントが始まる』(日テレ系)や『#家族募集します』(TBS系)でさらに注目を集めた仲野太賀、2019~2020年放送のNHK朝ドラ『スカーレット』で注目の俳優に急浮上して、今年上半期にはドラマ『知ってるワイフ』(フジ系)や『ぐるナイ』(日テレ系)で話題を集めた松下洸平が挙げられます。

なお、順位はブレイクのインパクトの大きさなどから独自に作成したもので、人気やタレントパワーの順位ではありません。

2021年上半期にブレイクした男性タレントTOP10

2021年上半期にブレイクした男性タレント第10位 ジャニーズJr.・美 少年 浮所飛貴

浮所飛貴

ジャニーズJr.のユニット「美 少年」のメンバーとして活躍中で、6月に公開された映画『胸が鳴るのは君のせい』で初主演を果たし、俳優としても期待を集めています。

所属している美 少年は、タレントパワーランキング5月度調査の20代前半女性の回答におけるパワースコア上昇ランキング男性歌手・ミュージシャン部門で3位。

浮所個人としては2021年5月から調査対象にエントリーされ、10代後半で64%、20代女性で66%と高い認知度を示しています。

7月31日にスタートした美 少年・主演の戦隊ドラマ『ザ・ハイスクール ヒーローズ』(テレ朝系)でメインキャストのひとりを演じているほか、10月スタートの『ソロモンの偽証』(WOWOW)に上白石萌音が演じる主人公の幼なじみ役で出演。下半期はさらに注目を集めそうです。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第9位 ドラマ『カラフラブル』で主演した俳優 板垣李光人

板垣李光人

北村匠海・中川大志・山﨑賢人・横浜流星ら多くの若手主演男性俳優を擁するスターダストプロモーションに所属する、19歳の若手です。

1~3月放送のドラマ『ここは今から倫理です。』(NHK)、2~3月放送の『ホリミヤ』(MBS/TBS系)に出演したのに続いて、4~6月にはドラマ『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(読売/日テレ系)で吉川愛とW主演。

5月には『ZIP!』(日テレ系)に月替り金曜パーソナリティーとして出演したことで、知名度がアップ。5月度調査で10代後半女性の回答において認知度上昇率が男性俳優部門5位でした。

NHK大河ドラマ『青天を衝け』では徳川昭武(草彅剛が演じた徳川慶喜の弟)を演じています。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第8位 なにわ男子 道枝駿佑

道枝駿佑

2018年に結成され、CDデビュー前ながら昨年10月に全国ネットでは初の冠番組『なにわ男子と一流姉さん』(テレ朝系)をスタートさせた、ジャニーズ事務所所属のユニット「なにわ男子」のメンバー、道枝駿佑が8位。

道枝は1~3月に放送された長瀬智也主演ドラマ『俺の家の話』(日テレ系)で注目を集め、5月調査では20代前半女性の認知度上昇ランキング・男優/男性タレント部門で1位になりました。

8月21日に放送予定の日テレ系『24時間テレビ』スペシャルドラマ『生徒が人生をやり直せる学校』に平野紫耀(King&Prince)、板垣李光人らとともに出演します。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第7位 M-1で注目を集めた 見取り図

見取り図

盛山晋太郎とリリーによるお笑いコンビ「見取り図」が7位にランクイン。2020年の「M-1グランプリ」で3位になったことで注目が高まり、テレビ番組出演が急増。

5月のパワースコア上昇ランキングではお笑い部門11位。30~40代女性での注目度上昇が目立っていて、30代前半女性での上昇ランキングお笑い部門1位、40代前半女性でも同5位でした。

3月31日からスタートしたTBS系朝の情報番組『ラヴィット!』に水曜レギュラーとして出演中のほか、『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジ系)の人気コントシリーズ「南大阪のカスカップル」が人気を集めています。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第6位 異色のお笑いコンビ 錦鯉

錦鯉

「M-1グランプリ2020」でファイナリストとなり、49歳の長谷川雅則と43歳の渡辺隆による“遅咲きコンビ”として話題を集めました。

今年上半期のテレビ番組出演数は、前年から111本増加して121本(ニホンモニター「2021年度上半期テレビ番組出演本数ランキング」)。愛すべきキャラクターとして人気が上昇して、5月認知度上昇ランキングではお笑い部門6位にランクインしました。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第5位 シンガーソングライター 藤井風

藤井風

2020年にメジャーデビューした新世代シンガーソングライターです。

今年に入り、『きらり』がHONDA「VEZEL」のCMソングに使用されたほか、『旅路』がドラマ『にじいろカルテ』(テレ朝系)の主題歌に起用され、5月の認知度上昇ランキング・男性歌手部門3位。

3月には昨年リリースしたアルバム『HELP EVER HURT NEVER』が、「CDショップ大賞2021」で新人のアルバムに贈られる「大賞<青>」を受賞しました。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第4位 R-指定とDJ松永の2人によるヒップホップユニット Creepy Nuts

Creepy-Nuts

最近ではメンバー2人ともそれぞれがユニークなキャラクターを評価されて多くのバラエティ番組に出演するようになって、幅広い層で知名度がアップしました。

今年3月にカンテレ/フジ系で放送された『R-1グランプリ』のテーマソングを担当したことでも話題を集めました。

5月の認知度上昇ランキングでは男性タレント全体で8位、男性歌手部門3位(藤井風と同率)でした。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第3位 King&Prince 髙橋海人

髙橋海人

『坂上どうぶつ王国』(フジ系)などバラエティ番組でも活躍を見せて、2月パワースコア上昇ランキングで男優/男性タレント部門10位。

さらに4~6月に放送されたドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)で東大受験を目指す生徒のひとりを好演して脚光を浴び、20代後半男女における認知度上昇・男優/男性タレント部門5位。

連ドラ出演によって、女性だけでなく男性層での知名度も上昇しました。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第2位 渡邊圭佑

渡邊圭佑

アミューズに所属する、現在27歳の俳優です。

1~2月放送のドラマ『直ちゃんは小学三年生』(テレ東系)、4~6月放送のドラマ『恋はDeepに』(日テレ系)にレギュラー出演。『恋はDeepに』では綾野剛の弟役を演じて、Huluで配信されたスピンオフドラマ『恋はDeepに勉強中!』で主演しました。

2月には『めざましテレビ』(フジ系)にマンスリーエンタメプレゼンターとして週1で生出演して知名度がアップして、5月認知度上昇・男優部門10位、特に10代後半女性の認知度の伸びが大きく男優部門2位でした。

7月クールは、深田恭子の降板により代役で比嘉愛未が主演しているドラマ『推しの王子様』(フジ系)で、主人公が理想の男性に育てようとするイケメンを演じています。

2021年上半期にブレイクした男性タレント第1位 吉本興業所属のお笑いコンビ ニューヨーク

ニューヨーク

嶋佐和也と屋敷裕政によるニューヨークは「M-1グランプリ2020」で5位となって注目を集め、テレビ出演が急増。

今年春から『ラヴィット!』に出演しているほか、冠番組『NEWニューヨーク』(テレ朝系)など、合わせて5本のレギュラー番組がスタートしました。

5月の認知度上昇ランキングではお笑い部門1位、男性タレント全体でも6位の急上昇を記録しています。

彼らの大活躍は、このところは「第7世代」一色だったお笑いシーンの流れを大きく変えたと言っていいでしょう。

 

文/高倉文紀