インタビュー

「タレントパワーランキングが選ぶ2023年下半期にブレイクした男性タレント」1位記念! 綱啓永インタビュー 

タレントパワーランキングが選ぶ2023年下半期にブレイクした男性タレント算出方法

株式会社アーキテクトが2023年8月と11月に実施したタレントパワーランキングの最新調査での10代から60代の男女の回答における認知度と誘引率(「もっと見たい、もっと知りたい」という関心を示す指標)の上昇率上位にランキングした男性タレントの中から、CM出演社数、テレビ番組出演番組数などの関連データを加味して選出しました。

タレントパワーランキングが選ぶ2023年下半期にブレイクした男性タレント・女性タレントTOP10
タレントパワーランキングが選ぶ2023年下半期にブレイクした男性タレント・女性タレントTOP10アーキテクトが実施しているタレントパワーランキングの調査結果をもとに、俳優・アイドル・歌手・お笑いタレント・キャスターなど、さまざまなジ...

自分も作品を作り上げる大事な俳優のひとりだという意識が高まった

──下半期にブレイクした男性タレント1位という一報を聞いたときのご感想は。

すごいうれしかったです。みんながSNSをよく見る時間帯に(1位になったというタレントパワーランキングのポストを)リポストしました(笑)。僕が1位というのはちょっと不思議な感覚でしたけど、『恋愛のすゝめ』で主演させていただいたり、頑張った半年間だと思います。

──昨年を振り返ると、どのような印象がありますか?

自分にとっては、スタートラインに立った1年でした。俳優としてデビューしてから今年で7年目に入りますが、ずっと停滞している感覚で、そんな中で『君の花になる』で少し知名度がついて、出演する作品の雰囲気が変わってきて、2023年は、ここからスタートするのかなと。地固めの1年でした。

──お仕事に対する気持ちや考え方にも、変化はありましたか。

変わりました。それまでは「作品に参加させてもらっている」とか、「成長させてもらえたらいいな」とか、そういうだいぶ下手(したで)な感情でやっていたんです。その気持ちも、もちろん大事なので今もありますが、自分も作品を作り上げる上で大事な俳優のひとりなんだっていう意識をしっかり持つことができるようになりました。

──タレントパワーランキングではそれぞれの俳優やタレントに、世間がどのようなイメージを抱いているかを調べるイメージワード調査というものを実施しています。こちらが、綱啓永さんのイメージワード調査の全体と男女別の結果になります。

綱啓永_イメージワード_全体(調査対象)
綱啓永_イメージワード_男性
綱啓永_イメージワード_女性

えっ、男性から「落ち着いた」と見られてるんだ。(近くにいた所属事務所のマネージャーの反応に)何、笑ってるんですか?(笑)。「さわやかな」とも思われているんですね。まあ、どちらかというとさわやかか…。こうして見ると、面白いです。

──もっと伸ばしたいワードは、ありますか?

やっぱり、「演技力がある」はもっともっと伸ばしたいと思います。「存在感がある」も、ほしい。この仕事をしていく上で、大事な部分だと思うので、伸ばせたら、うれしいです。

映画『恋わずらいのエリー』では衣装と髪型にもこだわりました

──3月15日に公開される映画『恋わずらいのエリー』で演じた高城礼雄という役柄は、普段の綱さんと似ている部分はありますか。

見た目がちょっとヤンキーっぽいという設定の役なので、そこは違うかもしれませんが、気になる子にアプローチを仕掛けるというのは、僕の恋愛観も同じなので、似ている部分があるなと思いました。礼雄は、思いを寄せている紗羅ちゃんという女の子のボディーガードを自称し、彼女を守ると宣言していて、好きな子ができたらみんな同じだと思いますが、僕も守ります(笑)。この映画の登場人物はみんなかわいいですけど、特に礼雄はかわいいなと思いました。ひとりの女の子をずっと追いかけていて、ツンケンされても、心折れずに、果敢にアプローチする姿が、すごい可愛いなと思うし、礼雄の見どころなのかなと。

──役作りのために、衣装の制服の着崩しや仕草などで、どのような工夫をされていたのですか?

衣装合わせのときに、衣装と髪型には一番こだわりましたね。監督や衣装さんと話し合って、ヤンキーすぎるように見えてもいけないし、ちょっとしたチャラさもほしいとなったので、ほどよいアクセサリー、ほどよい着崩し、髪もメッシュを入れたり。見た目にはこだわったかなと思いますね。しゃべり方も、いつもとは変えて、ちょっとヤンキーっぽく。衣装合わせのときに三木監督とお話したのは、礼雄はつねに紗羅ちゃんのこと考えていて、すべての行動・動作・言動が紗羅ちゃんを思ってのものになっている、っていうことです。

──W主演の宮世琉弥さん・原菜乃華さん、紗羅役を演じた白宮みずほさんなど、若い世代の俳優たちとの共演になりました。撮影現場の雰囲気は、どんな感じでしたか。

本当に現場がキラキラしてたんです。学園モノで、エキストラの方もたくさんいて、みんな(学校の)制服姿で、自分は今年で26歳になる年で、正直、「ここにいていいのかな」と思う瞬間もあったんですけど(笑)。みなさんの力を吸収しながらやっていて、「まだ制服、いけるんだな」って思いました。撮影の合間は、一緒のシーンが多い原(菜乃華)さんや白宮(みずほ)さんと、しゃべっていました。僕は撮影日数が少ない方だったので、短い時間の中で、しっかり関係性を作りたかったので、人見知りなんですけど、頑張って自分から話しかけていました。

──どんな会話をしていたか、覚えていることはありますか?

撮影時期に自分のバースデーイベントの開催日が近くて、マカロニえんぴつさんの「ブルーベリー・ナイツ」という曲を歌うことになっていたので、口ずさんで練習していたら、白宮さんが「私も好きなんです」って。2人でそんな話をしていたら、遠くにいた原さんもマカロニえんぴつが好きだったみたいで、すごい勢いで飛んできて、「マカえんですか!?」って。そんな他愛のない話をしていました。

──演技についてのお話もされていましたか。

白宮さんとのシーンではアドリブが必要なところがあって、「ここ、礼雄がこういうふうにグイグイ行くから、紗羅ちゃんは、いなして」と。そういうやり取りをさせていただいていました。

──宮世琉弥さんとは『君の花になる』以来の再共演となりました。

琉弥がいる日は、ずっとしゃべっていましたね。ドラマのときはずっと一緒にやっていたので、家族のような存在がいるっていう感じで、安心感がありました。前に共演したのが琉弥が18歳の時で、今20歳になっているんですけど、その2年間で人間ってすごい成長するじゃないですか。僕もその時期すごく成長していたと思いますけど、琉弥も同じで、すごく大人っぽくなったと思いました。今回は琉弥が主演ということで、座長としてしっかりやっていて、みんなをまとめていたので、僕は支えられることがあったら支えるよっていう話をしました。

──この映画の魅力は、どういう部分だと思いますか。

少女漫画原作でキュンキュンするシーンがたくさんありますが、この映画は、キュンというよりギュンという感じがします。琉弥が演じるウラオモテ王子のオミくんと原さんが演じている妄想大好き女子のエリーちゃんの化学反応がいい味を出しているので、とにかく2人に注目してほしいですね。エリーちゃんは濃い目の妄想をしますけど、誰でも妄想はするものだし、もしもエリーちゃんみたいな子がいて、引くかというとそういうことはまったくないです。むしろ、素直に表現しているのがかわいいと思うし、共感します。個人的な話をすると、僕はいま25歳で、制服がそろそろ着れなくなってくるのかなみたいな時期に突入しているので、僕の貴重な制服姿を見届けてほしいなと思います(笑)。

演技は、本当に繊細な作業だなと

──いろんなタイプの役を演じてきましたが、演技についてはどのように感じていますか?

毎回難しいですね。今も舞台(『う蝕」』)をやっていて、それを痛感していますが、セリフ1つにいろんな意味があって、セリフとセリフの間やテンポがちょっと変わるだけで伝わり方が変わってくるし、本当に繊細な作業をしているなって、いつも思います。みんなで積み上げたものが、お客さんに届いて、反応も見られて、楽しいです。

──今年の目標を聞かせてください。

常にいただいた仕事を一生懸命やるというのは変わらないですけど、もっと肩の力を抜いて、1つ1つの仕事ができたらいいのかなと思います。どうしても自分は緊張もしちゃうし、気も遣ってしまう。それはいいことだとは思いますが、しすぎるとよくない部分があるので。いい意味で力を抜いて現場に入る、それが目標ですね。

──プライベートの目標は、ありますか?

友達や家族にたくさん会って、健康でいられたらうれしいです。家族や友達が大好きで、家族と友達がいれば、何でもできます。友達とは会えるときには会っていますし、家族とも連絡をよく取っていて、月1で実家に帰るようにしています。妹がいるんですけど、この前、妹に、「欲しい物があるので、お金ちょうだい」って言われました。そういう兄妹ならではのやり取りもさせていただいてます(笑)。

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締切:2024年4月18日(木)

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映画『恋わずらいのエリー』


2024年3月15日公開

原作:藤もも『恋わずらいのエリー』(講談社「デザートKC」刊)
出演:宮世琉弥 原菜乃華 西村拓哉 白宮みずほ 藤本洸大・綱啓永/小関裕太
監督:三木康一郎
脚本:おかざきさとこ
音楽:林イグネル小百合
主題歌:NiziU「SWEET NONFICTION」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:松竹

 

綱啓永(つな・けいと)プロフィール

誕生日 1998年12月24日
出身地 千葉県
所属事務所 ワタナベエンターテインメント
公式サイト https://www.watanabepro.co.jp/mypage/10000082/
公式X(旧ツイッター) https://twitter.com/27K_1224
公式インスタグラム https://www.instagram.com/tsuna_keito/

 

撮影/はぎひさこ

文/高倉文紀
評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などのメディアで俳優・アイドルなどの取材や分析を展開。
https://note.com/tokyodiorama

ヘアメイク/牧野裕大(vierge)

スタイリスト/三宅剛

 

 

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