インタビュー

40代男優1位記念!ムロツヨシインタビュー 

「パワースコア」の算出方法

株式会社アーキテクトが2024年11月に実施したタレントパワーランキングの最新調査での10代から60代の男女の回答における認知度(名前も顔も知っている)と誘引率(「もっと見たい、もっと知りたい」という関心を示す指標)の数値から算出しました。

※タレントの年齢は2025年3月25日時点。

このランキング表を知り合い全員に郵送したい(笑)

──40代男優部門の1位でした。年4回調査を実施していますが、ムロさんは5調査期連続の1位となっています。

今ネットではいろんなランキングを発表していて、たまに自分が入っていることがありますけど、こうして1位というのは、なんというか照れくさいです。ただぜひこのランキング表を知っている人全員に郵送で送ろうかなと思います(笑)。メールではなく、時代に逆行して郵送で(笑)。

──40代男優の中でタレントパワーが1位と聞いて、どのような感想をお持ちですか?

ほかの誰かと比較するというのは自分ではしないですけど、知っていただいて関心を持ってもらっているというのは、うれしいですね。自分がやりたいことがやれて、舞台ならば客席に座っていただいた方が「来てよかった」「いい時間になったな」と感じていただくことを目指しているので、その1つの結果として受け止めるのなら、うれしいです。でも、目標にしてはいけないものだと思います。

──同年代の俳優に対する意識は、あるものですか?

ないと言ったらウソになりますが、僕が職業として成立して役者でごはんを食べられるようになったのは37歳なんです。だから、やっと10年ちょっと経って、まだまだで。このランキングに名前が載っているみなさんはもっと前から職業者として表現を続けて来られた方ばかりなので尊敬します。

──世間では、自分に対してどのようなイメージがあると思いますか?

「いいひとなんですね」とよく言われますが、「そんなにいいひとではないですよ」と答えます。いいひとのふりをしてます、って自分でわざと言ってます。「いいひとでいて、疲れませんか」とよく聞かれるんですけど、お芝居以外の場所では、このやり方が一番しっくり来ているところがあるので。でも、たまにはウソをつくのもいいかなと。いいひとのイメージが自分にあるのなら、真逆のものを入りまじえて、「ウソも存在しますよ。役者ですからね」とちょっと濁すことも楽しみながらお伝えしていこうと。

世間での「ムロツヨシのイメージ」

イメージワード/2024年/男女計

──タレントパワーランキングではイメージワード調査というものも実施しています。こちらが用意したワードの中から3つ選んでもらって、どのワードの割合が高かったかをグラフ化しています。こちらがイメージワード調査でのムロさんの最新調査結果です。

「個性的な」が一番高いのは、うれしいですね。人と違う選択肢を優先していないと、僕がいる意味がないなと考えているので、「個性的」と見てくださっているのは、みなさんがそこを受け止めていただいているのだなと思います。…「やんちゃ」にも見えるんですね。どのやんちゃなのだろうか。それに対して、「落ち着いた」が低い。今度、落ち着いてみようかなあ(笑)。40代のタレントパワーランキング1位なのに「男前」「さわやか」のスコアが低くて、びっくりしますよね。よくこのデータを本人に見せようと思いましたね(笑)。次回のデータで「男前」「さわやか」を上げるというやりがいがあります。でも、うれしいですよね、知ってもらっているというのは。イチローさんの「一番辛いのは無関心だ」という名言が好きです。結果が出なかったときに、いろんな言われ方をして「嫌じゃないですか」という記者さんの質問に「全然、うれしいです。一番辛いのは無関心です」と答えたという。関心があるということは、その方の中に存在があるということだから。

──作品で演じる役によってもイメージが変化すると思いますが、ムロさんの場合はテレビ番組や映画の舞台挨拶などでお話されるコメントの印象によっても世間でのイメージのベースが作られている気がします。

お芝居をしているときは作品の中でいかに異物になるかというやりがいがありますけど、ムロツヨシとして出るときは、そのときの自分なりの正解を一応持ちながら、やっていくしかないなと思います。ある日は意志のあるピエロで、笑われてもいいから笑わしたいという気持ちでいたり。自己分析をしたときに、無意識にフラットな状態で出ていくだけでお客さんが笑ったり楽しむということは、まだ今の僕にはないと思っているので、多少のギアは入れないといけないなと。

muro式を上演する年は奮い立たされる

──40代最後の1年が始まりましたが、俳優としての40代を振り返ると、どのように感じますか?

いろんな作品で一緒に作ろうと言われたり、番組に出てくださいと言っていただいたりして、なんとか続けて来られたと思います。頂いたお仕事や役で100点を目指して頑張る以外に、「自分がやりたいことはこういうことですよ」と自己発信する、数年に1回やってきたmuro式という舞台は、これからも大事にしていかないといけないなと。muro式を上演する年は、毎回奮い立たされます。その客席に座っていただいて、それを見ていただくためにいろんなお仕事を頑張っているという面もあります。

──そのようにムロさんにとって大きなものであるmuro式ですが、今年上演される『トイ』は、どのような点にこだわっている作品ですか?

今までは自分が好きな作家さんや役者さんと一緒にやるというのを優先順位の1番目としていましたが、今回は役者として関心がある人たちに集まってもらって、自分が面白いと思うことを優先順位として上にしてます。今までより、もう少し自分の大事な部分をさらけ出して、自分の頭の中にあるものでお客さんが笑ってくれるかどうかを試して、お客さんに提示しないといけないなと思います。

──いろんな監督やスタッフからオファーされて出演する作品とmuro式の違いはありますか?

muro式のような自己発信では、あまりやらない役がありますよね。ここ数年で言えば、大河ドラマで豊臣秀吉を演じるとは想像していなかったですし(2023年放送・『どうする家康』)、いろんな人から「やってほしい」と声をかけてもらわなければ立てなかった場所があるなと。自分はこういうふうにイメージしているけど、その逆のものを見てみたいという振り子がうまく行っているときは、やりがいがあります。1つのイメージに偏ってしまって、自分がやりたいことだけをやっていると、お客さんは飽きてしまったり、もう分かっているようになってしまうので、その恐怖感は持ち続けて、怖がらずに自分にないものを取り入れていかないといけないなと。

──『どうする家康』以外で、オファーされたときに、「自分が演じるとは思わなかった」と感じたのは、どのような作品ですか?

40代は、いろいろありましたね。『神は見返りを求める』という映画(2022年公開)では、「こういった役を演じてほしいという人がいるんだな」と思いました。みなさんに「こういう一面もあるんだ」と知っていただいたのは、『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年・TBS系)です。それまで喜劇のイメージが強かったのが、逆を見ていただいて作品に引き出してもらえたなと。自分の人生としてコメディ・喜劇はとても大事にしてますので、福田雄一さんと作る作品に参加して、みなさんに笑ってもらいたいというのがありますし、その真逆の悲劇でシリアスな部分も見せて行ければ喜劇でもさらに笑えるというのがあるので、喜劇じゃないところを見たいと言っていただくのはありがたいですね。

──50代になると、いろんなことが変わりそうな予感はありますか。

落ち着くわけではないですが、変わりますよね。まず早起きになります(笑)。時間の過ごし方が変わるので、日々の感情の流れも多少は変わっていくんだろうなと。変化がないことに対する恐怖もあるので、変化を受け入れていくと思います。お芝居は年齢によって、任される場所だったり、役柄が少しずつ変わっていくので、やりがいがあります。

考え事をしている時間が増えた

──プライベートでの変化はありますか?

考え事をしている時間は、増えていますね。思いつきを待っているみたいな時間が。舞台のアイディアだったり、来年再来年やりたいことはなんだろうかっていう考え事は、始まりましたね。そろそろ、考えておきたいなと。

──2025年は、どんな1年にしたいですか?

muro式をやる年は、それで頭がいっぱいになるか、もしくはそれを抱えながらの仕事にやりがいがあるんですよね。1つに集中するのも大切ですけど、1つだけではたどりつかない、思いつかないものがあるので、同時に考えているのもいいのかなと。だから、充実感はあると思います。充実と同じくらいに、舞台でまた僕の感性がバレるので、振り子で恐怖もあります。そこで自信を持って夏からの活動に活きるのか、もしかしたら、ある程度の失敗があって、それを受け入れて、取り返すべく、ふりだしまでは行かなくとも何マスか戻って、やり方を変えてやり直すのか、春から6月頃までには答えが出てるのかなと思います。

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ムロツヨシ プロフィール

誕生日 1976年1月23日
出身地 神奈川県
公式サイト https://murotsuyoshi.jp/
公式X(旧ツイッター)https://x.com/murotsuyoshi
公式インスタグラム https://www.instagram.com/murotsuyoshi0123

muro式.『トイ』

2025年4月5日~4月29日 東京・本多劇場
2025年5月3日~5月5日 広島・アステールプラザ中ホール
2025年5月8日~5月11日 福岡・福岡市民ホール中ホール
2025年5月16日~5月18日 石川・能登演劇堂
2025年5月21日~5月22日 石川・石川県立音楽堂邦楽ホール
2025年5月25日~6月1日 大阪・森ノ宮ピロティホール

出演:大西礼芳 本多力 ムロツヨシ

撮影/スギゾー。

文/高倉文紀
評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などで俳優の取材や分析を展開しているほか、テレビ番組や雑誌・ウェブニュースに俳優・テレビドラマ・映画・舞台などに関するコメントを提供。
https://note.com/tokyodiorama

<ムロツヨシさん ご着用 衣装クレジット>

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