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ドラマで主演したことがある女性お笑いタレントTOP10

ドラマで主演したことがある女性お笑いタレントTOP10の算出方法

ドラマで主演したことがある女性お笑いタレントTOP10は、株式会社アーキテクトが実施している業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』の調査結果からパワースコアを算出して作成しました。

パワースコアとは、10~60代男女の回答結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。今回は2023年11月度に調査したデータ結果において、連続・単発ドラマで主演したことがある女性お笑いタレントの中でパワースコアが高い順にランキングをまとめました。対象とするドラマは2023年2月20日までに放送された作品です。

ドラマで主演したことがある女性お笑いタレントTOP10

順位 タレント名 パワースコア 調査時期
1位 渡辺直美 35.2 2023年11月
2位 大久保佳代子(オアシズ) 32.0 2023年11月
3位 黒沢かずこ(森三中) 28.9 2023年11月
4位 友近 28.5 2023年11月
5位 山崎静代(南海キャンディーズ) 27.0 2023年11月
6位 ゆりやんレトリィバァ 25.7 2023年11月
7位 大島美幸(森三中) 25.5 2023年11月
8位 福田麻貴(3時のヒロイン) 23.0 2023年11月
9位 かなで(3時のヒロイン) 22.9 2023年11月
10位 村上知子(森三中) 21.8 2023年11月

 

第10位  村上知子(森三中) むらかみ ともこ(もりさんちゅう)

10位は森三中の村上知子です。大島美幸、黒沢かずことともに「森三中」を1998年に結成。3人とも東京NSC(吉本総合芸能学院)第4期生で、同期の女性芸人には椿鬼奴がいます。その後、『リチャードホール』『笑っていいとも!』(フジ系)などにレギュラー出演して人気を集めました。

村上個人でのドラマ出演としては、大島美幸と結婚した鈴木おさむのエッセイを原作とする2006年放送の『ブスの瞳に恋してる』(カンテレ/フジ系)で大島をモデルとするヒロインを演じ(主演は稲垣吾郎)、2008年に「ひるドラマ」枠で放送された連続ドラマ『パンダが町にやってくる』(MBS/TBS系)で主演しました。相手役を演じたのは、『クイズ!ヘキサゴンⅡ』(フジ系)で結成されたつるの剛士、上地雄輔との3人組ユニット「羞恥心」でCDデビューして人気を集めた野久保直樹です。

第9位 かなで(3時のヒロイン) (さんじのひろいん)

9位にランクインしたのは、3時のヒロインのかなで。短大時代には演劇を専攻して、卒業後には女優として活躍していた時期があります。その後、NSC東京校に入学してお笑い志望に転向。20期生で、ぼる塾のあんり、きりやはるかと同期です。2017年、福田麻貴、ゆめっちとともに「3時のヒロイン」を結成。2019年に第3回「女芸人No.1決定戦 THE W」で優勝して注目を集め、現在は『トークィーンズ』(フジ系)などに3人でレギュラー出演しています。

個人で『監察医 朝顔』『イチケイのカラス』(ともにフジ系)などにゲスト出演したのに続き、2022年に放送された連ドラ『デブとラブと過ちと!』(TOKYO MX)で草川拓弥とW主演。若手副社長と恋を繰り広げる、ポジティブな記憶喪失のヒロインを演じました。

最近では2023年放送の『ノッキンオン・ロックドドア』(テレ朝系)に女子高のクラス担任教師役でゲスト出演しました。

第8位 福田麻貴(3時のヒロイン) ふくだ まき(さんじのひろいん)

8位は3時のヒロインの福田麻貴です。アイドルユニット「つぼみ」(現・つぼみ大革命)のメンバーを経て、2017年から「3時のヒロイン」(9位のかなでの項目を参照)のリーダーとして活躍中。

『いいね!光源氏くん』(NHK)でドラマデビューして、2020年に『危険なヴィーナス』(TBS系)で初の連ドラレギュラー出演。2023年秋の『時をかけるな、恋人たち』(フジ系)にはお笑い芸人役でゲスト出演しました。

現在放送中の『婚活1000本ノック』で連ドラ初主演。幽霊になった元恋人とともに婚活パーティーに奔走する主人公の小説家を演じています。

THE RAMPAGE陣のミリオンカラー Vol.5:福田麻貴さん(3時のヒロイン)今回で第5回目となる『THE RAMPAGE陣のミリオンカラー』。この連載は、THE RAMPAGEのパフォーマー兼グループのリーダーで...
第7位 大島美幸(森三中) おおしま みゆき(もりさんちゅう)

森三中の大島美幸が7位にランクイン。1998年から「森三中」(10位の村上知子の項目を参照)の一員として活動中。ドラマ出演としては、2006年にドラマ版『ちびまる子ちゃん』(フジ系)でブー太郎の母を演じたほか、堀北真希主演の『生まれる。』(TBS系)などにゲスト出演。2016年に放送された『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』(テレ東系)でメイプル超合金の安藤なつとW主演。不動産を営む姉妹役を演じました。

映画では2014年に公開された『福福荘の福ちゃん』で主演して、カナダのモントリオールで開催された「ファンタジア国際映画祭」で最優秀主演女優賞を受賞しています。

第6位 ゆりあんレトリィバァ

6位は、ゆりあんレトリィバァです。大学在学中にNSC(大阪)35期生として入学。同期生にはガンバレルーヤ、2023年の「THE W」で優勝した紅しょうがの熊元プロレスがいます。2013年にピン芸人として活動開始。2017年に「女芸人No.1決定戦 THE W」で初代優勝者となり、2021年にはR-1グランプリで優勝しました。

ドラマでは、2019年放送の『ベビーシッター・ギン!』(NHK BS)でヒロインを演じ、2015年放送のスペシャルドラマ『ハゲしわしわどきどき恋』(テレ朝系)で初恋相手と50年ぶりに再開したおばあちゃんの女子高生時代を演じて、主演。ミュージカル仕立てのドラマでダンスや歌も披露しました。2023年秋の『推しが上司になりまして』(テレ東系)では鈴木愛理が演じた主人公の親友役を演じました。

5位は映画でも活躍して日本アカデミー新人俳優賞受賞

第5位 山崎静代(南海キャンディーズ) やまざき しずよ(なんかいきゃんでぃーず)

5位にランクインしたのは南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代です。2003年に山里亮太と「南海キャンディーズ」を結成。結成2年目の2004年にM-1グランプリで準優勝して脚光を浴びました。女優としても2006年公開の映画『フラガール』で活躍して注目を集め、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。同年12月に全3話で放送された『笑える恋はしたくない』(TBS系)で次長課長の河本準一とW主演しました。

2008年には『乙女のパンチ』(NHK)で主演。プロボクサーを目指して上京する主人公・早乙女ひかるを演じました。山崎自身も趣味でボクシングをしていましたが、このドラマに出演したのをきっかけに2009年にC級ライセンスを取得して、一時は五輪代表を目指していました。

2023年9月には前後編で放送されたドラマ『青空との約束-味の素冷凍食品の果てなき挑戦-』(BSよしもと)でも主演。ホームドラマと企業ドラマを組み合わせた試みで、山崎はホームドラマパートで餃子作りに挑戦する主人公の新婚妻役を演じました。

第4位 友近 ともちか

4位は友近です。地元・愛媛の旅館の仲居やテレビ局レポーターを経て、26歳のときにNSCに入学(大阪23期)。2001年からピン芸人として活動を始め、2002年にR-1グランプリでファイナリストとなりました。ドラマでは2006年の『芋たこなんきん』(NHK)で連続テレビ小説初出演。2013年2月に西村京太郎原作の2時間ドラマ『トラベルライター青木亜木子』(テレ東系)で主演。2014年1月にも第2弾が放送されました。

2015年には波瑠主演のNHK朝ドラ『あさが来た』に出演。2023年後期の朝ドラ『ブギウギ』でも看護師役を演じました。

第3位 黒沢かずこ(森三中) くろさわ かずこ(もりさんちゅう)

3位は森三中の黒沢かずこ。森三中(10位の村上知子の項目を参照)は3人ともTOP10にランクインしました。2008年に放送された『あんどーなっつ』(TBS系)でドラマ初出演。2010年には映画『クロサワ映画』で主演。この映画には椿鬼奴、オアシズの光浦靖子と大久保佳代子、森三中のほかの2人も出演しました。

2013年放送の『嘆きの美女』(NHK BS)で容姿にコンプレックスがあるニートの女性を演じ、連ドラに初主演しました。

第2位 大久保佳代子(オアシズ) おおくぼかよこ

2位は大久保佳代子です。幼なじみだった光浦靖子と「オアシズ」を結成して、1992年から本格的に活動開始。2013年に放送されたアラ40ドラマスペシャル『幸せになる3つの買い物』(カンテレ/フジ系)で主演。計3本のオムニバスドラマで、ほかの2作品では中山美穂、小池栄子が主演しています。

NHK朝ドラ『あまちゃん』にもヒロイン・アキの父親が住むマンションにいた女性役でゲスト出演。最近では2023年4月クールの『何かおかしい』(テレ東系)シーズン2の第1話に、いとうあさことともに本人役でゲスト出演しました。

1位はインスタフォロワー1001万人の人気者

第1位 渡辺直美 わたなべ なおみ

1位は渡辺直美です。デビュー当初はコンビを組んでいましたが、解散によって2007年以降はピン芸人として活動。インフルエンサーとしての影響力が高く、2024年2月20日現在のインスタグラムのフォロワー数は芸人部門国内1位の1001万人です。

2015年に『五つ星ツーリスト〜最高の旅、ご案内します!!〜』(日テレ系)でドラマ初主演。2017年には『カンナさーん!』(TBS系)でゴールデンプライムタイム帯の連ドラ初主演。要潤、山口紗弥加、トリンドル玲奈らと共演しました。

今後ドラマ主演が期待される若手女性芸人は?

2024年1月クールの連ドラでは、ラランドのサーヤが『新空港占拠』(日テレ系)に出演中。吉住は今期の『となりのナースエイド』(日テレ系)に続いて、4月スタートの『訳アリ女ダイアリー』(TBS系)にも出演します。蛙亭のイワクラは、宮藤官九郎脚本の『不適切にもほどがある!』(TBS系)で病死した主人公の妻役を演じて、写真と回想シーンのみで出演しています。

エルフの荒川は2022年放送の『オールドルーキー』(TBS系)にギャル役でゲスト出演したほか、山崎静代が主演した『青空との約束-味の素冷凍食品の果てなき挑戦-』にも出演していました。配信作品では、Aマッソの加納が2021年にTELASAで配信された短編映画『ウワキな現場』で福田麻貴、サーヤとともに主演しました。

 

文/高倉文紀

評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などのメディアで女優・女性アイドル・男性俳優の取材や分析を展開。
https://note.com/tokyodiorama

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