音楽番組を見ていると、女性ソロ歌手には人気が高い人が多いことに気が付くでしょう。なぜ、こんなにも活躍する人が多いのでしょうか?人気の理由と併せて、女性ソロ歌手の人気をランキング形式で紹介します。
【女性のソロ歌手】人気の理由は?
女性のソロ歌手が人気な理由には、共感できる歌詞やビジュアル、歌のうまさなどさまざまな要因があります。人気の理由を、それぞれ詳しく解説していきます。
共感・メッセージ性の強い歌詞
女性のソロ歌手の中でも今注目されているのが、シンガーソングライターです。シンガーソングライターは、曲・歌詞を自身で作って歌うことで、人が抱える不安・悩みを代弁することが少なくありません。
女性ソロ歌手の特徴として「私と同じだ」「背中を押してもらえる」など共感を呼ぶ歌詞が多いことが挙げられます。一つ一つの言葉が心に響き、歌詞の背景をリアルに想像できるのです。
歌詞をどれだけ身近に感じられるかを追求していることが、女性ソロ歌手の人気の秘訣といえます。
ビジュアル・楽曲の多彩さ
女性ソロ歌手の魅力は、キャッチーなビジュアルと多様なジャンルの楽曲にもあります。女性歌手はソロ・グループ問わず人気ですが、ソロで活動する歌手には定期的に『スター』と呼ばれる存在が登場します。
セクシーな女性らしさを押し出した歌手や、パワフルさを全面に出した歌手など、一人一人のビジュアルが差別化できているのも人気の理由です。
また、スローテンポな楽曲を抜群の歌唱力で歌い上げたり、アップテンポな楽曲で盛り上げたりと、女性ソロ歌手によっても得意とする分野が異なり、それぞれの魅力を上手に生かしています。
歌がうまいと感じる要素
人気の女性ソロ歌手は、人を惹き付ける特徴的な声を持っています。加えて、自分の声が魅力的に聞こえる音域・声量も把握しており、その歌声で歌うからこそ歌詞もより響いてくるのです。
ハスキーボイスや滑らかなシルキーボイス、低音・高音など、人により得意とする歌声はさまざまです。「この人は歌がうまい」「ずっと聞いていられる」など、歌がうまいと感じられる歌手は、自分の声のことをよく理解しています。
自分の声をよく把握した上で無理のない発声をし、本当の自分の声で表現できていることが、歌がうまい人に共通しているポイントといえるでしょう。
女性のソロ歌手人気ランキングの算出方法
女性のソロ歌手人気ランキングは、株式会社アーキテクトが独自調査で算出したものです。算出方法について、詳しく紹介します。
当社独自の集計方式で算出
女性のソロ歌手人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出しました。こちらのデータから、ランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2022年5〜8月度に行われた調査をもとに作成しています。
女性のソロ歌手人気ランキング
順位 | 名前 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 宇多田ヒカル | 38.3 | 2022年5月 |
2位 | あいみょん | 36.8 | 2022年8月 |
3位 | 松任谷由実 | 36.3 | 2022年8月 |
4位 | 中島みゆき | 36.0 | 2022年5月 |
5位 | MISIA | 33.8 | 2022年8月 |
6位 | 竹内まりや | 33.1 | 2022年8月 |
7位 | 森高千里 | 30.4 | 2022年8月 |
8位 | 松田聖子 | 29.8 | 2022年5月 |
女性のソロ歌手人気ランキングには、長らく日本の音楽業界を引っ張ってきた大御所歌手から、これからの活躍も期待される若手歌手までランクインしました。それぞれの代表曲や特徴を紹介していきます。
1980年に『裸足の季節』でデビューし、楽曲が株式会社資生堂のCMにも抜擢されたことで、一躍有名人になりました。
『青い珊瑚礁(1980年)』は、1981年の甲子園大会春の選抜高校野球の入場行進曲に選ばれ、日本テレビ音楽祭・新人賞をはじめとした、数々の新人賞を受賞しました。さらに、シングルチャート24曲連続1位の記録も持っています。
『聖子ちゃんカット』といった流行の髪型をも生み出したアイドルであり、デビューから40年以上経った今もファンに愛され続けています。
1986年に『第1回ポカリスエット・イメージガールコンテスト』でグランプリを受賞し、1987年に『NEW SEASON』で歌手デビューした女性ソロ歌手です。同年には映画『あいつに恋して』で女優デビューも果たしています。
『私がオバさんになっても(1992年)』『気分爽快(1994年)』は当時流行し、森高千里の代表曲となりました。聞いていると、明るい気分にさせてくれることが魅力の歌手です。
近年はライブ活動を中心に行っており、何年経っても聞き心地の良い生歌を披露しています。
1978年に『戻っておいで・私の時間』でデビューした女性ソロ歌手です。1979年にはシングル『SEPTEMBER』を発表し、日本歌謡大賞・日本レコード大賞などで新人賞を受賞しています。
1982年の結婚後は歌手活動を休養しましたが、中山美穂・広末涼子・松田聖子などに楽曲提供を行い、ヒット曲を生み出しました。1984年からは事務所を移籍し、シングル『もう一度』で復帰を果たしています。
1992年の日本レコード大賞ベストアルバム賞、2014年の日本レコード大賞最優秀アルバム賞など、数々の賞を受賞した経歴の持ち主です。
1998年にシングル『つつみ込むように…』でデビューした女性ソロ歌手です。迫力がありながらも心地の良い声は、音楽界をあっという間に虜にしました。
2020年の『NHK紅白歌合戦』では大トリを飾り、2021年の東京オリンピックでは国歌斉唱を行った国民的歌手です。
ドラマ『やまとなでしこ(2000年)』の主題歌となった『Everything』は、250万枚を超える大ヒットとなり、2004年には女性ソロ歌手初の5大ドームツアー完全制覇も行いました。
1975年に『アザミ嬢のララバイ』でデビューした女性ソロ歌手です。同年に歌った『時代』は世界歌謡祭でグランプリを受賞し、今なお歌われ続けている代表曲となっています。
また、歌手活動だけでなく、楽曲提供・執筆・ラジオパーソナリティーなど活動の幅が広いことも特徴です。
1970〜2000年代の各年代でシングルチャート1位に輝いた女性歌手は、中島みゆきだけです。数々の有名アーティストがカバー曲を出す人気歌手のため、多くの人が一度は聞いたことがあるでしょう。
1972年に荒井由実として『返事はいらない/空と海の輝きに向けて』でデビューしました。ファンからは『ユーミン』の愛称で呼ばれ、長く愛され続けている歌手の1人です。
1976年に音楽プロデューサーの松任谷正隆と結婚し、それから松任谷由実を名乗っています。結婚後も歌手活動は衰えず、全国ツアーを行いながらファンの前で歌声を披露しました。
また松任谷由実の楽曲は、映画『私をスキーに連れてって(1987年)』や『魔女の宅急便(1989年)』『風立ちぬ(2013年)』などさまざまな映画で主題歌に起用されています。
女性のソロ歌手人気ランキングで1番の若手となったのは、2位に選ばれたあいみょんです。
2016年に『生きていたんだよな』でメジャーデビューを果たし、2017年に行った全国ツアーではチケットが即日完売する人気ぶりとなりました。2018年に『NHK紅白歌合戦』に出場したほか、2019年には自身初の武道館公演を行っています。
さらに『オリコン年間ストリーミングランキング 2019』で見事1位に輝くと、ドラマ・映画の主題歌にも次々と起用されるようになりました。今後ますます目が離せない女性ソロ歌手の1人です。
1998年に『Automatic/time will tell』でデビューし、ダブルミリオンセールスを記録した女性ソロ歌手です。デビュー後すぐに発売されたアルバム『First Love』の売上は、日本記録となりました。
15歳とは思えない歌声と表現力の豊かさは、当時の日本で瞬く間に人気となりました。2010年に休養に入りましたが、2016年から活動を再開しています。
日本だけでなく海外でも評価が高く、全米のiTunesで2位にランクインしたり、米国Billboard Hot100入りを果たしたりした実力者です。
日常を女性歌手の歌声で華やかに
女性のソロ歌手人気ランキングには、デビュー当初から注目されたり、有名な賞を受賞したりした人が多くランクインしました。
音楽シーンでは女性ソロ歌手の人気が一定以上あり、人気の秘訣にはビジュアルや歌のうまさはもちろん、共感性の高い歌詞も挙げられます。
仕事・恋愛で落ち込んだときや前向きになりたいときには、女性ソロ歌手を検索して元気をもらえる曲を見つけてみましょう。