シンガーソングライターとは？
シンガーソングライターは、アーティストの活動形式の一つです。どのような活動をしている人を指す言葉なのか、見ていきましょう。
作詞・作曲を手掛けている人
自分自身で作詞・作曲した歌を歌う人を、シンガーソングライターと呼びます。誰かに提供してもらった楽曲を歌う場合もありますが、主な活動内容は自身が手掛けた楽曲を歌唱し、発表することです。
歌うだけでなく、ギターやピアノなどの演奏を同時に行う人も存在します。また、他のアーティストから依頼されて、楽曲の提供をしている人も少なくありません。
最初に巻き起こったブームは70年代
1970年代初頭のアメリカで、自身で作詞・作曲を手掛けるシンガーソングライターが多く登場しました。
1970年代のアメリカの代表的なシンガーソングライターには、『ジェームス・テイラー』『ニール・ヤング』『ジョニ・ミッチェル』などが挙げられます。
日本でも、多くのシンガーソングライターが誕生しました。1970年代にヒットした主なシンガーソングライターは、『山下達郎』『森田童子』『中島みゆき』などです。
それぞれの個性が引き立つ楽曲が魅力
シンガーソングライターの魅力の一つとして、メッセージ性が強いところが挙げられます。自身で作詞・作曲をするため、アーティストの心情・思想を反映させて作られた楽曲が多く存在します。
ミュージシャンのリアルな体験が投影されている作品も多く、ファンが共感しやすいことが特徴です。
また、個性豊かなシンガーソングライターの中から、自身にとって好みの楽曲を見つけやすい点もポイントです。シンガーソングライターは、一人一人の特徴が異なり、独自性が強いアーティストが多く存在します。
シンガーソングライターの人気ランキング算出方法
シンガーソングライターの人気ランキングは、株式会社アーキテクトが独自調査で集計した結果で構成しています。詳しい算出方法を解説します。
当社独自の集計方式で算出
シンガーソングライターの人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出しました。こちらのデータから、ランキングを作成しています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度（顔と名前を知っている）と誘引率（見たい・聴きたい・知りたい）を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2023年8月～11月度に行われた調査をもとに作成しました。シンガーソングライターの定義は、下記の記事内の基準に準拠しています。
シンガーソングライターの人気ランキング【男性】
| 順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
| 1位 | 菅田将暉 | 37.2 | 2023年11月 |
| 2位 | 米津玄師 | 36.5 | 2023年11月 |
| 3位 | 福山雅治 | 35.1 | 2023年11月 |
| 4位 | 星野源 | 31.2 | 2023年11月 |
| 5位 | 小田和正 | 26.2 | 2023年11月 |
| 6位 | 平井堅 | 25.7 | 2023年08月 |
アーティストとして長い活動歴を持つ人や、俳優としても活動している人が多くランクインしています。シンガーソングライターの人気ランキング【男性】の詳細を、チェックしましょう。
1972年1月17日生まれ、大阪府出身のシンガーソングライターです。1992年に、『Sony Music Entertainment Audition -Breath-』に応募し、ファイナリストに選ばれた後、受賞しました。
1993年にソニーレコードと契約し、作詞・作曲活動を開始します。2002年、アメリカのポピュラーソングとして知られ、日本でも有名な楽曲『大きな古時計』をカバーし、大ヒットしました。
映画『世界の中心で、愛をさけぶ（2004年）』の主題歌『瞳をとじて（2004年）』は、第19回日本ゴールドディスク大賞のソング・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
ほかにも、『キミはともだち（2004年）』『君の好きなとこ（2007年）』など、多くのヒット曲を生み出しています。
1947年9月20日生まれ、神奈川県出身のシンガーソングライターです。
1969年からバンド『オフコース』の一員として活動した後、ソロになりました。『ラブ・ストーリーは突然に（1991年）』『さよなら（2001年）』『キラキラ（2002年）』など、多くのヒット曲を生み出しています。
多くの曲がドラマ・CMなどに起用され、若い世代の人にも知られています。人の心に寄り添うような歌詞やせつなさのあるメロディー、透き通るような高い歌声が特徴です。
シンガーソングライター・俳優として、幅広い活動をしているアーティストです。爽やかでポップな曲調や、親しみやすい音楽を得意としています。
自身が主演した、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ（2016年）』では、主題歌『恋（2016年）』を手掛けました。
また、NHK連続テレビ小説『半分、青い。（2018年）』では主題歌『アイデア（2018年）』を提供するなどし、日本のポップシーンをリードしています。
1969年2月6日生まれ、長崎県出身の俳優・シンガーソングライターです。
これまでに、『IT’S ONLY LOVE（1994年）』『桜坂（2000年）』など、多くのヒット曲を生み出しています。どの曲も覚えやすいメロディーや、印象的なフレーズが特徴です。
また、ミュージシャンへの楽曲提供や、プロデュースも行っています。1999年に恋心を女性目線で表現した名曲『Squall』を歌手・松本英子に提供し、後にセルフカバーしました。
俳優としての主な代表作は、NHK大河ドラマ『龍馬伝（2010年）』や、ドラマ・映画の『ガリレオ』シリーズなどです。
1991年3月10日生まれ、徳島県出身のシンガーソングライターです。自身の楽曲のアレンジ・プログラミング・動画・アートワークを、一人で制作するスタイルを得意としています。
2009年から『ハチ』の名義で活動を開始し、ボーカロイドを使用した楽曲を発表して話題になりました。2012年から米津玄師名義で、自身が歌うようになります。
アニメ・ドラマ・テレビ番組などジャンルを問わず、楽曲が起用されるほどの人気です。近年では、ドキュメンタリー番組『ふたりのディスタンス』の主題歌として、『カナリヤ（2020年）』が採用されました。
1993年2月21日生まれ、大阪府出身の俳優・シンガーソングライターです。代表曲は『さよならエレジー（2018年）』『虹（2020年）』などです。
近年では、アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』第2クールの主題歌『るろうの形代（2023年）』を歌唱するなど、歌手としても積極的に活動しています。
若手実力派俳優として人気が高く、2021年は4本もの映画で主演を務めました。近年の主な出演作品は、ドラマ『ミステリと言う勿れ（2022年）』や、映画『笑いのカイブツ（2024年）』などです。
シンガーソングライターの人気ランキング【女性】
| 順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
| 1位 | あいみょん | 35.2 | 2023年11月 |
| 2位 | 宇多田ヒカル | 35.0 | 2023年11月 |
| 3位 | 中島みゆき | 31.3 | 2023年11月 |
| 4位 | 上白石萌歌 | 30.2 | 2023年11月 |
| 5位 | 上白石萌音 | 30.0 | 2023年11月 |
| 6位 | 松任谷由実 | 26.4 | 2023年08月 |
今回の調査でランクインした女性のシンガーソングライターは、若手からベテランまでさまざまな年代の人がランクインしています。シンガーソングライターの人気ランキング【女性】の詳細を、チェックしましょう。
1954年1月19日生まれ、東京八王子市出身のシンガーソングライターです。1972年に『荒井由実』の名前でデビューし、結婚を機に『松任谷由実』に改名しました。
『やさしさに包まれたなら（1974年）』『守ってあげたい（1981年）』『春よ、来い（1994年）』など、多くの名曲を生み出しています。
ジブリ映画に挿入歌・主題歌として起用されたことから、若い世代でも名前や楽曲を知る人も少なくありません。
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身の女優・声優・シンガーソングライターです。
主な出演作と役柄は、アニメ映画『君の名は。（2016年）』のヒロイン・宮水三葉役や、2022年から公演されている舞台『千と千尋の神隠し』の千尋役などです。
2016年にデビューミニアルバム『chouchou（シュシュ）』、2017年に1stオリジナルアルバム『and…』をリリースしました。
ドラマ『自転しながら公転する（2023年）』では、作詞・歌唱した楽曲『Loop（2023年）』が起用されています。
2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身の女優・シンガーソングライターで、上白石萌音の実妹です。
アーティストとしては、『Adieu（アデュー）』名義で活動しています。映画『ナラタージュ（2017年）』では主題歌を担当し、「時を止めるような歌声」と称され評判を呼びました。
主な出演作は、映画『脳漿炸裂ガール（2015年）』『3D彼女 リアルガール（2018年）』などです。
1975年に『アザミ嬢のララバイ』でデビュー以来、多くの名曲を生み出しているシンガーソングライターです。
手掛ける作品の多くが、テレビ番組・ドラマ・映画などのテーマ曲として使用されてきました。主な代表曲は『時代（1975年）』『悪女（1981年）』『糸（1992年）』『地上の星（2000年）』などが挙げられます。
ラジオパーソナリティーや執筆活動、他のアーティストへの楽曲提供など、幅広く活動しています。
1983年1月19日生まれのシンガーソングライターです。15歳のときにシングル『Automatic/time will tell（1998年）』でデビューし、ダブルミリオンセールスを記録して以降、全てのアルバムがチャート1位になっています。
これまでに、数々の音楽賞を受賞してきたことでも知られています。2018年にリリースしたアルバム『初恋』は、第60回輝く！日本レコード大賞で優秀アルバム賞を、第33回日本ゴールドディスク大賞ではベスト5アルバムを受賞しました。
近年の代表曲は、ドラマ『最愛（2021年）』の主題歌『君に夢中（2021年）』や、映画『キングダム 運命の炎（2023年）』の主題歌『Gold～また逢う日まで～（2023年）』などです。
兵庫県西宮市出身のシンガーソングライターで、思わず口ずさみたくなるメロディーや、ストレートな歌詞が特徴です。
2016年11月にシングル『生きていたんだよな』でデビューし、2017年9月に1stアルバム『青春のエキサイトメント』をリリースしました。
2019年には『Billboard JAPAN TOP Artist of the Year 2019』で1位に輝き、実力派アーティストとしての地位を確固たるものにしています。代表曲は『愛を伝えたいだとか（2017年）』『マリーゴールド（2018年）』などです。
シンガーソングライターの曲を日常で楽しむ
シンガーソングライターの楽曲は、アーティスト自身の個性が感じられるものや、メッセージ性が強いものが多くなっています。ロングヒットしている世の楽曲の中には、シンガーソングライターの作品も少なくありません。
音楽はつらいときやうれしいときも、寄り添ってくれる存在です。心を満たしてくれるようなシンガーソングライターの楽曲を、日常生活に取り入れると、日々がより充実するでしょう。
