ネクスト

ヤングミドル男性と、幅広い年代の女性に人気の4人組ロックバンドSUPER BEAVER

<メジャー・デビュー後、自主レーベルを設立しライブ実績を重ねた珍しいバンド>

SUPER BEAVERは、ボーカルの渋谷龍太、大半の楽曲の詞曲を手がけるギターの柳沢亮太、ベースの上杉研太、そして老け顔のため自身の年齢を名前に入れている藤原“37才”広明による4人組で、2025年に結成20周年を迎えている。

彼らはインディーズでの活動を経て、09年にメジャー・デビューし3作のシングル、2作のミニアルバム、そして1作のフルアルバムをリリースするも苦戦、2011年に所属していたレーベルおよび事務所を離れ、2012年に自主レーベルを設立。以降は、インディーズながらライブでの実績を積み上げては、その評判からインディーズながらタイアップを獲得していくようになる。2016年には代表曲でもある「人として」を含む通算5作目のアルバム『27』がオリコンで初の週間TOP10入りを果たした(累計1.0万枚)。以降2017年のアルバム『真ん中のこと』は最高6位、累計1.5万枚、日本武道館公演を成功させた2018年のアルバム『歓声前夜』は最高10位ながらロングヒットを重ね、累計2.5万枚と自己最高売上げを記録した。

<メジャーに再挑戦、セールスは自己ベスト更新中>

そうして、2020年にはソニーミュージックと契約し、再びメジャーシーンに挑み、以降はソニーが得意とするアニメタイアップへの起用や、メジャーならではのメディア出演も増え、以降のアルバムは2021年の『アイラヴユー』が2位、2.6万枚、2022年の『東京』が4位、2.7万枚、映画『東京リベンジャーズ2』の前後編の主題歌で一気に注目された2024年の『音楽』が3位、4.5万枚と、自己ベストを更新し続けている。

タレントパワースコア 2025年11月:全体、全男性、全女性

<熱い日本語詞と演奏、歌声ゆえにヤングミドルの男性と幅広い女性に人気>

彼らの大きな魅力は力強いロックサウンドと、実直な人間味のある日本語を埋め尽くした歌詞、そして渋谷龍太の熱いボーカルだろう。特に各ライブで魅せる、コール&レスポンスやシンガロングは、ベテランバンドにも引けを取らない芯の太さあり、そのドラマティックなバンドゆえにドラマでも映画でもアニメでも感動的なシーンに映えるのだろう。

そんな彼らのタレントパワーランキングを見てみると、全体で12.8ポイント、男性が11.4ポイント、女性が14.2ポイントと、デビュー5年目級で安定している。ライブでは既にアリーナクラスを完売させるだけの実力があり、またストリーミングでもアニメ『ハイキュー!!TO THE TOP』オープニングの「突破口」、映画『東京リベンジャーズ』主題歌の「名前を呼ぶよ」、そしてドラマ『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』テーマ曲でSuperflyもカバーした「人として」が日本レコード協会の認定を受けるほど、ヒット曲も複数あるのだが、一般層にはまだ彼らの楽曲と彼らのイメージが一致しないのかもしれない。

確かに、渋谷龍太の派手なファッションや人たらし(?)なトークと、あの男臭いパフォーマンスはギャップがあり過ぎるかも。ただ、それも大きな魅力で、男性の20代30代や、女性の10代から60代まで幅広い世代に人気なのは、ストレートな歌詞やライブでの盛り上げ方などが、男臭いのにそばに寄り添ってくれているような気分にさせられるのだろう。この人気のパターンはUVERworldとも共通しているが、どちらも唯一無二の個性派バンドだ。

 

<アコースティック・アルバムやLIVEとスポーツ系のタイアップ作で、今後より身近な存在になるか>

2025年12月にリリースされた『Acoustic Album 1』は、過去にリリースした楽曲を、アコースティック編成でリアレンジしたアルバムで、これまで以上に熱い言葉が刺さってくる。「人として」や「名前を呼ぶよ」のほか、ドラマ『僕らは奇跡でできている』主題歌だった「予感」を聴けばライブに行きたくなる人も多いはずだ。

2026年1月から3月にかけて全国7都市14公演の20周年ツアー『都会のラクダ TOUR 2026 〜ラクダトゥインクルー〜』を開催中の彼ら。また、新曲「生きがい」は、フジテレビ系『ミラノ・コルティナ2026オリンピック』アスリート応援ソングにも起用されており、さらに男性ファンのパワースコアも伸びることが大いに期待できる。

著者プロフィール

うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系会社での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析やストリーミングサービスでのプレイリスト選曲「レコメモ」「クラオン」のほか、日経エンタテインメント!やデイリー新潮、等で愛と情熱に満ちたコラムを執筆中。カバーアルバムは約1000枚所有、これまで50作前後を企画。

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