韓国発の多国籍な5人組、うち2人は元IZ*ONEのメンバー
LE SSERAFIMは、日本生まれのSAKURAとKAZUHA、韓国生まれのKIM CHAEWON、HONG EUNCHAE、そして韓国生まれ、アメリカ出身のHUH YUNJINによる5人組。このうち、SAKURAとリーダーのKIM CHAEWONは2018年から2021年に12人組として活躍した元IZ*ONE、SAKURAは元HKT48のメンバーでもある。
2022年に韓国デビュー、CDは日本でも5万枚突破、ストリーミングは全世界で連続2億回超え
2022年3月、BTSをブレイクさせたHYBE系列の事務所からデビューすることが発表され、グループ名の発表、メンバーの発表、そして1stミニアルバム名の発表と、5月まで大きな話題性を戦略的に継続することで、韓国の主要音楽番組で1位を獲得、日本でもビルボードTOP10入りするほどのヒットに。ちなみに、グループ名LE SSERAFIMは、「IM FEARLESS」の文字並び替えから考案されたように、ストイックなダンスパフォーマンスと、メンバーの意志を強く反映した歌詞や楽曲の世界観が特徴。そうした魅力が日本でも浸透し、2022年の韓国からの輸入盤となる1stミニアルバム『FEARLESS』は累計約6万枚、2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』は約8万枚となっている(ともにオリコン調べ)。また、それぞれのリード曲「FEARLESS」、「ANTIFRAGILE」の全世界でのSpotify再生回数は早々に1億回を突破(現在はともに2億回以上)。そうした実績から日本デビュー前にNHK紅白歌合戦への初出場を決めた。
ストイックかつブレない音楽性で、日本デビュー盤も30万枚近いヒットに
2023年1月25日は「FEARLESS」にて満を持して日本デビュー。こちらは、合計11形態での販売も功を奏して、初動22万枚、累計28万枚とガールズグループとしても上々のセールスとなった。また、5月発売の韓国での1stフルアルバムも日本にて既に累計11万枚を突破。CDもストリーミングも好調、つまりカリスマ性も楽曲も支持されている数少ないガールズグループと言えるだろう。
タレントパワーでは女性10代~30代の人気が顕著
そんな彼女たちのタレントパワースコアを見ると、全年代では7.6ポイントと、日本デビュー直後としては及第点な数字だが、全女性では9.3ポイントと、TOP10常連2~3年目の人気となっている。さらに性別×年代別を見ると、男性では20代前半に突出しているのに対し、女性では10代から30代まで幅広く10ポイントを突破。やはり、自立心と実力が同性から支持されているということか。今後、日本での単独ソロ公演でも動員数が増えていくことを大いに期待したい。
前ページに戻る著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!やフムフムニュース、Re:minder、共同通信 等で愛と情熱に満ちたコラムを執筆中。カバーアルバムは約1000枚所有、これまで50作前後を企画。Twitterは @t2umusic(よかったらフォローして下さい♪)
☆各種ストリーミングサービスにて大人向けのプレイリスト『おとラボ』を選曲しています♪
これまでのまとめはコチラ
☆作詞家・松井五郎が女性アーティストに手がけた楽曲を自らセレクト!
☆こちらは男性アーティスト編!
☆雨の季節に、昭和や平成の定番ソング集!