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【最新インタビューコメント入り】2026年前期NHK朝ドラ主人公に決定した上坂樹里の初写真集が7月14日発売

上坂樹里(こうさか・じゅり)

誕生日 2005年7月14日
出身地 神奈川県
所属事務所 エイベックス・マネジメント・エージェンシー(株)
公式サイト https://avexnet.jp/contents/KSKJR-OFCL-0001
公式X(旧ツイッター) https://x.com/juri_kosaka
公式インスタグラム https://www.instagram.com/juri_kosaka/

役に向き合う時間が大切だなと

上坂樹里は、2017年に現在の所属事務所が主催するオーディション「キラチャレ2017」でモデル部門の審査員特別賞を受賞したことがきっかけとなり、活動を開始。その後、「ミスセブンティーン2021」に選ばれ、雑誌『Seventeen』専属モデルとしても活躍している。

「最初はモデルになりたいと思ってました。小学生のときに、母がファッション誌を買ってきてくれて、勧められて読んだら同世代の女の子たちがキラキラしている姿に強く憧れを抱いたのが、モデルに興味を持ったきっかけです。オーディションは緊張しすぎて記憶があまりないんですけど(笑)、最終審査でピンヒールの靴を履いてランウェイを歩いて、コケてしまったことをよく覚えています。今では笑える話になりましたけど、そのときは悔しくて、終わってから泣いてしまいました」

2021年に俳優デビュー。2023年3月に放送された特集ドラマ『生理のおじさんとその娘』(NHK)ではヒロインを演じた。ネプチューンの原田泰造の娘役で出演したこのドラマを彼女自身も印象に残っている作品と話しているほか、朝ドラヒロイン発表会見で制作統括を担当する松園武大チーフ・プロデューサーが印象的だった作品として『御上先生』とともに本作を挙げた。俳優・上坂樹里の原点と言っていい。

「『生理のおじさんとその娘』は、今までにないくらいに多くの人から反響をいただきました。その中には、私の演技に対してだけでなく作品に対する感想もたくさんあったので、自分が伝えなければいけないメッセージがちゃんと伝わったのかな、と。作品のメッセージを伝えることは、今でも大事にしないといけないと思っています」

連ドラ初レギュラー出演となった2024年夏の学園コメディードラマ『ビリオン×スクール』(フジ系)では、山田涼介が演じた主人公が担任教師を務める「0組」の生徒・梅野ひめ香役を好演した。

「学園モノが初めてだったので、毎日、教室のセットに行くとクラスメイト役のみんながいて、最初のうちは、うれしさで気持ちがふわふわしていました。でも、撮影に入る前に監督がワークショップを開いてくださったときに、スタッフみなさんの作品に対する熱量をひしひしと感じて、“もっと役に向き合わないと”って気合いが入りました。役に向き合う時間や、まわりのキャストの方やスタッフさんと話す時間、そういう時間が大切だなと思いました」

『御上先生』を通じて、演技に対する探究心が深まった

2025年1月クールに日曜劇場で放送された松坂桃李主演の『御上先生』(TBS系)に、東雲温役でレギュラー出演。第4話で描かれた文化祭で教科書検定をテーマにした自主発表を企画するシーンで活躍して、まっすぐな存在感が注目を集めた。東雲温には、素顔の彼女自身と似ている部分もあった、と語る。

「家族が大好きで、ひとつのことに猪突猛進してしまって自分を客観視できない女の子だったのが、御上先生に出会ったことによって、まわりに対するやさしさの大切さに気づいていく…そういう役だなと感じました。私も、ひとりでは何もできないのに、他の人に頼ろうとせずに突っ走っちゃうところがあるので、そういう不器用な性格が似ているなと」

『御上先生』の撮影中に大切にしていたこと、そして、同作品に出演して得たもの、学んだことは何だったのか、彼女に聞いてみた。

「役を演じるにあたって段取りの確認をするときに、まわりに共演者の生徒のみなさんや先生がいると、家で台本を読んで練習しているのとは違った、そこで初めて出てくる感情だったり、新しく生まれてくるものがたくさんあって、それを大事にしよう、って思いました。『御上先生』に出演して得たものは、話すとすごく長くなってしまうんですけど、ひとことでまとめるなら、自分のお芝居に対する探究心がより深まったなと。ほかの方のお芝居を見て、とにかく吸収して肌で感じる日々だったので、すごく自分にとっても刺激になりました。あのシーンはもうちょっとこうすればよかったなという悔しさも、いっぱい出てきて。そういう経験は今までもありましたが、比にならないくらいに多くて。演技に対して楽しさも感じましたし、“もっとああしたい、こうしたい”という思いも強まった撮影現場だったなと」

写真集を撮影した五島列島から帰りたくなかった

20歳の誕生日となる7月14日には、長崎県・五島列島で撮影行われた、初の写真集(幻冬舎)が発売される。役を演じているときとは違って、上坂樹里自身そのものを表現した写真集には、彼女の新しい魅力が詰まっているに違いない。

「ありのままに、今の素の自分を存分に出して、それをカメラマンさんが切り取ってくれた、そんな写真をたくさん見ることができるんじゃないかなと思っています。五島列島は、最高でした。自然がいっぱいで、ごはんもおいしくて、どこに行っても人があたたかくて、本当に楽しくて、帰りたくないって思いました(笑)。普段はカメラの前に立つと、意外と意識して固まっちゃうことがあるんですけど、写真集の撮影では、カメラが前にあっても、そのときに自分が感じているままを出すことができました。それを引き出してくださったのは、カメラマンさんやスタッフのみなさんのおかげだと思っているので、感謝です。どんな反響があるか、わくわくしてます」

世間での上坂樹里のイメージは?

普段の自分の特徴について聞くと、「人見知りです!」と微笑みながら、答えてくれた。

「まわりの人からは、まじめだと言われることが多いです。人見知りをするので最近は、コミュニケーションを取っていこうと、頑張っております(笑)。プライベートでは本を読んでいるときと、お笑いを見ている時間が幸せです。よく読むのはミステリーですが、最近はエッセイとか、いろんなジャンルを読んでいます。謎解きはできないほうで、ミステリー小説にちゃんと騙されます(笑)。でも、途中でわかってしまうと、それはそれで楽しくないのかなと。チャレンジしたいと思っているのは、料理です。今までもたまに簡単な料理を作ることはありましたが、ちゃんとした料理を作れるようになりたい。母が作るハンバーグと餃子が大好きなので、完コピしたいですね」

タレントパワーランキングが実施しているイメージワード調査で、上坂樹里が世間でどのようなイメージを持たれているかを見ると、「親しみやすい」を選んだ人が最も多く、「演技力がある」「個性的な」も高い数値をマークしている(表1)。

表1:上坂樹里/イメージワード/女優/2024年/全体

「まわりから私はどう見えているのか、すごく気になります。(イメージワード調査のグラフを見ながら)うれしい言葉ばかりです。“演技力がある”は、素直にうれしいです。全部、うれしいです(笑)」

作品の中で生きることができる役者になりたい

2025年6月3日、2026年春スタートのNHK連続テレビ小説『風、薫る』で主人公のひとりを演じることが発表された。このインタビュー取材は朝ドラ主演が決まる以前に行われたが、彼女は「一番の目標は、朝ドラのヒロインになることです」と語っていた。このドラマは明治時代に医療看護の世界に新風を巻き起こした2人のナースを主人公とする物語で、上坂樹里と見上愛がW主演。上坂は主人公のひとり、大屋直美を演じる。ハートフルな魅力にあふれている彼女がどのような演技を見せるのか、放送開始が待ち遠しい。

「どんな作品でも、その作品の中で、ちゃんと生きることができる、そんな役者になりたいです」

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締切:2025年7月31日(木)

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撮影/スギゾー。

文/高倉文紀

評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などで女優・男優の取材や分析を展開しているほか、テレビ番組や雑誌・ウェブニュースにコメントを提供。
https://note.com/tokyodiorama

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