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『波うららかに、めおと日和』で“鬼バズ”!本田響矢のタレントパワーを支える意外な支持層

深夜ドラマや配信ドラマで演技力を磨き、朝ドラで脚光

本田は2017年のドラマ『セトウツミ』(テレ東系)で俳優デビューを果たした。18年には、BuzzFestTheater『昏闇の色』で舞台初出演。19年には山戸結希監督の『ホットギミック ガールミーツボーイ』で映画初出演を飾り、『ZIP!』(日テレ系)の「キテルネ!」コーナーにレギュラー出演を始めた(21年まで)。

以降『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』(20年/テレ東系)、『絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男』(21年/CSテレ朝チャンネル)、『ANIMALS‐アニマルズ‐』(22年/ABEMA)などの深夜やBS、配信のドラマに数多く出演。23年の『ジャックフロスト』(MBS)でドラマ初主演を飾った。

そして24年、NHK連続テレビ小説『虎に翼』に、主人公(伊藤沙莉)の学友・梅子(平岩紙)の三男・大庭光三郎役で登場して注目を集め、Netflixオリジナルシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』にレギュラー出演。『しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事』(テレ東系)と『モンスター』(関西テレビ・フジテレビ系)の第4話にゲスト出演するなど、徐々に存在感を高めて25年の躍進につなげた。

タレントパワーの推移とイメージワード、意外すぎる支持層は?

時系列(2024年2月~2025年2月)/男女計

タレントパワーランキングでは、年に4回、合計4400人のモニターに認知度や誘引率(「見たい、知りたい」の指標)についてのアンケート調査を行う。本田の調査結果を見ると、24年2月に9.0%だった認知度が、5月に9.5%に上昇。11月に少し下がったものの、25年2月に10.5%まで大きく伸ばした。誘引率が最も高かったのは、24年8月。6月に『虎に翼』、7月に『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』(MBS)、8月に『恋愛バトルロワイヤル』が放送・配信された時期だ。認知度に誘引率を掛け合わせて算出した「パワースコア」は、24年2月は4.6だったが、25年2月に6.2に上昇。5月調査(6月集計)では『波うららかに、めおと日和』『すぱいす。』の影響で最高スコアを記録しそうだ。

イメージワード/2024年/男女計

タレントパワーランキングでは、年に1度、イメージワード調査も行っている。本田のイメージワードの1位は29.9%の「落ち着いた」。2位は27.3%の「クールな感じ」、3位には24.7%で「知的な」「さわやかな」が並ぶ。静かに落ち着いた光を放つ、月型の魅力を持っているといえるだろう。以降は「さっぱりとした」「演技力がある」「男前な」「優しい」が20%台で続く。グラフの形が似た「相似タレント」としてデータが弾き出したのは、中川大輔、杢代和人、駒木根葵汰、井上祐貴だった。

25年2月のタレントパワー調査を基に、本田の支持層を調べてみた。ファンが最も多かったのは、ダントツで25歳~29歳の男性。2番目は20~24歳男性、3番目は15〜19歳男性と30〜34歳男性が同率で並ぶ。イケメン俳優としては珍しく、同性の、しかも同世代からの支持が高いことが分かる。女性では30〜34歳と20〜24歳が高かった。『波うららかに、めおと日和』 では女性の“沼落ち”が多いことから、5月調査(6月集計)では支持層に変化が表れる可能性がある。

今春から『王様のブランチ』レギュラーに。秋は7年ぶりの舞台も

注目度の上昇に伴い、ドラマ以外への出演の機会も増えている。4月からは『王様のブランチ』(TBS系)にレギュラー出演。6月は『めざましテレビ』(フジ系)のマンスリーエンタメプレゼンターに起用された。今後は出演ドラマの番宣も含め、バラエティなどへの出演も増えていきそうだ。

そして10月からは、又吉直樹が戯曲を執筆した音楽劇『エノケン』に出演。昭和の喜劇俳優・榎本健一を市村正親、その妻を松雪泰子が演じる同作で、2人の愛息・榎本鍈一にふんする。7年ぶりとなる舞台で、本田がどんな芝居と歌唱を見せてくれるのか、注目だ。

本田響矢(ほんだ・きょうや)

誕生日 1999年6月20日
出身地 福井県
所属事務所 エー・プラス
公式サイト https://honda-kyoya.com
事務所公式サイト https://www.aplus-japan.com/talent/hondakyoya
公式X  https://x.com/kyoya00662200
公式インスタグラム  https://www.instagram.com/k__y__o__y__a.h/

文/泊 貴洋 とまり たかひろ

ライター
雑誌『演劇ぶっく』(現・えんぶ)の編集者時代に、演劇と映画の学校「ENBUゼミナール」の立ち上げに参加。1999年、映画雑誌『ピクトアップ』の創刊に携わり、2004年よりフリーライター。『日経エンタテインメント!』『キネマ旬報』などの雑誌やウェブ媒体にて、俳優、クリエイターなどへインタビューを行う。著書に『映画監督への道』『ゼロからの脚本術』(ともに誠文堂新光社)、『映画監督になる』シリーズ(演劇ぶっく社)など。
https://twitter.com/UP5U7lBmb1czgRC

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