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10代男子、20代女性を中心に幅広い人気のEXITがアルバム・デビュー!明石家さんまも参加

話題のアーティストのセールス状況や新作の内容、タレントパワーランキングを見ながら、そのヒット傾向を読み解く『臼井孝のヒットは複眼で探せ!タレントパワーランキング編』。第100回目は、男性お笑いコンビのEXITに注目。

タレントパワーランキングのスコアではデビュー5年目として、特に女性では国民的スター枠の安定した人気!

EXITは、ツッコミ担当のりんたろー。(静岡県浜松市出身、1986年生まれ)とボケ担当の兼近大樹(愛称:かねちー、北海道札幌市出身1991年生まれ)の2人組。筆者はお笑いで頑張っている方々の下積み期間をよく知らないので、いつも芸歴を聞いては自分の想像の数倍になって驚くのだが、彼らの場合は結成5年目とあって逆の意味で驚いた。つまり、それだけ早期から“チャラい芸人枠”として頭角を現していたということだ。

実際、タレントパワーランキングのスコアを見ると、女性人気が非常に高くアイドル的な人気を保っていることが分かる。特に30ポイントというのは、音楽活動メインのアーティストでは10位台に入るほどの人気だ。

しかも、男性では彼らと一回り前後も年の離れた10代が非常に強く兄貴分と慕われているのに加え、女性では20代をメインとしつつ10代からなんと50代まで、母娘の2世代にわたって人気なのも注目ポイントだ。デビュー5年以下で、特に女性において、この国民的スター級の人気になっているというのは、今旬のボーイズグループでも成しえないほどの実績ともいえる。

そんな彼らは、音楽活動にも精力的で2020年にはYouTuberのスカイピースや、5人組ボーカル&パフォーマーのDa-ICEとコラボした楽曲を収録したシングル「EXSID」をリリース。こちらは、両コラボアーティスト収録という話題性もあってオリコン最高19位、累計0.5万枚となった。

さらに、2021年9月には単独で7曲入りアルバム『GENESIS』を発表。主要音楽番組には歌手として多数出演し、若い世代に向けた力強い歌詞のアッパー・チューンであるアルバム1曲目の「なぁ人類」と、自分を信じていいよとファンを支えるような歌詞のディスコティックなナンバーでMISIAがコーラス参加した同2曲目の「SUPER STAR」を歌った。

本格アーティストほどの卓越したスキルではないとしても、TVショーとしてカメラ目線で仕掛けていったり、歌詞の言葉を共感させたりというタレント性は音楽面でも十分にアピールできていたように感じる。またジャケットや初回盤フォトブックは世界的フォトグラファーのレスリー・キーが撮影するなどの魅力も有り、オリコン初登場8位と、近年のお笑い芸人では珍しい高ランクをマーク。ただ、翌週以降は100位圏外に急落したので、コアファン向けのグッズと思われる方もいるかもしれないので、それぞれに面白いアルバム3曲目以降も以下、収録順に紹介しておこう。

まず「WHAT COLOR?」は、明石家さんまが随所に入る台詞で参加し、どんな色でも生き方でも許容するような大らかなミディアム・チューン。「PEN PEN PEN」は、ノリの良い元気ソングで「なぁ人類」よりも更にアゲアゲ成分多め。「バナナナナバ」は、バナナ系のタイアップを狙ったのかコミカルなバナナ賛歌。「ONE CHANCE」は、若者の言葉をリアルに反映したような“このままじゃ終われないから、かましたいんだ”というメッセージが印象的なレゲエナンバー。そして、ラストの「サヨナラDAY DREAM」は、現実社会で頑張ろうというメッセージがありつつ、2人の穏やかな歌声も堪能できるアッパー・チューン。いずれも、各種ストリーミングサイトでも公開されているので、気軽に聞いてみると好きな曲が意外にみつかるかも。80年代のとんねるずのように、今後、音楽面での人気も定着すれば、より長期的な活躍が期待できるだろう。

EXIT アルバム 『GENESIS』 通常盤ジャケット

 

 

著者プロフィール
うすい・たかし。1968年京都府出身。特技は1975年以降のバースデーソング占いw。地元大学大学院理学研究科修了、専攻は理論化学(だったはず)。総合化学会社、音楽系広告代理店での数値解析やマーケティング実務を経て、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、音楽分析や配信サイトの選曲、コンピレーションや復刻CDの企画のほか、日経エンタテインメント!や週刊女性PRIMEで愛と情熱に満ちたコラムを執筆。Twitterは @t2umusic(よかったらフォローして下さい♪)

☆コミュニティFM「渋谷のラジオ」にて水曜12時から『渋谷のザ・ベストテン』というベテラン・アーティスト中心の音楽番組を生放送でお送りしています。専用アプリから全国で生放送が聴けますし、過去のトーク部分は番組の(『渋谷のザ・ベストテン』note)から聴くことができます。よろしければ♪

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https://fumufumunews.jp/articles/-/22118 (紅組)https://fumufumunews.jp/articles/-/22119 (白組)https://fumufumunews.jp/articles/-/22120 (演出、司会など)

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