ミュージカルの魅力とは?
映画やドラマと違い、舞台の上で役者の生の演技と歌が楽しめるミュージカルには、熱狂的なファンがいます。見るものを熱中させるミュージカルの魅力とはどのようなものなのでしょうか。
印象に残る「歌」
いくつかあるミュージカルの魅力の中で、とりわけ大きいのが歌の力です。ストーリーやセリフももちろん大切ですが、印象に残りやすい要素はやはり歌でしょう。
実際に演出家が作品全体のことを考える際、まず音楽・歌を重点的に決めていくといわれています。
過去に上演されたことがある作品であれば、音源を手に入れてあらかじめ歌を聴いて予習をしてからの観劇も可能です。準備をしっかりしていけば、その分舞台にどっぷりと浸れます。
反対に、特に準備をせず気軽に見ても、その場を十分に楽しめるのがミュージカルにおける歌の魅力でしょう。
心情を表す「ダンス」
ミュージカルにおいて歌と同じくらい大切なのが、役者たちのダンスです。セリフ・細かい仕草以外で、心情を表す要素がダンスなのです。ダンスがあることで舞台はより華やかになり、登場人物への感情移入も一層深くなります。
歌は聴覚で感じ取るものですが、ダンスは視覚でその魅力を感じ取ります。ミュージカルは、さまざまな感覚を使って楽しめるコンテンツといえるでしょう。
「生」の迫力ある舞台
ミュージカルはドラマ・映画と異なり、役者が舞台上で演じるのを生で観劇します。その迫力は、非日常感をもたらしてくれるでしょう。
仮に同じ舞台を見に行ったとしても、前に見たときと役者の演じ方・表情が同じとは限りません。一度きりの感動を味わえるのも、ミュージカルならではの魅力です。
また映画館によっては、海外のミュージカルを上映しているところもあります。より生に近いカメラワークで撮影されたものを、海外に行かなくても楽しめる点がメリットです。
ミュージカル俳優の人気ランキング算出方法
ミュージカル俳優の人気ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
ミュージカル俳優の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2021年8月度~2023年2月度に行われた調査をもとに作成しています。
ミュージカル俳優の人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 中村倫也 | 25.1 | 2023年2月 |
2位 | 山崎育三郎 | 22.5 | 2023年2月 |
3位 | 市村正親 | 20.2 | 2021年11月 |
4位 | 鹿賀丈史 | 16.8 | 2021年8月 |
5位 | 京本大我(SixTONES) | 16.3 | 2023年2月 |
6位 | 坂本昌行 | 15.8 | 2023年2月 |
7位 | 石丸幹二 | 15.1 | 2023年2月 |
8位 | 井上芳雄 | 11.2 | 2023年2月 |
ミュージカル俳優の人気ランキングには、歌・ダンスに定評のあるタレントや、ドラマで活躍する俳優までランクインしました。それぞれの出演作を見てみましょう。
1979年生まれ、2000年にミュージカル『エリザベート』で皇太子ルドルフ役としてデビューしました。
これまでに、日本映画批評家大賞舞台ミュージカル大賞・芸術選奨文部科学大臣新人賞などを受賞しており、実績も申し分ない俳優です。
近年では、テレビ番組でMCを務めたりラジオに出演したりと、幅広く活動するようになりました。もちろんミュージカルの方でもしっかり活躍しており、2023年9月には『ラグタイム』に出演します。
1965年生まれ、劇団四季に所属していた俳優です。1990年に劇団四季『オペラ座の怪人』でラウル・シャニュイ子爵役を演じ、デビューしました。2007年に劇団四季を退団するまで、看板俳優として輝かしい実績を積んできました。
以降、数々のミュージカルへ出演しながら、音楽活動も並行して行い、ソロアルバムもリリースしています。2017年からは、クラシック系音楽番組『題名のない音楽会』で司会者として活躍中です。
2023年のミュージカル『ジキル&ハイド』にも出演し、柿澤勇人と一緒にWキャストを見事に務めました。
1971年生まれ、ジャニーズ事務所所属のアイドルグループ『V6』のメンバーとして活動をしていました。V6の解散後は、『20th Century』の一員として活動を続けながら、俳優業なども行っています。
特にミュージカルでの活躍が目覚ましく、2023年にはブロードウェイ・ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』でハロルド・ヒル教授役を務めました。バラエティに富んだ共演者たちと、王道スタイルのミュージカルを作り上げています。
1994年生まれ、アイドルグループ『SixTONES』のメンバーとして、ライブ・テレビ番組などで活動しています。
SixTONESとして、これまでに『NAVIGATOR(2020年)』『僕が僕じゃないみたいだ(2021年)』『ABARERO(2023年)』などの楽曲をリリースしてきました。2023年6月には、シングル『こっから』も発売予定です。
俳優としてミュージカルにも出演しており、2022年には滝沢秀明が演出を務めたオリジナルミュージカル『流星の音色』で、主演に抜擢されています。
1950年生まれ、1973年に劇団四季『イエス・キリスト=スーパースター』で初舞台を踏んだ俳優です。
劇団四季退団後は舞台のほか、ドラマ・映画にも多く出演するようになりました。主な出演作には、ドラマ『グッドライフ(2011年)』『ビギナーズ!(2012年)』や、映画『西遊記(2007年)』『ゼロの焦点(2009年)』などがあります。
2022年にはミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』に出演したほか、2023年9月にはミュージカル『生きる』の東京・大阪公演も控えています。
1949年生まれ、1973年に劇団四季『イエス・キリスト=スーパースター』でデビューしました。
その後も1980年に『エレファントマン』でゴールデンアロー賞演劇賞を受賞したり、1992年に『ミス・サイゴン』で芸術祭賞・菊田一夫演劇大賞を受賞したりと、華々しい経歴の持ち主です。
2023年9月には、黒澤映画を初めてミュージカル化した作品『生きる』への出演が予定されており、初演以来主役を演じ続けています。
1986年生まれ、舞台からラジオのパーソナリティー、映画・テレビ番組のMC・音楽活動まで幅広く活動している俳優です。
またアールプランナー・第一生命・ヤマキ・アリナミン製薬など、非常に多くの企業のCMにも出演しており、好感度の高いタレントでもあります。
2023年5月から始まるミュージカル『ファインディング・ネバーランド』では、主演を務める予定です。
さらに、2023年7月からはコンサートツアーで全国各地を回るなど、多忙ぶりからその人気度がうかがえます。
1986年生まれ、ドラマ・映画・舞台で活躍している俳優です。2022年のドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』では、ザテレビジョンドラマアカデミー賞にて主演男優賞を受賞しました。
近年の出演作には、ドラマ『珈琲いかがでしょう(2021年)』や映画『騙し絵の牙(2021年)』などがあります。
2023年には、ベートーベンの生涯を描いたミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』で主演を務めました。
ミュージカル特有の雰囲気を堪能しよう
ミュージカルは、ストーリーや役者の演技だけでなく、歌・ダンスも楽しめるコンテンツです。
役者たちが熱演する様子を生で鑑賞できるため、臨場感を味わえるのも醍醐味です。通常のドラマ・映画とは異なる、ミュージカル特有の魅力にハマる人は少なくありません。
気になるミュージカル俳優を見つけたら、その俳優が出演している作品をぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。