映画「キングダム」とは?
映画『キングダム』に興味を持ちつつも、「舞台設定が難しそう」「歴史物はあまり得意じゃない」と敬遠してしまう人は少なくありません。まずは、映画『キングダム』の概要から整理していきましょう。
古代中国の戦国時代を描いた壮大な映画
『キングダム』とは、原泰久原作・集英社の青年漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』で連載されている人気漫画です。映画『キングダム』は原作コミックにアレンジを施した実写版で、満を持して実現されました。
舞台は紀元前、春秋戦国時代の中国です。秦の国に暮らす戦争孤児の信(山﨑賢人)と漂(吉沢亮)は、大将軍になることを夢見て日々鍛錬に励んでいました。
そんなある日、2人のもとに秦国王に仕える大臣・昌文君(高嶋政宏)が訪れるところから、物語が動き出します。ここから始まる壮大な物語を、豪華キャストやセットを駆使した大スケールで描いているのが、映画『キングダム』なのです。
映画は2023年時点で3本公開
漫画『キングダム』は、2023年8月時点でコミックスが69巻・映画は3本公開されています。
第1作の映画『キングダム(2019年)』では、壮大な運命の始まりが描かれています。原作コミックでは、1〜5巻にあたる部分です。
第2作『キングダム2 遙かなる大地へ(2022年)』では、第1作から半年後、初めて本格的な戦場へ身を投じる信の活躍や成長が描かれています。原作コミックでは、5〜7巻にあたる部分です。
第3作『キングダム 運命の炎』では、秦国へ積年の恨みを抱く隣国の趙が、大軍勢を率いて突如秦国へ侵攻します。秦国王・嬴政の壮絶な過去や、周囲の人間模様が描かれています。
原作に忠実な世界・キャラクター
原作ファンが見ても納得の世界観とキャラクター作りも、映画『キングダム』の大きな魅力です。撮影では中国ロケの敢行や大規模なセット構築のほか、本物の馬を約100頭用意しての疾走シーンなど、徹底してリアリティを追求しています。
また、各キャラクターは見た目の再現度はもちろんのこと、ダイナミックなアクションシーンも再現しています。「まるで漫画の登場人物が、そのまま実写になったかのようだった」という感想を口にする人も少なくありません。
原作のおもしろさを生かした脚本のもと、スタッフや俳優が情熱を注いで作り上げているからこその、魅力にあふれた作品といえそうです。
映画「キングダム」キャストの人気ランキング算出方法
映画『キングダム』キャストの人気ランキングは、株式会社アーキテクトが行った独自調査の結果を集計して構成しています。以下、詳しい算出方法を解説します。
弊社独自の集計方式で算出
映画『キングダム』キャストの人気ランキングは、株式会社アーキテクトが定期的に実施している業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』の結果をもとに作成しています。
パワースコアとは、調査結果に対し、タレントの認知度(顔と名前を知っている)・誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせて算出した値です。
今回のランキングは、2023年2〜5月度に行われた調査をもとに作成しています。
映画「キングダム」キャストの人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 橋本環奈 | 38.4 | 2023年05月 |
2位 | 長澤まさみ | 38.0 | 2023年05月 |
3位 | 吉沢亮 | 30.0 | 2023年05月 |
4位 | 杏 | 29.2 | 2023年05月 |
5位 | 山田裕貴 | 27.7 | 2023年05月 |
6位 | 山﨑賢人 | 27.6 | 2023年05月 |
7位 | 玉木宏 | 25.6 | 2023年05月 |
8位 | 清野菜名 | 23.8 | 2023年05月 |
9位 | 要潤 | 23.3 | 2023年05月 |
10位 | 佐藤浩市 | 22.3 | 2023年02月 |
11位 | 山本耕史 | 21.8 | 2023年05月 |
12位 | 豊川悦司 | 20.9 | 2023年05月 |
今回のランキングは、さまざまな年代の実力派が並ぶ結果となりました。以下、それぞれの経歴や代表作、映画『キングダム』にて演じるキャラクターを紹介します。
大阪府出身、『トヨエツ』の愛称で知られる人気俳優です。渡辺えりが主宰する劇団『3○○(さんじゅうまる)』にて舞台経験を積んだのち、1989年に『君は僕をスキになる』で映画デビューしています。
以降、若い女性を中心に人気を集める中で、ドラマ『愛していると言ってくれ(1995年)』『青い鳥(1997年)』などの主演作が高視聴率を記録し、日本を代表する俳優の1人としてその名を広く知らしめました。
映画『キングダム』では、秦国の変わり者の大将軍・麃公(ひょうこう)役を演じています。
1976年10月31日生まれの俳優です。0歳でモデルデビューし、1987年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のガブローシュ役で本格的な舞台デビューをしました。
1993年に大ヒットしたドラマ『ひとつ屋根の下』で注目を集めて以降、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人(2022年)』や『きのう何食べた?』シリーズなど、数々の話題作に出演しています。2015年、女優の堀北真希との結婚でも話題となりました。
映画『キングダム』では、趙軍の総大将かつ軍師として王騎軍を追いつめる、趙荘(ちょうそう)役を演じています。
1980年、ドラマ『続・続 事件 月の景色』でデビューした俳優です。俳優の三國連太郎を父に持つほか、息子の寛一郎も同じく俳優として活躍しています。
演技力に定評があり、映画『青春の門(1981年)』で第5回日本アカデミー賞新人俳優賞を、また映画『Fukushima 50(2020年)』では第44回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど、多くの受賞歴があります。
映画『キングダム』では、優れた頭脳と財力を武器に秦国の丞相となり、権勢を振るう呂不韋(りょふい)役を演じました。
2001年、特撮ドラマ『仮面ライダーアギト』でデビューした俳優です。翌2002年の『新・愛の嵐』では、ヒロインの相手役という主要キャストを担い認知度を高めました。
以降、NHK大河ドラマ『青天を衝け(2021年)』や『TOKYO MER~走る緊急救命室〜』シリーズ、映画『GOEMON(2009年)』などに出演し、順調にキャリアを重ねていきます。
シリアスからコメディまで巧みにこなし、さまざまなジャンルの作品で存在感を放つ人物です。映画『キングダム』では、大将軍・王騎の副官・騰(とう)役を演じています。
1994年10月14日生まれのB型、愛知県出身です。2007年、ファッション誌『ピチレモン』主催のオーディションでグランプリ・ペンディーズ賞を受賞し、同誌の専属モデルとして芸能活動をスタートさせています。
アクション監督・坂口拓から高校時代に受けた指導を生かして参加した映画『TOKYO TRIBE(2014年)』や、『少女は異世界で戦った(2014年)』にて抜群のアクションを披露し、アクション女優としての実力を知らしめました。
映画『キングダム』では、伝説の暗殺一族蚩尤の1人で、高い戦闘能力を持つ羌瘣(きょうかい)役を演じています。
1980年1月14日生まれのA型、愛知県出身の俳優で、女優・木南晴夏の夫としても知られる人物です。スカウトをきっかけに芸能界入りし、1998年に俳優デビューしています。
映画『ウォーターボーイズ(2001年)』やNHK連続テレビ小説『こころ(2003年)』などへの出演で、徐々に認知度を高めていきました。2006年のドラマ『のだめカンタービレ』に出演したことでブレイクし、一躍人気俳優の仲間入りを果たしています。
映画『キングダム』では、秦国軍の総司令官で呂氏四柱の1人・昌平君(しょうへいくん)役を演じました。
1994年9月7日生まれのA型、東京都出身です。2009年、ファッション誌『ピチレモン』のメンズモデルとしてデビューすると、翌年にドラマ『熱海の捜査官』で俳優デビューを果たしました。
主な代表作には、NHK連続テレビ小説『まれ(2015年)』やドラマ『ヒロイン失格(2015年)』『orange-オレンジ-(2015年)』、映画『ヲタクに恋は難しい(2020年)』などがあります。
映画『キングダム』では、天下の大将軍になる夢を胸に、戦いの世界へ身を投じる主人公・信(しん)役を演じています。アニメの実写化作品も違和感なく演じられる俳優として、評価の高い人物です。
1990年9月18日生まれ、愛知県出身です。2010年にオーディションでグランプリを受賞したのをきっかけに、若手俳優集団『D-BOYS』へ所属しました。翌2011年に、スーパー戦隊シリーズ『海賊戦隊ゴーカイジャー』で俳優デビューを飾っています。
以降は、『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と(2023年)』やNHK大河ドラマ『どうする家康(2023年)』、映画『東京リベンジャーズ』シリーズなど、多数の作品で存在感を放っています。
映画『キングダム』では、秦国に強い恨みを持つ趙軍の副将・万極(まんごく)役を演じました。
1986年4月14日生まれのA型、父に渡辺謙・兄に渡辺大を持つ、東京都出身の女優です。2001年に15歳でモデルデビューすると、国内外のコレクションで活躍していきます。
2007年にドラマ『天国と地獄』で女優としての活動をスタートさせると、翌2008年には『櫻の園』で映画デビューを果たしました。安定した演技力が評価され、2012年には優れた新人俳優に贈られるエランドール賞を受賞しています。
映画『キングダム』では、在りし日の嬴政を助け、その運命を大きく変える女性商人・紫夏(しか)役を演じました。
1994年2月1日生まれのB型、東京都出身です。2009年に、『アミューズ全国オーディション 2009 THE PUSH!マン~あなたの周りのイケてる子募集~』で審査員特別賞を受賞したのをきっかけに、芸能活動をスタートさせます。
以降、ドラマ『地獄先生ぬ~べ~(2014年)』や映画『リバーズ・エッジ(2018年)』などに出演を重ねていき、2021年にはNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主人公・渋沢栄一に抜擢され、話題となりました。
映画『キングダム』では、主人公・信の親友・漂(ひょう)と、秦国王・嬴政(えいせい)の二役を演じています。
1987年6月3日生まれのA型、静岡県出身です。2000年、『第5回東宝シンデレラオーディション』でグランプリを獲得し、芸能界入りしました。
デビュー時から演技力に定評があり、初主演を飾った映画『ロボコン(2003年)』では第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。
主な出演作は、ドラマ『ラスト・フレンズ(2008年)』や『コンフィデンスマンJP』シリーズ、映画『世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)』『モテキ(2011年)』などです。
映画『キングダム』では、『山界の死王』の異名を持つ山の民の王・楊端和(ようたんわ)役を演じています。
1999年生まれの女優です。福岡のアイドルグループ『Rev. from DVL』のメンバーとして活動していた当時、ネット上に拡散された『奇跡の一枚』といわれた写真が話題となり、全国的に名を知られることになりました。
初主演映画『セーラー服と機関銃 -卒業-(2016年)』にて、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞すると、以降数多くの話題作に出演を重ねていきます。主な出演作は、『今日から俺は!!』シリーズや映画『カラダ探し(2022年)』などです。
映画『キングダム』では、信や嬴政と行動を共にする山民族の末裔・河了貂(かりょうてん)役を演じています。
壮大な物語を実写版でも楽しむ!
映画『キングダム』は、春秋戦国時代の中国を舞台に、激動の時代を生き抜く人々の活躍や運命を大スケールで描く話題作です。
原作コミックの良さを生かしつつ、映画ならではの演出を取り入れた作品で、2023年8月時点で3作が公開されています。また、豪華な俳優陣が演じる登場人物たちの魅力も、映画『キングダム』の見どころの一つです。
原作ファンからの評価が高いことでも知られる映画『キングダム』を、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。