旬の女優インタビュー 対談・森川葵×田中光敏 後篇
12月11日に公開された映画『天外者』で遊女・はるを演じている森川葵は、2015年に『テディ・ゴー』(フジ系)で連ドラ初主演。映画『チョコリエッタ』『おんなのこきらい』『恋と嘘』などでも主演したほか、最近ではバラエティ番組『それって実際どうなの課』(日テレ系)でビリヤードやヨーヨーの難技を短時間で習得して注目されている。田中光敏監督は、菅野美穂・池脇千鶴らが出演した石ノ森章太郎原作の『化粧師KEWAISHI』をはじめ、『精霊流し』『火天の城』『利休にたずねよ』『サクラサク』などの映画を手がけてきた。
監督の説明は心に響くんです(森川葵)
──役を離れた、普段の森川さんについてはどう感じましたか?
田中光敏 まじめですね。
森川葵 えっ、そうですか?
田中 まじめに自分の生きざまを抱えている人です。すごい律儀で、忙しくても打ち上げに来てくれたし。
森川 打ち上げが京都で行われて、私の撮影は終わって東京に戻っていたんですけど、ちょうど同じ時期に私は名古屋での仕事が入ったので「これは行ける!」と思って、かけつけることができました。
田中 知らなかったんだけど、すごい器用なんだね。バラエティ番組の中で、天才的にいろんなことを成功させているのを見て、びっくりしたよ。あんな才能があるとは、夢にも思わなかった。
森川 頑張ってます(笑)。
──そうした器用さは、映画の撮影現場でも感じましたか?
田中 感性がすぐれていて、器用な女優さんだなと思いました。場面の設定とかの話をすると、彼女はすぐに、たとえば悲しそうな顔をして涙を流していて、役に入るスピードが早いんだと感じます。現場は、とてもやりやすかったです。
森川 監督の話し方がやさしく包んでくれる感じなので、じんわりと響くんです。「監督に相談すれば、100%の正解が返ってくるな」という安心感がありました。
──森川さんは、出来上がった映画『天外者』をご覧になって、どう感じましたか?
森川 現場で撮影している時はそんなに思っていなかったんですけど、完成した映画を見て、主人公の五代友厚とそれを演じた三浦春馬さんがすごく重なって見えると思いました。人の心を動かす部分を持っていたり、日本のいいところを知っていたり。
──監督は、森川さんに今後どんな女優になっていってほしいですか?
田中 もっともっと映画にもドラマにもどんどん出てもらって、心で演じる、すてきな女優さんになってほしいですね。感性とセンスは抜群にいいですから、さらにバラエティで見せる天才的な感じも出しながら、ガンガン行ってほしい(笑)。そのうち、貫禄が加わってきたら、どんな女優になるんだろうと思いますよ。森川さんに、映画『天外者』に参加してもらって、本当によかったです。
■映画『天外者』
2020年12月11日公開
出演:三浦春馬 三浦翔平 西川貴教 森永悠希 森川葵ほか
監督:田中光敏 脚本:小松江里子
配給:ギグリーボックス
(C)2020映画「五代友厚」製作委員会
森川葵(もりかわ・あおい)
誕生日 1995年6月17日
所属事務所 スターダストプロモーション
公式サイト https://www.stardust.co.jp/section1/profile/morikawaaoi.html
公式インスタグラム https://www.instagram.com/aoi_morikawa0617/