インタビュー

眞栄田郷敦、欲しいイメージは「振り幅が大きい」

2021年は、新春ドラマ『教場Ⅱ』(フジ系)で怪演を見せ、1月4日〜5日放送の『星になりたかった君と』(日テレ系)で地上波のドラマに初主演した眞栄田郷敦。

4月期は『レンアイ漫画家』(フジ系)に二階堂藤悟役で出演し、スピンオフ『レンアイ格闘家』(FOD)に主演している。そして映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』に、7月にも映画『東京リベンジャーズ』の公開が控えるなど、出演作が目白押しだ。

タレントパワーランキングの調査によると、20年8月にパワースコア(認知度に誘引率を掛け合わせた数値)が急上昇。これはヒロイン(多部未華子)の後輩・瀬川遙人を演じた『私の家政婦ナギサさん』(TBS系)の影響だろう。

「振り幅」のある役者になりたい

——眞栄田さんのタントパワーは、基本的に右肩上がりで上昇しています。特に上昇したのが、昨年の8月。『私の家政婦ナギサさん』で取り巻く状況が変わったりしましたか?

いや、それはまったくないです。インスタのフォロワーが若干上がったかな、くらいで、そんなに変わらないですね。

——ネットニュースなどで自分の名前をよく見るようになったりは?

あんまり見ないんですよね。SNSも、あまり触らない。そういうことにあまりとらわれず、浮かれず、しっかりやっていきたいなと思います。

——マイペースって言われたりしますか?

え? 言われるのかなあ。言われないことはないかもしれない(笑)。

——今のご自身のパブリックイメージは、どういうものだと思いますか。

難しい質問ですね。うーん……今後も含めて、「こうなっていければいいな」的なものでもいいですか?

——はい。

いろんな役ができる、振り幅のある役者だと思ってもらえればうれしいなあと思います。

——振り幅が大きい方がうれしいのはなぜですか。

そっちの方が、面白いじゃないですか。制限をかけずにどんな役でも演じられたら楽しいし、エンターテインする側としたら、人を楽しませたり、刺激を与えたりすることにも繋がると思うので。

うれしいイメージワードは「個性的な」

——タレントパワーランキングでは、イメージワード調査も行っています。眞栄田さんのイメージ1位は「男前な」でした。2位は「さわやかな」、3位は「クールな感じ」。以降は「力強い」「個性的な」「落ち着いた」「優しい」などが続きます。

……なるほど、面白いですね。トップ3はまあまあ想像できたかなっていう感じですけど、意外だったのは「個性的な」。これは人と違うってことだと思うので、うれしいです。

——「演技力がある」「落ち着いた」も、若い方にはしては高いです。

ああ、うれしいですね。あ、「やんちゃな」が地味に高いんだな(笑)。

——ちなみに、19年の『ノーサイド・ゲーム』の頃は「力強い」が2位。20年になると「さわやかな」が2位に上がっています。

やっぱり、ドラマの影響が強いんですかね。このワードのほとんどは役のイメージで上げていけると思うんですけど、「面白い」はちょっとダメかも(笑)。僕にはちょっと難しいです。これから、こういうイメージをどんどん変えていければいいですね、役者としては。

——眞栄田さんが、役者として一番大事にしていることは?

その役として、ナチュラルな芝居をすること。そして毎回、作品ごとに違う顔を見せること。同じように見えないように、できるだけ工夫することを自分の軸として置いてます。

——これからやってみたい役は?

そうですね、面白い役ですかね(笑)。

——漫才師とか、コメディアンとか?

ああ、いいですねぇ。

——テンションをかなり上げないとダメですけど、できます?

やれと言われれば(笑)。

好きな俳優は綾野剛、好きな女優は?

——最後に、一問一答的にいろんな質問をさせてください。最近、はまっていることは?

筋トレです。あと栄養学の勉強にはまってます。体が資本、食べるものが基本なので。

——好きな映画を教えてください。

好きな映画って、難しいですよね。小さい頃にめちゃくちゃ衝撃を受けたのは、『魔界天生』(81年/深作欣二監督、千葉真一&沢田研二主演)。「自分もこういう作品をやりたい」と思ったのは『日本で一番悪い奴ら』(16年/白石和彌監督、綾野剛主演)です。

——好きな俳優は?

綾野剛さんです。

——好きな女優は?

それは、あんまり聞かれたことないなあ(笑)。女性としてですか? それともお芝居で?

——じゃあ、お芝居の方で。

長澤まさみさんです。面白い役もできるし、ぶっとんだ役もできるし、病んだボロボロな役もできて、役ごとに全然違う。そういう仕事の仕方って、カッコイイなと思いますね。

——最近、買って良かったものは?

えーっと、シュレッダー(笑)。あると便利かなと思って買いました。

——もし生まれ変われるなら、誰になりたいですか?

ええ〜、でも、自分でいいです。はい。

——最後に、自分の好きなところは?

追い込むことが、嫌いではないところ。

 

眞栄田郷敦(まえだ・ごうどん)

誕生日 2000年1月9日
出身 アメリカ・ロサンゼルス
所属事務所:G&F
公式サイト:https://maeda-gordon.com/

 

映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』


2021年6月18日から全国公開
監督:飯塚健
出演:田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)、落合モトキ、菅原大吉、八十田勇一、濱津隆之、古田新太
配給:東宝
(C)2021映画「ヒノマルソウル」製作委員会