Z世代に支持されている40代男優ランキングの算出方法

株式会社アーキテクトが実施しているタレントパワーランキングの定期調査で、調査対象として登録されている40~49歳の男優・男性タレントの中から10代と20代の男女の回答においてパワースコアが高かった順にランキング化しました。調査対象男優の年齢は2025年10月1日現在です。
なお、ドラマ・映画出演以外の活動が中心となっている人は除きました。ここでは2021~2025年に地上波連ドラのレギュラー出演と映画出演(今後放送・公開予定の作品を含む。吹き替え、声優を除く)合わせて3作品以上を基本的な基準としてします。
『パワースコア』とは、株式会社アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの『認知度(顔と名前を知っている)』と『誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)』の調査をもとに、2つのデータを掛け合わせて算出したものです。タレントパワーランキング調査は2月、5月、8月、11月に実施。今回は、2025年2月度と5月度に調査を行ったデータを使用しています。

Z世代での順位が高い綾野剛、松岡昌宏、横山裕
20位
玉木宏
1980年1月14日生まれ、愛知県出身。1998年にドラマ「せつない」で俳優デビュー。2006年には『氷壁』(NHK)で連ドラ初主演。
2025年8月15日に公開された竹野内豊主演映画『雪風 YUKIKAZE』に主人公に次ぐメインキャストのひとりとして出演しています。11月配信予定の岡田准一主演の時代劇ドラマ『イクサガミ』(Netflix)では命懸けの遊戯ゲームに参加する太刀遣いを演じます。
19位
向井理
1982年2月7日生まれ、神奈川県出身。2006年にCMでデビュー。2009年に『傍聴マニア09~裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(読売系)で連ドラ初主演。2010年放送のNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』に松下奈緒が演じたヒロインの夫役で出演。
2023年に放送された主演ドラマの映画版『パリピ孔明 THE MOVIE』が2025年4月に公開され、ドラマと同様に主人公の諸葛孔明を演じました。9月19日から上演されている劇団☆新感線の45周年公演『爆烈忠臣蔵〜桜吹雪 THUNDERSTRUCK』に出演します。
18位
斎藤工
1981年8月22日生まれ、東京都出身。モデルとして活躍後、2001年に吹石一恵主演映画『時の香り~リメンバー・ミー~』で俳優デビュー。2008年に『オトコマエ!』(NHK)で連ドラ初主演。
2025年3月に公開された高橋文哉・西野七瀬W主演による映画『少年と犬』に出演して注目を集め、前回(2025年2月度)の26位から上昇。7月期は『誘拐の日』(テレ朝系)で主演。天才子役・永尾柚乃との共演も話題を集めました。7月から配信された縦型ショートドラマ『サラリーマン山崎シゲル』に出演。男女全体では11位で40代以上の支持が高くなっていますが、縦型ショートドラマはZ世代で人気を集めているメディアだけに、注目度が増して今後順位を上げる可能性があります。
17位
風間俊介
1983年6月17日生まれ、東京都出身。1999年に放送されたドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)第5シリーズで注目を集めました。2018年から『ZIP!』(日テレ系)の月曜日メインパーソナリティーとしても活躍中。
2025年1月期ドラマ『それでも俺は、妻としたい』(テレビ大阪・BSテレ東)でMEGUMIとW主演。7月期は『40までにしたい10のこと』(テレ東系)で主演したほか、福原遥主演の月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』(フジ系)でベテラン児童福祉司役を演じました。男女全体では26位で、Z世代(特に女性)の支持が高くなっています。
15位
山田孝之
15位には2名が同スコアで並んでいます。1983年10月20日生まれ、鹿児島県出身。1999年にで俳優デビュー。2003年、『ウォーターボーイズ』(フジ系)で連ドラ初主演。現在は映画監督・プロデューサーとしても活躍中です。
2025年11月配信開始予定のNetflixシリーズ『イクサガミ』に京都府警警察・安藤神兵衛を演じるほか、12月19日公開予定の福田雄一監督の映画『新解釈・幕末伝』に桂小五郎役で出演します。
15位
SUPER EIGHT
横山裕
1981年5月9日生まれ、大阪府出身。2004年、関ジャニ∞(現・SUPER EIGHT)のメンバーとしてCDデビュー。2021年には『コタローは1人暮らし』(テレ朝系)で連ドラ初主演を果たしました。
男女全体では31位で、Z世代(特に20代後半)の支持の高さが目立っています。2025年6月から配信された小芝風花・佐藤健のW主演によるドラマ『私の夫と結婚して』(Prime Video)に出演。歌手としては、6月に初のソロアルバム『ROCK TO YOU』をリリース。8月30日~31日に放送された『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(日テレ系)ではチャリティーランナーとして活躍しました。
14位
松岡昌宏
1977年1月11日生まれ、北海道出身。1994年にTOKIO(2025年6月に解散)のメンバーとしてCDデビューしました。
2025年1月期に放送された『家政夫のミタゾノ』第7シリーズ(テレ朝系)で主演。5月~7月には人気主演ドラマシリーズの2度目の舞台化となる『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』が上演されて注目を集め、前回22位からランクアップ。男女全体では21位で、Z世代でも支持が高くなっています。
12位
生田斗真
12位には2名が並んでいます。1984年10月7日生まれ、北海道出身。1997年に田中美里主演のNHK連続テレビ小説『あぐり』で子役デビュー。2012年に『遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜』(フジ系)でゴールデンプライムタイム帯連ドラに主演。
2025年2月に配信されたNetflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』で主演。2019年放送の主演連ドラの続編『俺の話は長い 〜2025・春〜』(日テレ系)が2025年3月30日から2週連続で放送されて注目を集め、前回の19位から順位を上げています。男女全体では22位で、この世代での支持が高くなっています。
12位
高橋一生
1980年12月9日生まれ、東京都出身。子役としての活躍を経て、2004年に特撮ドラマ『怪奇大家族』(テレ東系)で主演。2018年に『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジ系)でゴールデンプライムタイム帯連ドラ初主演。
2025年5月に主演映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が公開。1972年の沖縄を舞台に、琉球警察のエリートを演じる主演ドラマ『1972 渚の螢火』(WOWOW)が10月19日放送開始予定です。
11位
綾野剛
1982年1月26日生まれ、岐阜県出身。2003年に『仮面ライダー555』(テレ朝系)で俳優デビュー。2011年にはNHK連続テレビ小説『カーネーション』に紳士服職人役で出演して注目を集め、2015年に『コウノドリ』(TBS系)で連ドラ単独初主演。2024年には『地面師たち』(Netflix)で豊川悦司とW主演。
2025年6月に公開された映画『でっちあげ〜殺人教師と呼ばれた男』で主演。10月24日に公開予定の映画『愚か者の身分』にも出演しています。男女全体では21位で、Z世代の支持が高くなっています。モデルプレス「Z世代ベストエンタメアワード」ベスト配信コンテンツに選ばれた『地面師たち』で主演していたことが、この世代での支持の高さにつながっていると考えられます。
香取慎吾が順位を大きく上げてトップ10入り
10位
香取慎吾
1977年1月31日生まれ、神奈川県出身。1991年にSMAP(2016年解散)のメンバーとしてCDデビュー。1996年、ドラマ『透明人間』(日テレ系)で主演。2004年にはNHK大河ドラマ『新選組!』で主演しました。
2025年1月期ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジ系)で主演。5月~7月には初のソロライブツアー『SHINGO KATORI 1st LIVE TOUR Circus Funk 2025』を全国5都市で開催して話題を集め、前回の20位から大きく順位を上げています。

9位
山下智久
1985年4月9日生まれ、千葉県出身。2003年にNEWSのメンバーとしてCDデビュー。2006年に『クロサギ』(TBS系)でゴールデンプライム帯連ドラ初主演。
2024年4月期ドラマ『ブルーモーメント』(フジ系)で主演。2025年6月にAiロボティクス「Straine」のブランドアンバサダーに就任して、CMにも出演。2026年公開予定の『映画 正直不動産』で主演します。男女全体でも同じく9位で、幅広い年齢層に支持されていることがわかります。
8位
小栗旬
1982年12月26日生まれ、東京都出身。1998年放送の『GTO』(フジ系)で連ドラ初レギュラー出演。2008年、『貧乏男子ボンビーメン』(日テレ系)で連ドラ初主演。
主演映画『フロントライン』が2025年6月に公開されて注目を集め、前回12位から上昇しました。10月16日配信予定の『匿名の恋人たち』(Netflix)で主演。ヒロインを日韓で活躍するハン・ヒョジュが演じます。
7位
鈴木亮平
1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。2006年に速水もこみち主演ドラマ『レガッタ〜君といた永遠〜』(テレ朝系)で俳優デビュー。2014年にNHK連続テレビ小説『花子とアン』で吉高由里子が演じたヒロインの夫を演じたほか、2018年にはNHK大河ドラマ『西郷どん』で主演しました。
2025年4月公開の主演映画『花まんま』で有村架純と兄妹役を演じて話題を集めました。8月1日には主演映画『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』が公開されました。男女全体では4位でトップ5入りしています。
6位
藤原竜也
1982年5月15日生まれ、埼玉県出身。1997年、蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』で主役デビュー。2001年には『新・星の金貨』(日テレ系)で連ドラ初主演。
2025年5月に上演された吉田鋼太郎演出の舞台『マクベス』で主演。2026年には主演映画劇場版『全領域異常解決室』が公開予定。2026年1月から上演される予定の村上春樹の小説を舞台化する『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』でも主演します。
5位
ムロツヨシ
1976年1月23日生まれ、神奈川県出身。舞台を中心に活動開始。2005年に『サマータイムマシン・ブルース』で映画初出演。2020年、『親バカ青春白書』(日テレ系)でゴールデンプライムタイム帯連ドラ初主演。
2025年4月~6月に自身が主宰する「muro式.」の舞台『トイ』が上演され、本多力、大西礼芳と共演しました。12月に公開予定の映画『新解釈・幕末伝』では坂本龍馬を演じ、佐藤二朗とW主演します。冬に放送される予定の東野圭吾の小説を原作とするドラマ『雪煙チェイス』(NHK)では細田佳央太とW主演。男女全体では1位。Z世代の中でも10代に限ると2位で高い支持を集めています。

1~3位を嵐のメンバーが独占
3位
嵐
櫻井翔
3位は嵐のメンバー2人が並んでいます。1982年1月25日生まれ、東京都出身。1999年に嵐のメンバーとしてCDデビュー。2003年、『よい子の味方 新米保育士物語』(日テレ系)で主演。
2025年5月~6月にSUPER EIGHTの村上信五と共演した旅番組『櫻井信五の鬼スケ旅』(日テレ系)が放送。7月には選挙特番『zero選挙2025』(日テレ系)で藤井貴彦アナウンサーとともにメインキャスターを担当。8月には冠ドキュメンタリー特番『櫻井翔の幸せごぜん~NICE MORNING LIFE~』(BSフジ)が放送されました。
3位
嵐
松本潤
1983年8月30日生まれ、東京都出身。1997年に俳優デビュー。1999年、嵐のメンバーとしてCDデビュー。2001年に『金田一少年の事件簿』(日テレ系)で主演。2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』で主演しました。
前回5位から順位を上げています。2025年7月期は日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)で総合診療医を演じて主演。日曜劇場での主演は『99.9-刑事専門弁護士- SEASON II』以来7年ぶりでした。男女全体でも同じく5位です。
2位
嵐
相葉雅紀
1982年12月24日生まれ、千葉県出身。1999年に嵐のメンバーとしてCDデビュー。2009年、『マイガール』(テレ朝系)で連ドラ初主演。
前回5位からランクアップ。2025年3月~4月に上演されたドイツ映画を原作とする舞台『グッバイ、レーニン』で主演。7月期ドラマ『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』(テレ朝系)では大森南朋・松下奈緒とトリプル主演。警視庁からSSBC(捜査支援分析センター)に機動分析担当として出向してきたキャリア組刑事を演じています。男女全体では3位で、この世代での支持が高くなっています。
1位
嵐
二宮和也
1983年6月17日生まれ、東京都出身。1999年に嵐のメンバーとしてCDデビュー。2003年、『Stand Up!!』(TBS系)で連ドラ単独初主演。
前回に続き1位。2025年前期連続テレビ小説『あんぱん』に北村匠海が演じる柳井嵩の父親役で出演。8月29日に公開された映画『8番出口』で主演。男女全体では2位で、この世代での支持が高くなっています。
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評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などで女優・男優の取材や分析を展開しているほか、テレビ番組や雑誌、ウェブニュースにコメントを提供。