タレントパワーランキングの算出方法
タレントパワーランキングは、アーキテクトが年4回実施しているタレント調査です。日本国内で活動するのタレントから認知率の上位者をリストアップして、認知度(「名前も顔も知っている」と回答した割合)、誘引率(名前も顔も知っていると答えた回答者の中で「もっとい見たい・聞きたい・知りたい」と回答した割合)を調査しています。
調査結果は、10代〜60代の男女を5歳きざみで集計。認知度と誘引率を掛け合わせて算出した、タレントの「人気度」の指標がパワースコア(タレントパワー)です。
F1層の支持が特に高い男性タレントBEST10/女性タレントBEST10の選定方法
今回は2023年2月度調査で20~34歳女性におけるパワースコアのランキング順位をベースに、男女全世代でのパワースコアとのポイント差や順位差などを精査して、「F1層での支持が特に高いタレント」を選定してランキング化しました。したがって、この世代のパワースコアランキング上位に入っていても、ほかの世代でも同じようにスコアが高い人はランキングに入れていません。ランキング順位は評論家の高倉文紀が監修しました。
F1層の支持が特に高い男性タレントBEST10
ジャニーズ事務所所属タレントがベスト10に7組ランクイン
4月18日にスタートする橋本環奈主演ドラマ『王様に捧ぐ薬指』(TBS系)に出演する山田涼介が10位にランクイン。男女全体のパワースコアのランキングで男性146位に対して、F1層でのランキングでは15位とこの世代での支持の高さが目立っています。
ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎田中樹の5人によるアイドルグループ・SixTONESが5位。男女全体では227位ですが、F1層では15位。前回の2022年11月調査の83位から大きく上昇しました。FI層と男女全体でのパワースコアのポイント差は17.7ポイントで、FI層でのパワースコア上位20位までの男性タレントでは最大となっています。
4月12日に新曲『ABARERO』が発売されました。森本慎太郎は4月期ドラマ『だが、情熱はある』(日テレ系)で南海キャンディーズの山里亮太役を演じ、King&Princeの髙橋海人とW主演しています。
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で主演した吉沢亮が6位。今年1月に公開された映画『ファミリア』に出演しました。男女全体では60位に対して、F1層では前回の58位から順位を大きく上げて12位と高い支持を集めています。7月に公開される映画『キングダム 運命の桜』にも出演しています。
Sexy Zoneの中島健人が8位。男女全体では153位ですがF1層に限ると11位で、この世代での支持の高さが際立っています。10月に主演映画『おまえの罪を自白しろ』が公開される予定です。
平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人、岸優太、神宮寺勇太の5人によるジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループ。男女全年齢では63位、F1層においては9位で、この世代の女性の関心の高さが目立っています。
永瀬廉は4月23日にスタートするドラマ『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS系)に出演します。5月22日をもって、平野・岸・神宮寺の3人はグループを脱退します。
嵐のメンバーではF1層でのランキング6位に二宮和也も入っていますが、この世代での支持が特に高くなっているのが、F1層9位の相葉雅紀です(男女全体43位)。4月9日に放送された単発ドラマ『ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-』(TBS系)で主演しました。
男女全体84位に対して、F1層では8位。1月クールはドラマ『大病院占拠』(日テレ系)で活躍しましたが、4月クールはドラマ『隣の男はよく食べる』(テレ東系)で倉科カナとW主演しています。
NHK連続テレビ小説『らんまん』(TBS系)に出演中の神木隆之介が4位。男女全体では14位にランクインしているのに対してF1層では7位で(前回17位から上昇)、F1層での支持が高い実力派俳優です。2月に主演映画『大名倒産』(6月公開)のメイキング映像が解禁となって話題を集めたことも、上昇要因になったと考えられます。
2位は松尾駿と長田庄平によるお笑いコンビ「チョコレートプラネット」。バラエティ番組での活躍に加えて、1~3月にWOWOWで放送されたドラマ『異世界居酒屋「のぶ」Season 3 〜皇帝とオイリアの王女編〜』(監督・脚本は品川ヒロシ)に2人揃って出演して注目を集め、前回83位から急上昇。F1層でのお笑いタレント部門ではサンドウィッチマンに次ぐ2位でした。男女全体は22位で、F1層での人気の高さが目立っています。特にスコアが高いのは、20代後半です。
1位は、5月にKing&Princeを脱退してジャニーズ事務所を退所する予定の平野紫耀。男女全体のランキングでは18位でしたが、F1層ではマツコ・デラックスに次ぐ2位。2位のチョコレートプラネットと同様に20代後半のスコアが高く、年代別では女性全世代の中で最も高い数値となっています。
F1層の支持が特に高い女性タレントBEST10
戸田恵梨香・新木優子・仲里依紗もベスト10入り
男女全体94位の藤田ニコルが、F1層では32位にランクイン。中でも特に20代後半の支持が高く、全年代で最も高いスコアとなっています。5月4日に国立代々木競技場第一体育館で開催される「GirlsAward 2023 S/S」に出演します。
演技派女優としておなじみの仲里依紗が9位。男女全年齢では女性52位に付けていますが、F1層では20位と高い順位になっています。
2020年に開設したYou Tube公式チャンネル(2023年4月現在の登録者数は179万人)での発信によって新しいファン層を広げて、F1層で高い支持を得ています。4月28日に公開される映画『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』にも出演。6月からNetflixで配信されるドラマ『離婚しようよ』では松坂桃李の妻を演じます。
男女全体では71位ですが、高いモデル性がF1層から支持を集めて、この年代のスコアでは18位。ワンマイルウェアブランド「iNtimité」のプロデュースでも活躍しています。
ベテラン主演女優の井上真央が6位。男女全体62位、F1層では18位。特に30代前半女性のスコアが高く、2005年に放送された主演ドラマ『花より男子』(TBS系)を10代で見て以来ずっと彼女を応援している人たちも多数含まれていると思われます。今年1月クールは『100万回言えばよかった』(TBS系)で主演しました。
男女全体82位に対してF1層では16位(前回40位から上昇)で、パワースコアのポイント差は11.5。これはF1層での女性ベスト20の中では最大のプラス値になっています。福士蒼汰とともにTCK東京シティ競馬(東京・大井競馬場で開催)の2023年度イメージキャラクターに起用され、4月12日から第1弾CMがテレビ放映されています。
4位は吉高由里子。主演ドラマ『星降る夜に』(テレ朝系)の最終回がTverの再生数ランキングで1月期ドラマ部門で1位となりました。男女全体32位、F1層では15位で、彼女もF1での人気が高い女優です。2024年放送予定のNHK大河ドラマ『光る君へ』で主人公の紫式部を演じます。
女性お笑い勢から唯一のランクインです。男女全体では21位に対して、F1層では6位と高い順位となっています。『世界の果てまでイッテQ!』などのレギュラーに加えて、2022年にスタートした『トークィーンズ』(フジ系)のMCでの活躍が女性に支持されています。30代前半男性のパワースコアが20.0ポイントであるのに対して、同年代の女性ではその2倍の40.0ポイントとなっています。
3位の戸田恵梨香もF1層でのパワースコアの高さが極めて目立つ女優で、男女全体では12位ですが、この年代でのパワースコアは4位となっています。昨年公開された主演映画『母性』のBD&DVDが4月7日に発売されました。
1月クールの月9ドラマ『女神の教室〜リーガル青春白書〜』(フジ系)で主演した北川景子が2位。F1層でのパワースコアは橋本環奈・新垣結衣に次ぐ3位ですが、男女全体(6位)のスコアよりも10.2ポイント高くなっており、スコア差では橋本環奈を上回っています。NHK大河ドラマ『どうする家康』に出演中です。
1位は、2月に公開された映画『湯道』でヒロインを演じて話題を集めた橋本環奈です。男女全体でも2位にランクインしていますが、F1層でのポイントも高く、前回のF1層でのランキングでは7位でしたが、今回は男女全体トップの綾瀬はるかを逆転して、F1層での1位に立ちました。
公開中の『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』にも出演しているほか、4月期はドラマ『王様に捧げた薬指』(TBS系)で主演します。
文/高倉文紀