朝ドラにおける子役の重要性
朝ドラにおける子役の重要性は、物語序盤にストーリーや主要人物の背景を視聴者に知ってもらい、ドラマに引き込むことです。重要な役割を担う、朝ドラの子役に求められる条件を把握しておきましょう。
序盤・主役の背景を演じる子役
朝ドラにおける子役は、主役・主要人物の背景を視聴者に提示する、重要な部分を演じます。視聴者が主役の子ども時代を知ることで、物語の世界観や主役の生い立ちを理解し、共感を生みやすくなるためです。
主役の子ども時代は、朝ドラの導入部分として扱われるのが一般的でした。しかし近年では、視聴者から「もっと子ども時代が見たい」という声が増えています。
子役の演技力が高いことから視聴者が引き込まれ、導入部分である子ども時代のエピソードの需要も高まってきているといえるでしょう。
朝ドラの子役を選ぶ際の基準は高い演技力
朝ドラの流れとして、放送開始から2~3週間程度は、主役の子ども時代を放映するケースが多くあります。
近年の朝ドラは、主役に実績のある女優を起用しています。視聴者は物語やメインの出演者だけでなく、子役にも期待しているため、子役にも演技力が求められるのです。
序盤の重要な主役・主要人物の子ども時代を務める子役が、高い演技力で視聴者の期待に応えると、多くの称賛を受けられます。
メインの出演者と似ているかも重要
朝ドラの子役にとって、演技力も大切ですが、メインの出演者と似ているかどうかも重要なポイントです。
主役をはじめとする主要人物と子役が似ていると、違和感なく物語に集中でき、人物像がリンクしやすくなります。視聴者に「そっくり!すごい!」と高く評価され、SNSで話題になれば、朝ドラや子役に対する注目度が高まるでしょう。
目鼻立ちが似ていることはもちろん、歌のうまい主役である場合は、子役にも高い歌のスキルが求められます。
歴代朝ドラに出演していた子役の人気ランキングの算出方法
歴代朝ドラに出演していた子役の人気ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
歴代朝ドラに出演していた子役の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。今回のランキングは、2023年8月〜11月度に行われた調査をもとに作成しています。
なお、今回の子役の定義は、2013年~2023年のNHK連続テレビ小説においてメインキャストの幼少期を演じ、出演時の年齢が18歳未満の子役を対象としています。
歴代朝ドラに出演していた子役の人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 鈴木福 | 27.2 | 2023年11月 |
2位 | 寺田心 | 18.0 | 2023年08月 |
3位 | 鈴木梨央 | 13.2 | 2023年11月 |
4位 | 美山加恋 | 11.0 | 2023年08月 |
5位 | 稲垣来泉 | 6.9 | 2023年11月 |
6位 | 豊嶋花 | 6.7 | 2023年11月 |
7位 | 毎田暖乃 | 5.8 | 2023年11月 |
8位 | 新津ちせ | 5.6 | 2023年11月 |
歴代朝ドラに出演していた子役の人気ランキングには、さまざまなドラマ・映画で活躍している子役が多くランクインしました。ほかの出演作品や、注目を集める理由について紹介します。
2010年生まれ、東京都出身の子役女優で、父はアニメーション監督・新海誠、母は女優・三坂知絵子です。ミュージカル『ミス・サイゴン(2014年)』でデビューし、舞台だけでなく、ドラマ・映画にも多く出演しています。
NHK連続テレビ小説『エール(2020年)』で、二階堂ふみが演じるヒロインの妹の幼少期役として登場しています。NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ(2021年)』では、ヒロインの川栄李奈が10歳の頃の役を演じました。
新津ちせは子役業だけでなく、米津玄師プロデュースの音楽ユニット『Foorin』のメンバーとして、第70回・第71回NHK紅白歌合戦に出演した経験もあります。
2011年生まれの子役女優で、舞台・ドラマ・CM・ナレーションと、多彩な活躍を見せています。
NHK連続テレビ小説『スカーレット(2019年)』ではヒロインの親友を演じた大島優子の長女役、『おちょやん(2020年)』ではヒロインを務めた杉咲花の子ども時代を演じました。
『おちょやん(2020年)』では、父親役のトータス松本を蹴とばすアドリブを見せ、大人顔負けの演技力を発揮しています。
ドラマ『あなたのブツが、ここに(2022年)』や『妻、小学生になる。(2022年)』など、多くのドラマに出演している子役女優です。
2007年生まれ、東京都出身の子役女優です。
1歳から芸能活動を開始し、NHK連続テレビ小説『あまちゃん(2013年)』ではヒロインの母を演じた小泉今日子の幼少期、『ごちそうさん(2013年)』では杏が演じるヒロインの幼少期を演じました。
そのほか、NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生(2012年)』やNHK大河ドラマ『八重の桜(2013年)』『どうする家康(2023年)』など、さまざまなNHK作品に出演しています。
ドラマ・映画・CMなどにも多く出演し、ドラマ『君が死ぬまであと100日(2023年)』では高校生のヒロイン役を演じ、今後の活躍も期待されています。
2011年生まれの子役女優で、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん(2016年)』『スカーレット(2019年)』『ちむどんどん(2022年)』など、朝ドラには3度出演しています。
朝ドラ以外にも、ドラマ『アンナチュラル(2018年)』『TWO WEEKS(2019年)』、映画『そして、バトンは渡された(2021年)』などに出演しており、精力的に活動しています。
楽しむことをモットーにし、「いつか朝ドラのヒロインにも挑戦したい」と意欲的な稲垣来泉の、今後の活動にも期待しましょう。
1996年生まれ、東京都出身の女優です。草彅剛(くさなぎ つよし)が主役を演じるドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道(2004年)』の娘役を好演し、天才子役としてブームになりました。
NHK連続テレビ小説『純情きらり(2006年)』で、宮崎あおいが演じるヒロインの少女時代を務めたことがあります。2020年に再放送された際は、収録当時9歳の美山加恋の姿に、視聴者から「かわいい!」との声が多く上がりました。
現在は女優として、ドラマ『around1/4 アラウンドクォーター(2023年)』や、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子(2024年)』などで活躍しています。
2005年生まれの女優で、ドラマ『カエルの王女さま(2012年)』で子役デビューしました。
2013年にNHK大河ドラマ『八重の桜』で、綾瀬はるかが演じるヒロインの幼少期を演じた経験があります。
NHK連続テレビ小説『あさが来た(2015年)』では、波瑠が演じるヒロインの幼少期とヒロインの娘役の2役を務め、注目を集めました。
現在はドラマ以外にも、CMや映画の吹き替えなど、女優として幅広く活動しています。
2008年生まれの子役俳優です。3歳から芸能活動を開始し、ドラマ『とんび(2013年)』で主役の幼少期を演じて話題になりました。
NHK連続テレビ小説『らんまん(2023年)』では、神木隆之介が演じる主役と出会う少年として出演しています。寺田心の朝ドラ初出演と、子役出身俳優である神木隆之介との共演は、視聴者の間で話題になりました。
現在はドラマ・映画・CMだけではなく、バラエティ番組にも精力的に出演しています。筋トレが趣味で、中学生の間に身長が40cmほども伸びた寺田心の成長にも注目です。
2004生まれ、東京都出身の俳優で、1歳の頃に教育番組『いないいないばあっ!』で芸能活動を開始しました。
ドラマ『マルモのおきて(2011年)』に出演した際には、社会現象ともいえるブームを巻き起こしています。
NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房(2010年)』に出演したほか、『わろてんか(2017年)』では、メインキャストを務めた濱田岳の幼少期を演じました。
特撮ドラマ『仮面ライダー』シリーズでは、『仮面ライダーオーズ/OOO(2010年)』と映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記(2021年)』の2作品に出演経験があります。さらに、『仮面ライダーギーツ(2022年)』では、初のレギュラー出演を果たしました。
子役時代はもちろん現在の活躍もチェック!
朝ドラの子役は、主要人物の子ども時代を演じる重要な役割を担っているため、高い演技力が求められます。朝ドラの流れとして、主要人物の子ども時代を序盤の2~3週間で放映するため、視聴者からの期待も大きくなるのです。
朝ドラで活躍する子役は、愛らしさだけでなく高い演技力も持つため、朝ドラ出演以降も活躍する役者が多く存在します。朝ドラで気になる子役を見つけたら、今後の活躍と成長を見守るのも視聴者の楽しみといえるでしょう。