70代を迎えてなお、精力的に活動している俳優は数多くいます。70代の俳優にはどのような魅力があるのか、知りたい人も多いでしょう。70代俳優が持つ魅力の特徴や、人気の俳優を14〜1位までランキング形式で紹介します。
70代になっても魅力的な俳優の特徴
魅力ある俳優というものは、年を重ねてもその魅力が衰えないものです。70代でも輝いている俳優の特徴を、振舞いや生き方の観点から解説します。
渋い男の装いと振舞い
70代の魅力的な俳優には、渋さがあります。その渋さは、落ち着いた外見や中身によって印象付けられます。
例えば、落ち着いた声やトーンで話したり、余裕を持った立ち振舞いができていたりすることで年相応の渋さが出るでしょう。
また、若作りしすぎない年相応のファッションをおしゃれに着こなしている男性も、渋さを感じさせます。おしゃれさとは、ただ流行を取り入れるだけでなく、自分に似合うコーディネートを理解していることです。
年を重ねても今を楽しむ生き方
魅力ある70代男性は、気持ちが若く、常に自分をわくわくさせています。好奇心が旺盛で、あらゆる物事に対してアンテナをしっかり張っているのが特徴です。
何かに挑戦することを恐れず、また年齢を理由にすぐ諦めるということもしないのが魅力的な大人の男性でしょう。
若々しさを保つためには、ポジティブな精神で今を楽しむことも大切です。考える前にまず動き、未経験のことに飛び込むことで人生を楽しく過ごせることを、魅力的な70代は知っています。
70代俳優ランキングの算出方法
70代俳優ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
なお、『70代』の定義は2022年4月時点で70歳~79歳の俳優としています。
当社独自の集計方式で算出
70代俳優ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2020〜2022年に行われた調査をもとに作成しています。
70代俳優人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 笑福亭鶴瓶 | 32.2 | 2022年2月 |
2位 | 西田敏行 | 28.7 | 2021年11月 |
3位 | 舘ひろし | 28.5 | 2021年11月 |
4位 | 高田純次 | 28.2 | 2021年11月 |
5位 | 北野武 | 27.3 | 2022年2月 |
6位 | 三浦友和 | 25.7 | 2022年2月 |
7位 | 柴田恭兵 | 25.2 | 2020年11月 |
8位 | 北大路欣也 | 23.6 | 2022年2月 |
9位 | 武田鉄矢 | 23.5 | 2022年2月 |
10位 | 梅沢富美男 | 23.2 | 2022年2月 |
11位 | 岸部一徳 | 23.1 | 2022年2月 |
12位 | 高橋英樹 | 21.8 | 2022年2月 |
13位 | 堺正章 | 20.8 | 2021年11月 |
14位 | 市村正親 | 20.2 | 2021年11月 |
70代俳優には、ドラマや映画だけでなく、バラエティ番組でも活躍しているタレントが多くランクインしました。どのような人たちなのか、詳しく見ていきましょう。
1949年生まれの俳優で、1973年に劇団四季の『イエス・キリスト=スーパースター』でデビューしました。
劇団四季を退団した後もミュージカルやストレートプレイを中心に活躍しており、自身が出演したミュージカル『紳士のための愛と殺人の手引き(2017年)』は、第68回トニー賞でミュージカル作品賞を受賞しています。
近年の出演作は、ミュージカル『スクルージ〜クリスマス・キャロル〜(2019年)』や『ミス・サイゴン(2022年)』です。
また舞台だけでなく、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』や映画『テルマエ・ロマエ』といった話題のドラマや映画にも出演しており、日本を代表する俳優の1人です。
1946年生まれのタレントで、コメディアンやラジオパーソナリティーとして活躍しながら、歌手や俳優業、司会業もこなしています。
芸能界には子役でデビューし、その後16歳のときに『ザ・スパイダーズ』にヴォーカリストとして参加していました。
俳優としては、『時間ですよ』や『西遊記』が主な代表作として挙げられます。歌手・俳優業以外では、『新春隠し芸大会』でたびたび驚きのパフォーマンスを披露しており、芸の幅が広いことでも有名です。
1944年生まれの俳優で、映画『高原児(1961年)』でデビューを飾りました。
ドラマ『桃太郎侍』や『遠山の金さん』といった時代劇で主に活躍しており、歴史やお城が好きという自身の趣味を存分に生かしています。
NHK大河ドラマにも出演しており、『花燃ゆ』では井伊直弼役を好演しました。近年では、俳優業だけでなくバラエティ番組へも出演したり、アニメの声優にも挑戦したりと意欲的な活動を見せているタレントです。
1947年生まれの俳優で、1967年にグループサウンズ「ザ・タイガース」としてデビュー。ベーシストとして活躍していました。
ドラマや映画への出演も次第に増え始め、映画『死の棘』では第14回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞しています。
ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』や『相棒』といった話題作にも数多く出演しており、名バイプレーヤーとして評価されている俳優です。
1950年生まれのタレントで、俳優・歌手・座長とマルチに活躍しています。1歳の頃に初めて舞台を踏み、以降は二枚目から三枚目まで幅広く演じられる才能を発揮し、活躍しました。
女形は特に評価が高く、『下町の玉三郎』という通り名を持っているほどです。2012年からは『梅沢富美男劇団』の座長として活動しています。
また歌手活動も行っており、1982年にリリースした『夢芝居』は異例の大ヒットとなりました。近年では、情報番組やバラエティ番組にも積極的に出演し、活躍を見せています。
1949年生まれのアーティスト・俳優です。1971年に音楽ユニット『海援隊』を結成し、活動を開始させました。『贈る言葉』『母に捧げるバラード』といった名曲を、世に送り出しています。
俳優としての活躍も目立っており、特にドラマ『101回目のプロポーズ』や『3年B組金八先生』シリーズは代表作として有名です。
また、大の坂本龍馬好きとしても知られており、自身の所属ユニット名が海援隊であることからも熱いファンであることがうかがえます。
1943年生まれの俳優です。映画『父子鷹(1956年)』でデビューを果たすと、以降数々の作品に出演を重ねてきました。
NHK大河ドラマ『竜馬がゆく』や、映画『八甲田山』『火まつり』などが代表作として知られています。
また、2007年に紫綬褒章を、2015年には旭日小綬章を受章するなど、輝かしい実績の持ち主です。
1951年生まれの俳優です。1975年、舞台『十月は黄昏の国』でデビューを果たすと、以降数々の作品へ出演しています。
ドラマ『大追跡(1978年)』への出演でより一層注目を集め、『俺たちは天使だ!(1979年)』で人気役者として認められました。
ドラマ『あぶない刑事』は、自身が出演する作品の中でも特に代表作と呼べるもので、シリーズものとして多くの続編が作られています。
1952年生まれの俳優で、1970年代を風靡しました。特に、山口百恵と共演した『赤いシリーズ』は話題を呼びました。
主な出演作には、映画『伊豆の踊子』や『潮騒』『沈まぬ太陽』などがあります。日本アカデミー賞やブルーリボン賞といった賞を、多数獲得してきた名俳優です。2022年には、新たな出演作『ケイコ 目を澄ませて』が公開予定です。
またCM出演も多く、『洋服の青山』や『FUKUYAグループ』、サントリーの『オメガエイド』といったCMに出演しています。
1947年生まれの漫才師で、映画監督や俳優活動も行っているタレントです。芸名は『ビートたけし』で、ビートきよしと共にお笑いコンビ『ツービート』を結成し、芸能活動を始めます。
芸人として活躍する一方、映画『戦場のメリークリスマス(1983年)』への出演で俳優としても人気を集め、『その男、凶暴につき(1989年)』では監督デビューも果たしました。
以降、『キッズ・リターン』や『菊次郎の夏』といったヒット作を生み出します。『座頭市』では監督・主演も務め、さらに『HANA-BI(1997年)』では第54回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞しました。
1947年生まれで、バラエティタレントから俳優業までこなすマルチなタレントです。『笑ってる場合ですよ!』『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』といったバラエティ番組で脚光を浴び、人気タレントとして認知されました。
ゆるく適当さのあるキャラクターで好感度が上がり、2016年には『高田純次のテキトー格言』という本を出版しています。
俳優としては、ドラマ『西村京太郎 トラベルミステリー』シリーズへの出演や、映画『ホームカミング』に登場しました。
1950年生まれの俳優で、映画『暴力教室(1976年)』にて俳優デビューを飾りました。ドラマ『西部警察(1979年)』に登場したことがきっかけで、石原プロモーションへ入社し、現在は『舘プロ』を立ち上げています。
ブレイクのきっかけはドラマ『あぶない刑事』シリーズへの出演で、多くの続編が製作されています。
また、刑事ドラマだけでなく映画『免許がない!』や『パパとムスメの7日間』のように、コメディからシリアスまで幅広いジャンルの作品で活躍する俳優です。
映画『終わった人(2018年)』では、第42回モントリオール国際映画祭最優秀男優賞、 第42回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しています。
1947年生まれの俳優・歌手です。1970年に舞台『情痴』でデビューすると、以降多くの舞台・ドラマ・映画へと出演するようになりました。
映画初主演は『悪魔が来たりて笛を吹く(1979年)』で、ドラマ『西遊記』ではコミカルな演技も披露しています。
代表作『釣りバカ日誌』シリーズは、2009年までの間に20作品以上が製作され、人気シリーズとして多くの人に愛されました。
これまでに日本アカデミー賞・ブルーリボン賞・ゴールデンアロー賞・紫綬褒章などを獲得した、輝かしい実績を持つ俳優です。
1951年生まれの落語家・バラエティタレント・俳優です。1972年に6代目笑福亭松鶴に入門し、落語家としての活動を始めました。
『ザ!世界仰天ニュース』や『鶴瓶の家族に乾杯』といった番組にレギュラー出演しています。
俳優としては、映画『母べえ』や『私は貝になりたい』といった作品への出演で知られ、『ディア・ドクター(2009年)』では主演も務めています。
近年の出演作は、『北の桜守(2018年)』『アルキメデスの大戦(2019年)』です。また、映画『ミニオンズ』シリーズの日本語吹き替え版では声での出演をしており、声優としての活動も行っています。
70代俳優の人間的魅力を味わおう
70代俳優は、十分すぎる実績だけでなく、人間的な深みも持ったタレントぞろいです。
キャリアも長いため、シリーズものの作品に出演している俳優も多くいました。それだけお茶の間にキャラクターが浸透しやすくなるため、魅力がより伝わりやすくなるのでしょう。
また、俳優業だけでなく、バラエティ番組に出演して人柄が見えることも、魅力を伝えることに一役買っています。まだまだ現役の70代俳優から、今後も目が離せません。