「52ヘルツのクジラたち」とは?
映画『52ヘルツのクジラたち(2024年)』は、話題となった小説をもとにした映画です。あらすじや52ヘルツのクジラの存在、映画化による魅力などについて紹介します。
原作は2021年に本屋大賞1位を受賞
映画『52ヘルツのクジラたち』は、2021年に『本屋大賞』で1位を受賞した小説が原作です。本屋大賞は、書店で働く人が「多くの人に読んでほしい」と感じた本を選び、投票する形式で選ばれます。
映画『52ヘルツのクジラたち』は、家族に人生を狂わされ、心に深い傷を抱えた女性が主人公です。海辺の町に引っ越してきた主人公は、ある少年に出会います。少年は、虐待を受けたことから、声を出せなくなっていました。
主人公は少年と過ごすうちに、かつてどん底にいた自分を助けてくれた人物を思い出します。少年を救いたいと感じ、新たな人生を歩んでいくというストーリーです。
「52ヘルツのクジラ」は実在している
52ヘルツのクジラは、アメリカ海軍の観測によって見つかった実在するクジラです。多くのクジラの鳴き声は15~25ヘルツですが、52ヘルツのクジラは、その名の通り52ヘルツで鳴きます。
52ヘルツの鳴き声は、ほかのクジラには聞き取れないとされており、コミュニケーションが取れないことから『世界一孤独なクジラ』といわれています。
52ヘルツのクジラは、欧米の科学者たちによって30年以上も調査されてきました。しかし、いまだに音声が見つかっただけで、実際の姿は目撃されていません。
映画化による魅力
映画では、舞台となった大分県の壮大な自然が見られます。中でも、主人公の家から一望できる美しい海は圧巻です。映画館では、まるで自分がその場にいるような感覚を味わえるでしょう。
また、個性豊かなベテラン・若手俳優たちの共演も魅力の一つです。キャストたちは、それぞれが演じる人物をとことん突き詰め、その人物が抱える痛みを深く理解した上で演じています。
登場人物に自然と感情移入し、心が揺さぶられるのも本作の魅力でしょう。
「52ヘルツのクジラたち」の映画化キャスト人気ランキングの算出方法
『52ヘルツのクジラたち』の映画化キャスト人気ランキングは、株式会社アーキテクトが独自調査で集計した結果で構成しています。詳しい算出方法を解説します。
当社独自の集計方式で算出
『52ヘルツのクジラたち』の映画化キャスト人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出しました。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2023年11月度・2024年2月度に行われた調査をもとに作成しています。
「52ヘルツのクジラたち」の映画化キャスト人気ランキング
映画『52ヘルツのクジラたち』には、多くの演技派俳優が出演しています。各俳優のプロフィールや略歴、本作での役柄などについて見ていきましょう。
8位:小野花梨
東京都出身の、数多くのドラマに出演する女優です。近年の代表作には、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ(2021年)』、ドラマ『言葉にできない、そんな夜。』シリーズ、映画『Gメン(2023年)』などがあります。
映画『ハケンアニメ!(2022年)』ではアニメーター役を演じ、第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
映画『52ヘルツのクジラたち』では、主人公の親友である牧岡美晴役を演じています。
7位:金子大地
1996年生まれ、北海道出身の俳優です。2014年に開催された『アミューズオーディションフェス』での受賞をきっかけに、芸能界デビューしました。
主な代表作は、映画『64‐ロクヨン‐ 前編/後編(2016年)』、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人(2022年)』などです。ドラマ『おっさんずラブ』シリーズにも出演し、一躍有名になりました。
映画『52ヘルツのクジラたち』には、村中真帆役で出演しています。工務店の職人として主人公の家を修理し、のちに友人になる役柄です。
6位:真飛聖
1976年生まれ、神奈川県出身の女優です。宝塚歌劇団の花組トップスターとして活躍し、2011年の劇団卒業後からは本格的に俳優として活動を開始しており、現在は多くのドラマや映画に出演しています。
俳優として映画『無限の住人(2017年)』『マッチング(2024年)』などへ出演したほか、お昼のバラエティ番組『ぽかぽか』の金曜レギュラーも務めているマルチなタレントです。
映画『52ヘルツのクジラたち』では、主人公の母親である三島由紀役を演じています。
5位:余貴美子
神奈川県出身、演技派女優として知られている人物です。日本アカデミー賞助演女優賞に複数回ノミネートされており、これまでに最優秀助演女優賞を3回受賞しています。
近年の主な出演作は、NHK連続テレビ小説『半分、青い。(2018年)』、ドラマ『家政夫のミタゾノ』シリーズ、『記憶捜査』シリーズ、映画『めんたいぴりり パンジーの花(2023年)』などです。
映画『52ヘルツのクジラたち』では、かつて主人公を救った男性の母親・岡田典子役を演じています。
4位:宮沢氷魚
1994年にアメリカで生まれた俳優で、バンド『THE BOOM』の元ボーカル・宮沢和史の息子です。
人気ドラマ『コウノドリ(2017年)』『偽装不倫(2019年)』に出演したことで、知名度が高まりました。映画『エゴイスト(2023年)』では、主人公に惹かれる男性役を演じ、第16回アジア・フィルム・アワードで最優秀助演男優賞を受賞しています。
映画『52ヘルツのクジラたち』では、主人公の上司であり、恋人でもある新名主税役を演じています。
3位:西野七瀬
1994年生まれの女優です。2018年までは、アイドルグループ『乃木坂46』のメンバーとして人気を博しました。
近年の主な出演作は、ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?(2022年)』『大奥(2024年)』などです。
映画『孤狼の血 LEVEL2(2021年)』では、第45回日本アカデミー賞助演女優賞にノミネートされると同時に、新人俳優賞も受賞しました。
映画『52ヘルツのクジラたち』には、息子を『ムシ』と呼ぶ母親・品城琴美役で出演しています。
1位:杉咲花
1997年生まれ、東京都出身の女優です。ドラマや映画に多数出演しており、代表作はNHK連続テレビ小説『おちょやん(2020年)』、ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記(2024年)』などです。
映画『湯を沸かすほどの熱い愛(2016年)』では、第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞と新人俳優賞を受賞しました。映画『市子(2023年)』でも、第47回日本アカデミー賞主演女優賞にノミネートされており、演技派女優として高い評価を得ています。
映画『52ヘルツのクジラたち』では、虐待やネグレクトによる傷を抱えながら、海辺の町に引っ越してきた主人公・三島貴瑚役を演じています。
1位:志尊淳
1995年生まれ、東京都出身の俳優です。ドラマ『烈車戦隊トッキュウジャー(2014年)』での主演を機に注目され、その後も数々のドラマや映画に出演しています。
代表作は、映画『帝一の國(2017年)』、ドラマ『女子的生活(2018年)』、NHK連続テレビ小説『半分、青い。(2018年)』『らんまん(2023年)』などです。
映画『52ヘルツのクジラたち』には、主人公を助けようとするトランスジェンダー男性・岡田安吾役で出演しています。
若手・ベテランともに実力派の演技を楽しもう
『52ヘルツのクジラたち』は、現代の複雑な社会問題がテーマとなっている話題の映画です。吸い込まれるような、美しい光景を見られるのも魅力の一つです。
キャストは、若手・ベテランともに、演技力に定評がある実力派俳優がそろっています。心に傷・痛みを抱える登場人物を見事に演じている、キャストたちの演技を楽しみましょう。
また、映画を鑑賞し、さまざまな社会問題とどのように向き合っていくべきか、考える機会を持つのもよいのではないでしょうか?