春には、多くの新ドラマが始まります。2022年も注目作品が多く、今をときめく人気俳優・人気女優が数多く出演予定です。特に注目度の高い役者を、ランキング形式で男女別に紹介していきます。春ドラマには誰が出ているのか、注目です。
春はドラマが始まるシーズン!
毎年、春になると多くの新ドラマがスタートします。まずはテレビ局にとって春はどのような季節なのか、なぜ春に新ドラマが多く始まるのかを解説しましょう。
春に始まるのはなぜ?
ドラマは多くの場合放送期間が決まっており、通常は1クール単位で番組の開始・終了が繰り返されます。その周期がちょうど春に訪れるため、春に多くのドラマがスタートするのです。
とりわけ4月はたくさんの注目作品が始まる傾向にあり、たとえば綾瀬はるか主演の月9『元彼の遺言状』や、道枝駿佑が5代目金田一一を演じる『金田一少年の事件簿』が既に注目されています。
各局が力を入れている春の新ドラマで気になる作品がないか、今のうちにチェックしておくとよいでしょう。
放送用語のクールとは?
クールとは番組が放送される期間を表す単位で、日本の放送業界で頻繁に使われている用語です。
1クールは3ヶ月間で、ドラマでいえば13回ほどの放送回数が一般的です。場合によっては、分かりやすく春クール・夏クール・秋クール・冬クールと表現することもあります。
昔は半年単位で番組の入れ替えが行われていましたが、タレントの契約が長期よりも短期の方が容易であるなどの理由から、現在の3ヶ月単位制に変化していったようです。ただし例外的に、『相棒』シリーズに代表されるような2クール体制で放送されているドラマもあります。
春は改編期も重なる季節
テレビ局には、改編期があります。名前の通り番組編成が大きく変わるタイミングのことで、主に春と秋の2回が改編期です。春に新ドラマが多く始まるのも、4月が改編期にあたるためです。
春と秋が改編期なのは、スポンサーの決算時期や番組構成時期の都合上といわれています。そのため、4月は大きく番組編成が変わりやすい時期なのです。
たとえばフジテレビでは2022年の春に大型改編を行い、「目、新しい」というテーマで13もの新番組をスタートさせています。バラエティ番組や情報番組を含む多くの番組が誕生するので、ドラマ以外も注目のシーズンとなるでしょう。
春ドラマ人気タレントランキングの算出方法
春ドラマ人気タレントのランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
春ドラマ人気タレントのランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2022年2月度に行われた調査をもとに作成しています。
春ドラマで注目の男性タレントランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 富澤たけし(サンドウィッチマン) | 42.2 | 2022年2月 |
2位 | 大泉洋 | 41.6 | 2022年2月 |
3位 | ムロツヨシ | 38.3 | 2022年2月 |
4位 | 遠藤憲一 | 37.8 | 2022年2月 |
5位 | 二宮和也(嵐) | 37.3 | 2022年2月 |
6位 | 向井理 | 34.3 | 2022年2月 |
7位 | 生田斗真 | 34.1 | 2022年2月 |
7位 | 井ノ原快彦 | 34.1 | 2022年2月 |
春ドラマで人気の男性タレントランキングには、ベテラン俳優から若手俳優、さらに芸人まで幅広くランクインしました。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
7位
井ノ原快彦
1976年生まれで、ジャニーズ事務所のユニット・V6のメンバーでした。一方で朝の情報番組『あさイチ』のキャスターを務めたり、俳優として数々のドラマに出演したりとマルチに活動しているタレントです。
主な出演作には、『警視庁捜査一課9係』『特捜9』などがあります。映画にも登場しており、近年では『461個のおべんとう(2020年)』に出演しました。
2022年の春ドラマでは、『特捜9』のseason5に出演します。役どころは主任の浅輪直樹役で、頼れるリーダーを演じる予定です。
7位
生田斗真
1984年生まれで、ジャニーズ事務所に所属している俳優です。過去の出演作には映画『人間失格(2010年)』やNHK大河ドラマ『軍師官兵衛(2014年)』、映画『土竜の唄』シリーズなどがあります。
2022年の春ドラマでは、フジテレビの月9枠『元彼の遺言状』に出演予定です。演じるのは、綾瀬はるかが演じる主人公・剣持麗子の元彼・森川栄治役で、作品の世界観に入り込ませるための大事な役どころとなっています。
元彼の遺言状は『このミステリーがすごい!大賞』で2021年に大賞を受賞した同名小説が原作で、原作ファンはもちろん、生田斗真ファンも楽しみな春ドラマです。
6位
向井理
1982年生まれの俳優で、近年ではドラマ『着飾る恋には理由があって(2021年)』や『婚活探偵(2022年)』といった作品に出演しています。
2022年の春ドラマには2本出演しており、日テレ系列の『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』と、テレビ東京『先生のおとりよせ』です。
前者では謎に包まれた人物T・Oを、後者ではドSで無愛想な官能小説家・榎村遥華を演じています。どちらもインパクトが強い役柄なだけに、高い演技力が活かされるのではないでしょうか。
5位
嵐
二宮和也
1983年生まれでジャニーズ事務所に所属しており、活動休止中のアイドルユニット・嵐のメンバーです。
これまでドラマ『ブラックペアン(2018年)』や映画『検察側の罪人(2018年)』といった作品に出演し、映画『母と暮せば(2015年)』では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。
2022年春のドラマでは、TBSの日曜劇場『マイファミリー』にて主役の鳴沢温人役に抜擢されており、娘を誘拐された会社のCEOを演じる予定です。
4位
遠藤憲一
多くのドラマ・映画に出演している俳優で、近年では映画『ラジエーションハウス(2022年)』、ドラマ『ユーチューバーに娘はやらん!(2022年)』といった作品に登場しています。
2022年の春ドラマでは、テレビ東京金曜8時のドラマ『嫌われ監察官 音無一六』に出演予定です。2013年に第一弾が放送された作品で、今回はその続編が公開されます。
遠藤憲一は主人公の弟・万丈二六役で、陽気な性格の人情味溢れるキャラクターです。主人公を演じる小日向文世との絡みにも注目が集まります。
3位
ムロツヨシ
1976年生まれの俳優で、映画『サマータイムマシン・ブルース(2005年)』や『シュアリー・サムデイ(2010年)』『俺はまだ本気出してないだけ(2013年)』といった作品へ出演しています。
2022年春のドラマでは、フジテレビ『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』のseason2に出演中です。
オールロケのドラマで、ムロツヨシは赤羽在住の漫画家・セイノを演じながら実在するお店などを訪れます。ドラマでありながらドキュメンタリーのような魅力を持つ本作の奥深さを、ムロツヨシのキャラクターがより引き出してくれるでしょう。
2位
大泉洋
1973年生まれで、演劇ユニットTEAM NACSのメンバーとして、またソロでも俳優業や司会業で活躍中です。
これまで連続テレビ小説『まれ(2015年)』や映画『探偵はBARにいる(2011年)』といった作品に出演し、実力を認められてきました。
2022年の春ドラマでは、フジテレビの月9枠『元彼の遺言状』に篠田敬太郎役で出演します。主役の剣持麗子に対して、ある取引を持ちかける謎の人物という難しい役どころです。
1位
サンドウィッチマン
富澤たけし
1974年生まれで、お笑いコンビ・サンドウィッチマンとして活躍中の芸人です。お笑い芸人として『帰れまサンデー』『サンドのぼんやり〜ぬTV』といった番組に出演しています。
一方で俳優業にもチャレンジしており、2022年の春ドラマではTBSの日曜劇場『マイファミリー』に出演予定です。
作中では神奈川県警の捜査一課長・吉乃栄太郎役を演じます。主人公の娘が誘拐される事件が描かれる本作において、事件の捜査の指揮を執る注目のキャラクターです。普段のコントとは異なる、シリアスな一面を見られるでしょう。
春ドラマで注目の女性タレントランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 綾瀬はるか | 50.5 | 2022年2月 |
2位 | 広瀬アリス | 38.5 | 2022年2月 |
3位 | 多部未華子 | 37.1 | 2022年2月 |
4位 | 滝沢カレン | 35.2 | 2022年2月 |
5位 | 仲間由紀恵 | 33.9 | 2022年2月 |
6位 | 川口春奈 | 33.8 | 2022年2月 |
7位 | 今田美桜 | 33.2 | 2022年2月 |
春ドラマ注目の女性タレントランキングには、今をときめく人気女優が多くランクインしています。それぞれの役どころも含め、紹介していきましょう。
7位
今田美桜
1997年生まれで、近年多くのドラマ・映画に出演している若手女優です。これまでにドラマ『僕たちがやりました(2017年)』や連続テレビ小説『おかえりモネ(2021年)』といった作品に出演しています。
ドラマだけでなく、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年)』や『東京リベンジャーズ(2021年)』といった映画にも出演していました。
2022年春ドラマでは、『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』で明るく型破りな主人公・田中麻理鈴を演じることになっています。
6位
川口春奈
1995年生まれで、モデルや女優として活躍しているタレントです。近年の出演作にはAmazonプライムオリジナルドラマ『しろときいろ~ハワイと私のパンケーキ物語~(2018年)』や映画『極主夫道 ザ・シネマ(2022年)』があります。
2022年の春ドラマでは、連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演することが決定しており、演じるのは比嘉家の長女・良子役です。
優等生で小学校の教員として働く良子のキャラクターを、確かな演技力で見せてくれるでしょう。
5位
仲間由紀恵
1979年生まれで、多くのドラマ・映画に出演している人気女優です。
ドラマ『トリック』シリーズや『ごくせん』シリーズなどで人気を博し、近年ではドラマ『偽装不倫(2019年)』や映画『相棒-劇場版Ⅳ-』に出演しています。
2022年春ドラマでは、連続テレビ小説『ちむどんどん』への出演が決定しており、演じるのは比嘉家の母・優子です。おおらかで明るいキャラクターを、元気に演じてくれるでしょう。
4位
滝沢カレン
1992年生まれで、モデルやタレントとして活動しています。ユニークなキャラクターを活かして、『全力!脱力タイムズ』といったバラエティ番組でも活躍中です。
女優としても映画『土竜の唄 FINAL(2021年)』に出演、活動の幅を広げています。2022年の春ドラマでは、NHKのドラマ『卒業タイムリミット』に教師の水口里紗子役で出演中です。
生徒から慕われている教師でしたが、卒業式の3日前に誘拐されるという難しい役どころに挑戦しています。
3位
多部未華子
1989年生まれの女優で、これまで多くの賞を獲得している実力ある女優です。2010年には『農業少女』で第18回読売演劇大賞を、2015年には『ピースオブケイク』で日本映画批評家大賞主演女優賞を獲得しています。
2022年の春ドラマでは、TBSの日曜劇場『マイファミリー』にて二宮和也が演じる主人公・鳴沢温人の妻、鳴沢未知留を演じる予定です。
娘を愛していますが、夫である温人との間には一筋縄でいかない何かがある役柄で、演技力の高さを存分に活かせそうです。
2位
広瀬アリス
1994年生まれの女優で、これまで連続テレビ小説『わろてんか(2017年)』やドラマ『ラジエーションハウス(2019年)』に出演しています。
2022年春ドラマでは日本テレビ系木曜ドラマ『探偵が早すぎる ~春のトリック返し祭り~』と、関テレ月曜10時ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』へ出演予定です。
前者では莫大な遺産を手にした化粧品会社の職員を、後者ではアラサーだけど恋愛経験ゼロ、仕事と趣味に時間を費やす女性を演じています。
1位
綾瀬はるか
1985年生まれの女優で、ドラマ『ホタルノヒカリ(2007年)』やNHK大河ドラマ『八重の桜(2013年)』といったヒット作で主演を務めています。
ドラマ以外でも、映画『おっぱいバレー(2009年)』『海街diary(2015年)』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を獲得している人気女優です。
2022年春ドラマでは、月9ドラマ『元彼の遺言状』で主人公の剣持麗子を演じています。勇猛果敢な凄腕弁護士の役で、これまでにない雰囲気の演技を楽しめるのではないでしょうか。
注目タレントを知ってドラマを楽しもう
2022年の春に新しく始まるドラマは、人気俳優や女優が多く出演し、開始前から話題を呼んでいる作品が多くあります。
4月は改編期でもあるので、各局が力を入れて注目のラインナップを揃えているといえるでしょう。どのドラマを見ようか迷っている人は、出演する役者に注目して選ぶのも一つの方法です。