連載

THE RAMPAGE陣のミリオンカラー Vol.12:藤原樹さん(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

今回、第12回目となる『THE RAMPAGE陣のミリオンカラー』。この連載は、THE RAMPAGEのパフォーマー兼グループのリーダーでもある陣が、エンタメ界の様々な分野で活躍する方との対談で、自身も成長しよう、そして互いの雑学を交換しようという企画だ。

まる1周年!となる今回のゲストは、THE RAMPAGEで陣と同じくパフォーマーをつとめる藤原樹。クールなイメージの強い藤原樹が、約10年前の陣との出逢いから最近のLIVEや俳優としての活躍に至るまで、相手が陣だからこそ終始和気あいあいと語ってもらった。

出会った頃「樹はクールでした」「陣さんは旗リーダーで尖っていました」


――ではまず、二人が最初に出会ったのはいつ頃でしょうか。

:EXILEさんの『LIVE TOUR 2010 FANTASY』に二人とも出させていただいたのですが、まだお互いの存在は知らなかったですね。

藤原樹(以下、「樹」):『EXILE TRIBE LIVE TOUR 2012』からですかね、陣さんのことを知ったのは。

:いっちゃんはその時、一言も喋らないようなクールなイメージでした。その前から、(浦川)翔平と樹が、GENERATIONSさんのサポートメンバーだと知っていて、翔平がいつも調子に乗って騒いでいる(笑)のを、樹がそれを眺めているという構図が既に出来上がっていました。

:陣さんは、大阪校の“旗リーダー”だと意識していました。サポートメンバーの中でも、フラッグを持つという重役を任されて、一番前に出るんですよ。確か、当時、髪はパーマでしたよね?

:そう、当時高校生でしたが、金や赤、茶色などのメッシュも入れていました。

現在「樹は人を惹きつける存在に」「陣さんは今の方が幼いかも(笑)」


――そこからほぼ十年が経っている訳ですね。お互い、ここが変わったというのはありますか?

:逆に、メンバーの中で陣さんだけが変わっていない気がします。他のメンバーは、成長しているのですが、陣さんは良い意味で童心のままという感じ。なにしろ、十年前はとても怖い存在で、大阪校のまとめ役ということもあり尖っているイメージでしたね。

:確かに。あの頃は誰よりも先に夢をつかまなくては!と、何に対しても必死でしたね。

:だから、今の方が、幼くなってるんじゃない?と思うことも多々あります(笑)。

:アハハハ!(笑) 樹は、本当に変わりました。結成当初は内向的でしたが、次第にアーティストとして自分の意見を発信するようになり、顔つきも変わった。それでいて、柔和な感じも出せて、ますます人を惹きつける存在になったと思いますね。

――藤原さんは、髪色がメンバーの中で最もカラフルに変えてこられたのでは?

:むしろ、その逆で、デビュー当初、全員がシングルごとに髪型を変えていたなか、僕だけ黒髪のままで、他のメンバーからもイジられていました(笑)。それが、この1年になって僕が毎月のように変えだしたので、そう見えるのかも。
他のメンバーは逆に落ち着いてきたので、みんなの逆をいってますね。(笑)

――ちょっと失敗したと思う髪型とかは?

:いやぁ、全部似合ってたなぁ(笑)。

:今のはパンチライン(※一番の聞きどころ)ですね(笑)。

ダンスパフォーマーが多いTHE RAMPAGEならではの強み


――ところで、近年、全員が歌って踊るボーイズグループが沢山出ていますが、その中で、THE RAMPAGEは陣さんや藤原さんのようにパフォーマーが沢山いらっしゃいます。その強みはどこにあると思いますか。

:最近、勉強のためにK-POPのミュージックビデオを見るのですが、マイクを持って踊るとどうしても立ち踊りが多い印象があります。その点、僕らは全力で踊ることが出来るし、ダンサーと同じレベルのこともできるのが強みですね。もちろん、マイクを持つからこそできる表現もあるでしょうし、僕らは僕らでマイクを持たないからこそ、どのグループよりも激しく踊らないと意味がないと思います。

:ホント樹の言う通りで、僕らはマイクを持つ人よりも確実に踊れる自信もその責任感もあります。あくまでも僕のイメージですが、全員がマイクを持つと同じピストルが並んでいる感じがするんです。でも、僕らは13人のパフォーマーが土台をしっかり支えた上で、ボーカルチームを引き立たせることで、より大きなバズーカ砲が打てるんです。そこにかけている一体感が強い。LIVEでも、ボーカルチームは歌声で盛り上げて、僕らパフォーマーは身体全体で盛り上げるという絶妙なミックス感が出せていると思います!


――それだけ限界に挑んでいるというわけですね!その一方で、今は、TikTokで誰でもマネしやすいダンスというのも流行っていますよね。そこに対してどう感じていらっしゃいますか。

:簡単な手振りのダンスは、可愛らしさもあって、数秒間で惹きつけるには適しているんでしょうね。

:確かにダンサーじゃない人も踊れるのが魅力ですよね。

:僕らパフォーマーの間でも話しているのですが、あのダンスはシンプル過ぎて、音の取り方が逆に難しいんですよ。

――そのシンプルな所からヒット曲が生まれるというトレンドもあると思いますが、そこに挑戦することは?

:確かに、僕らにもそういう時期がありましたが、僕らがやればいいというものでもないと実感したんです。今は、時代も変わって、単にキャッチーなことをすれば良いということでも無くなった気もします。

:あと、そこを求めてバズったとしても、それに縛られて僕ら本来のパフォーマンスが出来なくなる気もしています。結局は、僕らは僕ららしく今まで通りやっていくことかなと思います。

今後の演技「もっとアクション系を(樹)」「自分の理解できない役を(陣)」

――そして、お二人は映画『HiGH&LOW THE WORST X』(2022年9月9日公開予定)への出演が決まっています。藤原さんは“凶悪武装集団”の 氷室零二役 とありますが、難しくなかったですか。

:いっちゃんは元々S気質があるので(笑)、僕ら身内からしたらこの配役は納得ですね!

:そうですね。撮影は既に終わりましたが、あまり難しいとは思いませんでした(笑)。

:アハハハ!去年の舞台『ETERNAL』で、リーフェンという悪役の王子を演じた時も、樹のハマリ役でした。

――対して、陣さんの風神役というのは、どんな役なんですか?

:『孤狼の血』に出てきそうな役柄ですね。

:そうそう、Vシネマ系のね(笑)。今回、平沼紀久監督や(脚本家の)高橋ヒロシ先生に、最初にキャラクターのイメージの画を見せていただいたのでそこを目指しました。それと、ケンカをするには自分なりの“正義”が絶対にあるはずだからと教えていただいて、それを意識しながら演じました。

――藤原さんは、立て続けに映画やドラマに出ておられますが、音楽活動へ何か影響はありますか?

:役者の仕事は一人で出ているので、自分の自信に繋がっています。逆に、これまでずっとLIVEをしてきたので、LIVEでの魅せ方が役者業の力になっていることも多いです。

――陣さんに、俳優の先輩としてのアドバイスをすると?

:陣さんは緊張することが多いので、やっぱり緊張しないことですね。緊張すると周りが見えなくなってしまうので、前後のシーンとの繋がりを計算するためにも、一度冷静になってみると良いと思います。

:それは難しいですね~。でもすごい勉強になる!

――お二人は、今後、特にやりたい役柄はありますか?

:僕は、特に殺陣が入るようなアクション系をもっとやりたいですね。今回の『HiGH&LOW』で初めてやってみて、本当に楽しくて。殺陣は意外とダンスと感覚が似ているので、僕らパフォーマーだからこそできる身体の使える役者になりたいですね。

:僕は、先日、阿部サダヲさんの映画『死刑にいたる病』を見に行ったのですが、サイコパスなど自分の理解できない領域に好奇心が湧きますね。それが出来たら、また何か自分にないものが見つかるんじゃないかと。だから、徹底的な悪人を演じてみたいですね。

2022年のLIVEはメッセージが伝わる会心の出来!!(樹)(陣)


――では、ここから、音楽の話題をお尋ねします。4月から『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2022 “RAY OF LIGHT”』 が始まりました。今回の手ごたえは?

:去年のツアーは、セットリストや演出など、様々な試行錯誤をしながら進めていたので、最後の数回まで作り直す作業が多かったんです。だけど、今回はその基盤があるので、初日からTHE RAMPAGEらしいLIVEが出来ているし、周りのスタッフさんやHIROさんからも褒めて頂いて、より確信を持てました。

:前回は”REBOOT“としてあれこれ内容を詰め込んでから作り直したのですが、今回は“RAY OF LIGHT”というテーマで、光をテーマにしたステージングやストーリー性のある映像なので、お客さんにも何かしらメッセージが伝わっていると思います。


――このLIVEは、最新アルバム『RAY OF LIGHT』中心に進められると思いますが、アルバムの中でのおススメ曲はありますか?

:やっぱり「Sleepless Lonely Night」ですね。前の『REBOOT』でも「MY PRAYER」が好きで、普段からしっとりめのバラードをよく聴きます。「Sleepless Lonely Night」の振付をLIKIYAさんが考えたのですが、本当にカッコよくて、やっぱりLIKIYAさんは天才だなとあらためて感じました。

:あれだけ沢山の数を作っていて、さらに新しい動きが出るんですからね。僕は、このLIVEでは断然「RAY OF LIGHT」を見てもらいたいです。1曲で一気に僕らのモードに切り替えられるんですよ。今回は、光の演出が大きなヒントとなっています。

SNSについて「ネコの写真はバズりやすい(樹)」「日常の写真はギャップ萌え(陣)」


――そんな忙しいお二人ですが、オフの日はどうされているんですか?一緒に出かけることは?

:僕ら二人では仕事終わりにご飯に行くことは多いですね。学生どうしみたいな感覚で何でも話しています。精神年齢は僕の方が下なので(笑)、樹がそれに合わせてくれている感じです。

:一日オフの日は、一人で映画に行ったり、買い物に行ったり、あとはうちのネコと遊んだりします。ネコの写真は、「うちの子はこうだよ」と普段から陣さんと見せ合いますね。

:「こういう時、どうしてんの?」とかよく二人で話したりもしています。いっちゃんのSNSの投稿でも、ネコの写真だけは「可愛いなぁ…」とつい見てしまいますね。

:ネコの写真は、バズりやすいですね~(笑)僕の写真よりも倍くらい「いいね!」やコメントが付いています(笑)。ネコの写真だけ探している方も多いので、一般の方にも見てもらえていますね。

:僕らは、周りから“LDHの方ってツッコミづらい”とよく言われるので、そういう日常の写真を載せると、コメントで「ほっとした」と言われることもプラスになっていると思います。ギャップ萌えですね(笑)。

現場で大事なこと「ドラマでの監督の段取り(樹)」「バラエティーでの大袈裟さ(陣)」


――では恒例の雑学の交換タイムです。藤原さんからドラマに関して “あるある”ネタがあれば教えて下さい。

:ドラマは、監督によって現場の進め方や時間の使い方が全く異なるので、その監督に合わせるための作業が大事ですね。

:へぇー!それは段取りが違うとか?

:今回の『HiGH&LOW』はいい芝居が出来るまで何回か撮影が出来たのですが、ドラマだと時間がタイトなので1回でいいものを出さないといけないんです。

:じゃあ、怒ったり泣いたりっていうのも一発なんですね!それは凄い。

――では、陣さんからバラエティーでのアドバイスはありますか?

:僕も出られるなら出てみたいので、どうやったら爪痕残せるかを教えてほしいです(笑)。

:僕の経験上、現場で重宝されるのは大きく笑うことだと思います!手をたたいてリアクションしてみると、相手の方にスイッチが入るんですよ。ラジオのゲストに呼ばれた時も、最初はテンション低めにDJの方が話していても、こちらが「へぇー、凄い!そうなんですねぇ!!」と大げさに返すと、相手も気持ちが高ぶってきて、トークが噛み合ってくるんですよ。

:へぇー!凄い!そうなんですね!!(←早速、真似しています。)

:アハハハ!極端!(爆笑)そうそう、そういうことです。いっちゃんの良い所は、一見クールなのに、ツッコミが鋭くて面白いんです。だから、今後(バラエティーからも)呼ばれるんじゃないかなと思いますね。それと、ワイプの場合は、なるべく顔の位置を動かさないこと。姿勢を変えてしまうと、カメラさんが大変なんですよ。だから、手を動かす時も、顔はなるべく同じ位置にしています。

:なるほど、すごい勉強になります!

お互いに直してほしいこと「凄い溜め息(樹)」「お酒の勧め方(陣)」


――ではアドバイスついでに、お互いのココは直してほしいってありますか?(笑)

:そうですね、陣さんは移動中とかに、一瞬黙った後「フーーッ」って、凄い溜め息を吐くんです。

:アハハハ!(大爆笑) 確かに自覚があって…例えば、新幹線に乗って、荷物と上着を置いて、イヤホン、充電器、お茶をセットして、携帯チェックして…と最初に全部やりきるんですよ。それで、ようやくプライベートの時間で一息つけるなって時に出ちゃうんです。曲を聴いている時も、ノリの良い曲があるとどうしても(どう踊ろうかなと)力が入っちゃって、それが終わるとつい息を吐いちゃうのかも。いや、本気で気をつけます! もともと生活音全体が大きくて、メンバーからも注意されていますから(苦笑)。


――陣さんから藤原さんに言っておきたいことはありますか?

:コロナ禍前になりますが、いっちゃんは…お酒の場で、まだ全然みんなが酔っ払ってない時に、お酒を急かしてくるんですよ。きっと、恥ずかしがり屋だから、楽しい場にしたいんでしょうね。それは、よく分かるんですが、「飲んで下さいよ~」って皆に配るのが時々恐いんです(苦笑)。

:確かに場が温まるまでの時間がちょっと苦手で…もしかして、北九州の血が騒いでいるのかも(笑)。

――では最後に、藤原さんから『RAY OF LIGHT』について、あらためて魅力を語っていただけますか。

:このアルバムはデビュー5周年のアルバムですが、この先、10年、15年とTHE RAMPAGEが続いていく覚悟と気合いの詰まったアルバムになっています。是非LIVE会場にも遊びに来て頂いて、一緒に幸せな時間を築いていきたいなと思います。

:是非、僕らと一緒に楽しんで下さい!

 

取材:人と音楽をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝
撮影:スギゾー。

藤原樹さん・陣さん(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)
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THE RAMPAGE 藤原樹 プロフィール


1997年10月20日、福岡県北九州市出身。2011年、GENERATIONSのサポートメンバーを経て、2014年にTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマーとして活動開始(グループとしての活動は、陣のプロフィールを参照)。2017年頃から舞台、ドラマ、映画など俳優業も盛んとなり、2022年は、『明日、私は誰かのカノジョ』、『ソロ活女子のススメ2』、『ワンナイト・モーニング』など立て続けにドラマに出演が決まる。雑誌表紙やメディア露出など愛猫“マース”との共演も多数。
公式Instagram(藤原樹)                      https://www.instagram.com/itsuki_fujiwara_official/

 

THE RAMPAGE 陣 プロフィール

1994年4月28日生まれ、大阪府出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマー兼リーダー。これまで1100個以上の雑学を身につけ日々更新中。2022年現在、4つのレギュラー番組のMCを担当している。THE RAMPAGEとしては、4thアルバム『RAY OF LIGHT』が発売中。現在、全国ツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2022 “RAY OF LIGHT』の真っ最中(~2022年9月)。9月公開予定の映画『HiGH&LOW THE WORST X』には、新キャストとしてメンバーの陣、藤原樹、長谷川慎が出演する。
公式Instagram(陣)                 https://www.instagram.com/rmpg_zin_official/
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