インタビュー

20代男優1位記念! 横浜流星インタビュー

20代男優ランキングの算出方法

株式会社アーキテクトが年4回実施しているタレントパワーランキングの定期調査で10代から60代の男女の回答における認知度(名前も顔も知っている)と誘引率(「もっと見たい、もっと知りたい」という関心を示す指標)の数値から算出されるのが「パワースコア」です。2025年8月度に実施した最新調査で、登録されている20代男優の中でパワースコアが高い順にランキング化しました。

2025年8月度調査 / パワースコア / 20代男優

『べらぼう』の蔦重の言葉が心に刺さった

──20代男優1位、おめでとうございます。1位の感想をお聞かせください。

光栄です。いっそう気が引き締まる思いです。20代は今年で終わりなので、次は30代で1位を目指したいです。

──今年は大河ドラマ主演もありましたが、2025年を振り返ると、どんな年でしたか?

今年は本当に、大河ドラマに捧げた1年でした。自分がこの仕事で生きていこうと決めた作品も、戦隊もの(2014年~2015年放送の『烈車戦隊トッキュウジャー』)で撮影期間が1年半でした。それから10年を経てまた1年半かけて撮影する作品に参加できたことが、感慨深かったです。

──大河ドラマ『べらぼう』で主人公の蔦屋重三郎(蔦重)を演じて、どのようなことを感じましたか。

すごく贅沢な時間でした。江戸の華やかな時代を描いていて、本当に素敵な役者のみなさんだけでなく、芸人さんや声優さんにも出演していただいて、共に作品作りができたというのは財産になりました。脚本家の森下(佳子)先生が描く蔦重は、表面的な部分は自分とは全然違う人物でしたが、志の部分は、すごく理解できて。彼は死の間際まで「書をもって世を耕す」という思いを心に決めて、どんなときでもそこに向けての行動をとっていたので、自分も役者として作品を世に届け続けていきたいと思いましたし、森下先生が生み出す蔦重の言葉は、すごく心に刺さりました。

──特に印象に残った言葉は?

蔦重が本作りをしていく中で、素人も面白ぇ、通も唸る、それこそが世に大当たりするものなんだっていう言葉。理想論なのかもしれないですけど、自分のこの役者という仕事も通じる部分があって、ハッとさせられました。1年を通じて、蔦重の言葉から自分も学ぶことが多かったです。自分はこれからプロデューサー業にも挑戦したいと考えていますが、蔦重は優秀なプロデューサーだったので、人の懐に入って巻き込む力ってこういうものなのかとか、そういうものは吸収していかないといけないなと思います。

──大河ドラマは視聴者の年齢層も幅広いので、今までよりさらにいろんな年代の方が俳優・横浜流星に注目するようになったと思います。そういう広がりを感じる瞬間は、ありますか。

あります。帽子をかぶっていても年配の方に気づかれたり。今までそんなことなかったので、大河ドラマの影響ってすごいんだなと肌で感じています。

世の中での横浜流星のイメージは?

──自分自身が世間でどういうイメージで見られているかについて、気になる方ですか?

まったく気にはならないです。どう思っていただいても、構わないです。

──タレントパワーランキングでは、世間がどのようなイメージで見ているのかを調べるイメージワード調査も実施しています。こちらが横浜さんについての最新の調査結果ですが、ご覧になっていかかですか?

面白いですね。自分では自分のことを面白いとはまったく思っていないのに、「面白い」と答えてくださった方もいて、そうなんだと思ったり(笑)。「演技力がある」を1番にしたい。それを目指して、日々鍛錬を重ねたいです。それと、年を重ねて、男にも憧れられる男に、なっていきたいです。

──来年30歳になって以降、30代に対するビジョンはありますか。

役者としてどういうふうになっているのかは、まだわからないです。でも、自分が今世に届けたいと思う作品を一つ一つ演じて、それに対してみなさんがどう思ってくださるのかっていうのは非常に楽しみです。30代になって、どんな役者になるのかは、自分でも楽しみです。どうなれるのだろうかっていうのが。

──大河ドラマの主演を終えて、今やってみたいことはなにかあるのですか。

ずっと駆け抜けてきましたけど、一旦ちょっと休める期間ができたので、本当は作品を入れたいんですけど、休める期間ができたからこそできることをしていきたいなと思います。ひとり旅をしたり、インプットの時間を作って、まず自分と向き合いたいと思っています。

──ひとり旅は、よくされるのですか?

最後にしたのは、10代のときで、20代はほとんどできていなかったです。

──旅をして、どういうものを見たり、したりするのが好きですか。

まずは、自然を感じたいなと思います。仕事を離れてといっても、やっぱり仕事に結びついちゃうんですけどね。10代のときにひとり旅をしたのも、『白虎隊』の舞台に出演することになって(2015年・『武士白虎 もののふ白き虎-幕末、「誠」に憧れ、白虎と呼ばれた若者達-』)、会津若松まで行きました。だから、結局は仕事に結びついた旅なんですけど、彼らがいた場所の空気をしっかり感じられて、すごくよかった。今行きたいところはたくさんありますが、やっぱり日本人としても大事だと思うから、広島や長崎に行って、いろんなものを感じたいなと思ってます。

『汝、星のごとく』は原作を読んだ瞬間に「映画にしたいな」と

──2026年公開予定の主演映画『汝、星のごとく』は、横浜さんから藤井道人監督に原作の凪良ゆうさんの小説の映画化を提案されたそうですね。そういうふうに、この小説を映画化したら、面白そうだなとか、自分で演じてみたいというのは、よく考えていらっしゃるのですか?

多くなってきました。そういうこともこの休みの期間にできるので、いろいろ小説を読んだり、自分でもオリジナルのものを考えたりできたらなと。『汝、星のごとく』に関しては、コロナ禍でずっと家にいるときに本を読む時間を大切にしようと思って、そのときに手に取ったのが『流浪の月』でした。映画化されたときにも携わることができて(のちに『国宝』も手がける李相日監督によって2022年に映画化され、中瀬亮役で出演)、その『流浪の月』を書いた凪良先生の作品には心惹かれるものがあったので、新作が出たと聞いて、読んだ瞬間に「絶対、映画にしたいな」と。藤井さんに監督をしてくださいとお願いして、凪良先生にも文章を送りました。先生からお返事をいただいて、託してくださったので、どんどん形になっていくのが非常に感慨深くて、胸が熱くなりました。

──原作のどのような面に、惹かれたのですか?

ジャンル的には恋愛作品として打ち出していますけど、ジャンルに規定されないところが、この小説の強みだなと思っていて。自分が惹かれたところでもあるので、それだけじゃないんだよというものを伝えられるように、試行錯誤していきたいなと思っています。

──藤井道人監督とは、これまでにも『ヴィレッジ』『パレード』『正体』など、多くの作品でタッグを組まれています。藤井組の撮影現場の雰囲気や演出方法には、どんな特徴があるのですか?

心から楽しんでいることですかね。オンオフがしっかりしてます。締めるところは締めて、でも楽しむところは楽しんでっていう。藤井さんの組はインディーズ時代から一緒にやってきた方々とともにやっているので、ほかの組とは違う空気感があります。部活動の延長上みたいな感じです。

──横浜さん自身が演技をしていて、楽しいと感じる瞬間は、どういうときですか?

たくさんあります。芝居をしているときは役を生きてるような感覚になるし、台本はあくまでも自分たちにヒントをくれるものですけど、会話はキャッチボールなので、自分が想像しなかったことが起きて、知らなかった感情が生まれてくることがあるので、不思議な気持ちになります。芝居には正解がないから、永遠に追い求められて、もちろん悩むことも多いですけど、すごく楽しいです。

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横浜流星プロフィール

誕生日 1996年9月16日
出身地 神奈川県
所属事務所 スターダストプロモーション
公式サイト https://ryuseiyokohama.com/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/ryuseiyokohama_official

撮影/スギゾー。

文/高倉文紀
評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などで俳優やアイドルの取材や分析を展開しているほか、テレビ番組や雑誌・ウェブニュースにコメントを提供。
https://note.com/tokyodiorama

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