「パワースコア」の算出方法
株式会社アーキテクトが2024年2月に実施したタレントパワーランキングの最新調査での10代から60代の男女の回答における認知度(名前も顔も知っている)と誘引率(「もっと見たい、もっと知りたい」という関心を示す指標)の数値から算出しました。
30代になったら自分の方向性を見つけたい
──タレントパワーランキングの2月度調査で20代タレント・上昇率1位でした。
去年の暮れから今年のはじめはNHKのドラマも放送されて映画の公開もありましたが、やっぱり、NHKの朝ドラが一番大きいのかなと思います。テレビの影響力を感じます。見ていただく層が幅広くて、毎朝15分間見ていただける朝ドラという中でも、『ブギウギ』という作品に出演したことが大きかったというふうにも感じます。
──朝ドラを撮影していた当時を振り返ると、どんなことが思い出されますか?
『ブギウギ』は、方言について考える分量が多い撮影でしたね。今の自分が朝ドラに出演する役割の中で最高の立ち位置に立たせていただいて思うことは、大前提として当たり前のことですが、そこが頂点ではないなと。前から思ってはいたことですが、実際に出演して、ますますそう感じています。今日もドラマのシーンを撮りますけど、次のシーンはどういうふうに撮るかなとか、明日のシーンや次の話をどうするかを考える連続だなと感じています。ありがたいことに、ひと作品ごとに十分に考えながら望める環境で演じることができています。
──『ブギウギ』や映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の反響は、いかがですか?
いろんな現場で「朝ドラ、見たよ」と言っていただいたり、『あの花~』を見たと言っていだたくことがあって、うれしいですね。特に映画は、劇場に足を運ばないと見ていただけないので、余計にうれしさがあります。ただ、反響っていうものは結果でしかないので、そこを考えて取り組むということは、前よりもさらになくなってきたかなと思います。
──同世代の20代の俳優と共演する機会も多いと思いますが、意識することはありますか?
いい刺激は、いただいていますね。僕が以前取り組んでいた野球に打った打てなかったとかの結果や勝ち負けがあるのと違って、俳優の世界にはそういうものがないので、まわりの方と比べることはないですね。評価は人様に決めてもらう部分もありますが、それに左右されて活動するという感覚は、僕の中にはないです。自分がやりたいことを、やりたいようにやっていくだけで。
──今回は20代部門の1位でしたが、これから30代になったときの理想の俳優像を考えたりはしていますか?
30代のなかばまでの5年間くらいで、自分の方向性みたいなものが見え始めたらいいなと思います。それまでの20代は、体力もあるので、チャンスをいただけるのであれば、できるだけいろんな作品の現場に足を運んでいって経験を重ねたいなと。
「世間での水上恒司のイメージ」のデータを見た感想
──タレントパワーランキングでは、そのタレントにどのようなイメージがあるかというイメージワード調査も行っています。こちらが水上さんの最新の調査結果です。男性の回答では「演技力がある」「個性的な」「クールな感じ」、女性の回答では「男前な」「演技力がある」「落ち着いた」「クールな感じ」が多くなっています。
水上といえば、この言葉…ということですね。男性のほうが、どのワードも平均的に数字が出ていますね。
──男性においては、人によって、いろんなイメージがあるようですね。
データを見た感想ですか?(笑)、承知しました、という感じですね。個人的には、「面白い」や「個性的な」というところを伸ばしたいなと思いました。
──その理由は?
若さを武器にできる年齢の終わりにだんだん差し掛かってくるので、作品に「使いたいな」と思ってもらえるような部分がないといけない。僕にとっては、それが「個性的な」「面白い」の要素ですね。「面白い」については、俳優さんもそうですけど、お話がうまい、コミュニケーション能力ある方が魅力的に見えるので、そういった方のようになりたいなと。
──どういうイメージを持たれているかというのは、気になりますか?
あまり気にならないですね。「こういった声がありますよ」というのを知る機会があるのはいいと思いますが、僕個人のほうから知りたいというのはないですね。
『ブルーモーメント』は1~2話内から普通のドラマの終盤と同じくらいの熱量
──今春のドラマ『ブルーモーメント』で演じるのは、東京消防庁のレスキュー隊員役です。
いろんな所作がありますから、元消防庁の方が監修についてくださっていて、今日もお話をさせていただきました。ドラマを見て、その職業になりたいと憧れを持ってもらいたいと思いながら、職業の役を演じています。実際に僕は過去の作品で、作品が世に出てから、そこで演じた職業に対する異動の希望が増えたと聞いた経験をしています。『ブルーモーメント』では山下智久さんが気象、夏帆さんが医療の分野で、そのほかいろんな職業の方がいて、僕はレスキューを担っているので、今回も憧れを感じさせられるような魅力のあるキャラクターになっていけたらいいなと思います。
──職業としては、今回のレスキュー隊員は演じていて、どう感じていますか?
今年に入ってからもすごく頻繁に地震が起きていますし、レスキュー隊は何かあったときにまっ先に頼る1つの組織ですが、自分はその方々のことをよく知らないっていうことに、この作品に携わり始めてから気が付きました。監修についてくださっている方のお話をうかがっていると、人情に左右されていると、大事な局面で大きな判断がしきれないという部分もあって、本当に難しい職業だなと思います。
──撮影現場の雰囲気は、いかがですか?
この作品はアイディアにあふれていて、演出スタッフの方々もそうですが、技術部や美術部のスタッフも、みなさんが楽しそうにやっているように、僕には見えて。そこに参加しているのがうれしくて、楽しいですね。悪い意味で役者ありきな現場もあるんですが、この作品はそうじゃなくて、絵を作っていくための、たとえばエキストラさんの動きだったり、美術だったり、そういった部分に熱を感じます。
──今回演じる役の人物像については、どう感じていますか。
園部優吾は自分の体のケアもそうですけど、特にメンタルのケアができている人物だなと。命のやりとりをする現場を見ていると気が滅入ってしまう方もいて、PTSDになってフラッシュバックすることもあるそうですが、今は昔のように精神論で語るのではなく、隊員のメンタルのケアをされる方が消防庁にも実際にいらっしゃるという話を聞きました。園部優吾は、それを自分の中でかみくだいて、浄化することができる人だと解釈してますね。そういった意味では、スーパーマン、ヒーローのような感じがしています。こういう役は、今まで演じたことがないです。
──どんな魅力を持ったドラマになりそうですか?
民放の連ドラにすごくたくさん出ているわけではないですし、まだ20代で5~6年しかやっていないので、ドラマについて言えた口ではないですけど、今回は今まで経験したことのない情熱がある撮影現場で、1~2話からぶっ飛ばしていて、普通はだいたいドラマ終盤に差し掛かってくるころに出すぐらいの熱量でやっているので、楽しいです。その一方で、「これ、最終回の方になって、もっと大変なりそうだな」と思うので、ワクワクのような、不安のようなものも感じますね。いいスタートダッシュを切れたらいいなって思います。
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水上恒司(みずかみ・こうし)プロフィール
誕生日 1999年5月12日
出身地 福岡県
公式サイト https://www.koshimizukami.com/
公式X(旧ツイッター) https://twitter.com/koshi_mizukami
公式インスタグラム https://www.instagram.com/koshi_mizukami_official/
ドラマ『ブルーモーメント』
2024年4月24日放送開始※初回15分拡大
フジ系・毎週水曜22時~
出演:山下智久 出口夏希 水上恒司 岡部 大 仁村紗和 ワタナベケイスケ 玉田志織 夏帆平岩 紙 音尾琢真 本田 翼 真矢ミキ 舘 ひろし/他
原作:小沢かな『BLUE MOMENT』(BRIDGE COMICS/KADOKAWA)
脚本:浜田秀哉
演出:田中 亮 森脇智延 下畠優太
制作プロデュース:古郡真也
プロデュース:高田雄貴 栗原彩乃
撮影/はぎひさこ
文/高倉文紀
評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などのメディアで俳優などの取材や分析を展開。
https://note.com/tokyodiorama