インタビュー

女性タレント急上昇1位記念・小芝風花インタビュー

「パワースコア」の算出方法

株式会社アーキテクトが2023年5月に実施したタレントパワーランキングの最新調査での10代から60代の男女の回答における認知度と誘引率(「もっと見たい、もっと知りたい」という関心を示す指標)の数値から算出しました。

チャレンジだった『波よ聞いてくれ』

──タレントパワーランキング5月度調査の上昇率が、女性タレント全体で1位でした。4月クールの『波よ聞いてくれ』を通じて、小芝さんに対する関心がさらに高まった人が多かったのではないでしょうか。

うれしいです。『波よ聞いてくれ』は、出演が決まって原作を読ませていただいたときに、あまりにも自分とかけ離れている役柄だったので、「えっ?」と思いました。よくしゃべる役で、間を持たさなければいけないし、視聴者の方を飽きさせないようにするのはどうしたらいいのだろうと悩みながら演じていました。人生で初の金髪にもなって、クランクインまでは不安でしたが、いまだに「ドラマが終わっちゃって、さみしい」と言ってくださる方がいらっしゃって。私にとってはチャレンジでしたが、愛してもらえるドラマになって、出演してよかったなと思います。

──今年に入って、ドラマ以外のテレビ番組に出演する機会が増えたことも、注目度がアップしている理由として挙げられます。

『ゴチ』(日テレ系『ぐるぐるナインティナイン「グルメチキンレース・ゴチになります!」』に2023年1月からレギュラー出演中)ですね(笑)。バラエティに出演するときは、基本、緊張するんです。普段は演じることに慣れていて、役柄やセリフがあって自分の役割がある中でどう感情を動かしていくかっていう作業なんですけど、 バラエティは自分の言葉で話すことになるので、自分の言動に責任を取らなきゃいけないと考えると怖くて、バラエティにずっと苦手意識があったんです。でも、『ゴチ』はレギュラーメンバーになって、レギュラーになると共演者の方と距離がぐっと縮まるので、何の緊張もなく、あのメンバーに会えるのが楽しみで、遊びに行くみたいな感覚で取り組める番組です。

世間での「小芝風花」のイメージは?

──以前にも小芝さんにデータを見ていただいたことがありますが、タレントパワーランキングが実施しているイメージワード調査の最新調査での小芝さんのイメージのグラフが、こちらになります(下図)。

楽しみ!(笑)。前と比べて、変わりました?

「小芝風花  / イメージワード 」

──『妖怪シェアハウス』(テレ朝系)で主演していた3年前と比べると、「演技力がある」「かわいい」「親しみやすい」などのスコアが上昇しているようです。

春のドラマはかわいいという感じの役ではなかったので、『ゴチ』パワーなのかなあ(笑)。バラエティ番組に出演させていただく中で、「親しみやすい」が高いのは、うれしいです。以前は「知的」「品がある」を伸ばしたいと思っていたんですけど、無理だなと(笑)。

──そんなことはないと思いますよ(笑)。この調査では候補のワードから3つ選んでもらっているので、もしも4つ5つと選んでいいとしたら、「知的」や「落ち着いた」を選ぶ人も多いと思います。

いやいやいや(笑)。楽しいことがあると、とことん楽しんじゃうタイプなので、落ち着かないんですよね。知的で落ち着いていてセクシーな感じの人に憧れはありますが、それよりも、伸びている部分を自分の武器ととらえて、もっと伸ばしていきたいです。演技力も磨いて、応援してもらえるように頑張ります! 家族にも、このグラフを見せたいです(笑)。

『転職の魔王様』のセリフが心に刺さった

──ヒロインを演じている『転職の魔王様』の放送がスタートしましたね。

今回のドラマのテーマは転職ですが、私もそうですけど、コロナ禍を経て自分と向き合う時間が増えた人が多いと思うんです。その中で、本当に自分がやりたいことって何だろう?とか、今のままでいいのかな?って考え直す機会も増えて、転職は今すごく身近なものになっていると思うので、時代に合った作品だと思います。

──今回演じている役柄については、どのように感じていますか?

私が演じる千晴は、前の会社でパワハラを受けて、社畜のように言われるがままで。すごく真面目で一生懸命なんですけど、自分がちゃんとできないから上司との関係が変わってしまったんだと、自分で自分を責めて体調を崩してしまって。成田凌さんが演じている「魔王様」と呼ばれるキャリアアドバイザーの来栖さんに出会って、自分でも気が付かなかった本音に向き合わされていくというストーリーです。来栖さんから投げかけられる言葉の中に「おっ」と刺さるものもありましたし、一番今回のドラマの登場人物の中で共感してもらえる人物なのかなと思います。今まで演じた役とはまた違って、新しいと感じています。

──撮影現場の雰囲気は、いかがですか?

雰囲気は、めちゃくちゃいいです。職場のシーンは、本当に和気あいあいとしていて、休憩時間にボードゲームで遊んだりしています。

──視聴者の方には、どういう点に注目してほしいですか?

今回は、1話ごとにいろんな求職者の方が登場します。転職の理由は人それぞれで、少なからず働いてる人には、考えさせられるものがあって、自分の環境とリンクすると思います。「今のままでいいのかな」と思っている人たちの支えになって、悩んでいる人の背中を押せる作品になったらいいなと思います。

──演じながら、転職というテーマについては、どう感じていますか?

私自身はこの女優というお仕事がずっと好きでやってきているので、転職は自分とかけ離れたワードだと思っていたんです。でも、ドラマの原作を読んで、例えば、大好きなアイドルのライブに行く日程が合わせづらいから転職するとか、まわりの人から見ると「そんな理由で?」と思われるようなことでも、その人にとっては重要なので、仕事をころころ変えるというマイナスイメージよりも、自分がどういう人生を歩みたいか?なんだなって。「仕事を選ぶことは、生き方を選ぶこと」というセリフが出てきますが、私にはその言葉がすごくしっくり来ています。だから、この作品を見た方の中には、私みたいにドラマの中のセリフがぐさっと刺さって、「もしかしたら自分が進むべきは、今の道じゃないのかも」と思う人もいれば、自分の今の仕事が天職だと思える人もいるかもしれないなと。とにかく、働いている人たちに見てほしいなと思うドラマです。

──小芝さんは女優というお仕事を選んで、キャリアを積んできました。今、振り返ってみて、どんなことを感じますか。

女優というお仕事は、役を通じてなかなか経験できないようなことを経験させてもらいますし、環境が変わるので、ある意味、仕事を転々としている感じもして。今回は社畜だった人の役ですが、今までは、魔女にもなれたし、妖怪とも一緒に住んだり、いろんな経験ができて、すごくいいなと思う仕事です。私は最初からすぐに忙しいという感じでもなかったので、悔しい思いをした期間もあったんですけど、デビューしてから12年経って振り返ると、その期間に学んだことも多くて、私にとっては必要な時間だったんだなと思います。

最近、ネイルチップ作りを始めました

──休日など、プライベートでは最近は何を楽しんでいますか?

まだ練習中ですが、最近始めたのは、ネイルチップを作ることです。ネイルを自分でやりたいという憧れはあって。でも普段は、どんな役が来るかわからないので、できないんですけど、ネイルチップならできるなと思って、いろいろ調べながら作っています。練習して、外でつけても恥ずかしくないくらいのレベルになったら、お友達に作ってあげたいなと思って。

──これから始めたいこと、チャレンジしたいことはありますか?

ずっと旅行に行けなかったので、フットワークを軽くして、休みができたらすぐ飛行機に乗って、国内外問わず、どこか旅行に行きたいと思っています。その土地の郷土料理や地酒、文化に触れて、知識とか経験を増やしたいなと思っています。私は東京駅の中にあんなにいっぱいお店があることをようやく知ったのが去年とかなので、東京に住んでいてそんな感じだから、ちょっと電車で行くだけでも知らない土地やお店がいっぱいあるんだろうなと。 最近はちょっと、そういうことに興味があります。

小芝風花さんサイン入りクリアファイル プレゼント!!

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締切:2023年10月2日(月)

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※ご応募はお一人様1回限りでお願いいたします。

 

小芝風花プロフィール

誕生日 1997年4月16日
出身地 大阪府
所属事務所 オスカープロモーション
公式サイト https://www.oscarpro.co.jp/talent/fuka_koshiba/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/fuka_koshiba_official/

 

ドラマ『転職の魔王様』


カンテレ・フジ系 毎週月曜22時~
出演 成田凌、小芝風花、山口紗弥加、藤原大祐、おいでやす小田、前田公輝、井上翔太、井本彩花、石田ゆり子/ほか
原作 額賀澪
脚本 泉澤陽子、小峯裕之
プロデューサー 萩原崇、石田麻衣、櫻田惇平
演出 堀江貴大、丸谷俊平、保坂昭一

 

撮影/はぎひさこ

文/高倉文紀
評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などのメディアで女優・女性アイドル・男性俳優の取材や分析を展開。
https://note.com/tokyodiorama

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