映画「翔んで埼玉」とは？
映画『翔んで埼玉』の魅力とは、具体的にどのようなものなのでしょうか？詳しく見ていきましょう。
地域格差と郷土愛がコンセプト
映画『翔んで埼玉』とは、『パタリロ』などで知られる漫画家・魔夜峰央が原作、『テルマエ・ロマエ』シリーズなどを手掛けた武内英樹がメガホンを取った、2019年公開のコメディ映画です。
「壮大な茶番劇」「おバカコメディ」といった言葉で表されることの多い『翔んで埼玉』ですが、同作はただのコメディではありません。というのも、そのコンセプトとして提示されているのは『地域格差と郷土愛』という、非常にシリアスなものだからです。
通常であれば重くなりがちなコンセプトを、エンターテインメントとして笑いに昇華した同作は、第43回日本アカデミー賞において主演男優賞・主演女優賞・作品賞・監督賞など、最多12部門で優秀賞を受賞しています。
魅力的で強烈なキャラクター
一度見たら忘れられない個性あふれる魅力的なキャラクターたちも、『翔んで埼玉』の魅力の一つです。
同作のストーリーは、東京都知事の息子であり、超名門校・白鵬堂学院の生徒会長でもある『壇ノ浦百美』と、帰国子女で容姿端麗な転校生であり、実は埼玉県出身の『麻実麗』が織りなす恋愛模様を中心に展開します。
2人を含む主要登場人物をはじめ、同作の登場人物の装いは、時代・地域のイメージがバラバラです。それでいて、それぞれに圧倒的かつ完成度の高いビジュアルを実現しています。
『翔んで埼玉』独自の魅力は、現実世界ではありえないようなキャラクターを、実力派の俳優たちが全力で演じているからこそ生み出されたものといえそうです。
海外からの評価も高い
『翔んで埼玉』は、国内のみならず、海外からの評価も高い作品として知られています。イタリアで開催された第21回ウディネ・ファーイースト映画祭では、マイ・ムービーズ賞を受賞し話題となりました。
海外人気が高い理由としては、作品としての面白さはもちろんのこと、コンセプトにある『地域格差と郷土愛』が世界共通のものである点が挙げられます。
言葉や文化が違っても、同じ苦悩・愛情を抱いた経験がある世界中の人々が同作に共感し、一つの作品として高く評価しているのです。
映画「翔んで埼玉」キャストの人気ランキング算出方法
映画『翔んで埼玉』キャストの人気ランキングは、株式会社アーキテクトによる独自の調査をもとに集計・構成しています。以下、詳しい算出方法を解説します。
当社独自の集計方式で算出
映画『翔んで埼玉』キャストの人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度（顔と名前を知っている）と誘引率（見たい・聴きたい・知りたい）を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2023年5〜8月度に行われた調査をもとに作成しています。
映画「翔んで埼玉」キャストの人気ランキング
| 順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
| 1位 | 二階堂ふみ | 26.3 | 2023年08月 |
| 2位 | 竹中直人 | 26.2 | 2023年05月 |
| 3位 | 杏 | 25.8 | 2023年08月 |
| 4位 | 間宮祥太朗 | 24.0 | 2023年08月 |
| 5位 | GACKT | 23.9 | 2023年08月 |
| 6位 | 朝日奈央 | 22.5 | 2023年08月 |
| 7位 | 成田凌 | 20.1 | 2023年08月 |
| 8位 | くっきー！ （野性爆弾） |
19.0 | 2023年08月 |
映画『翔んで埼玉』キャストの人気ランキングは、年齢・性別ともにさまざまな実力派キャストが名を連ねる結果となりました。以下、それぞれのキャストの経歴や作中で演じたキャラクター、代表作などを紹介します。
1976年3月12日生まれのAB型、滋賀県出身で、お笑いコンビ『野性爆弾』にてボケとネタ作りを担当する芸人です。
1994年4月、ロッシーと『野性爆弾』を結成すると、白塗りメイクで披露する破天荒なキャラクターが人気を集め、一躍人気芸人となりました。
俳優としても活躍し、これまでに『極主夫道』シリーズや、映画『バイオレンスアクション（2022年）』などに出演した経歴を持ちます。
映画『翔んで埼玉』では、第二章となる『翔んで埼玉 ～琵琶湖より愛をこめて～（2023年）』にて、滋賀解放戦線員・近江晴樹を演じました。
1993年11月22日生まれ、埼玉県出身の俳優・モデルです。ファッション誌『MEN’S NON-NO』の専属モデルとして、2013年に芸能界でのキャリアをスタートさせると、翌2014年にはドラマ『FLASHBACK』にて主演を務めました。
演技力に定評があり、これまでにドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズや、映画『窮鼠はチーズの夢を見る（2020年）』など、多くの話題作に出演しています。
映画『翔んで埼玉』では、さいたま市浦和区在住で郷土愛に目覚めた人物・五十嵐春翔を演じました。
1994年4月21日生まれ、埼玉県出身のタレント・女優です。
ファッション誌『ラブベリー』にて2007年にモデルデビューすると、翌2008〜2015年にはアイドルグループ『アイドリング！！！』のメンバーとしても活動していました。
持ち前の明るさやトーク力が評価され、映画『湯道（2023年）』や、ラジオ『朝日奈央のあさひーりんぐ』など、タレント・女優として数々の作品やCMで活躍しています。
映画『翔んで埼玉』では、さいたま市在住の妊婦・若月依希を演じました。
7月4日生まれ、A型のアーティストです。人気ロックバンド『MALICE MIZER』のボーカルとしてカリスマ的な人気を博したのち、1999年にソロ活動をスタートさせました。
シングル・アルバムの国内総売上枚数は1,000万枚を超え、男性ソロアーティストとしてのシングルTOP10獲得数は歴代1位を誇ります。また、その人気は日本国内にとどまらず、韓国・台湾などアジア各国でも作品がリリースされています。
映画『翔んで埼玉』では、主人公の1人であり、隠れ埼玉県人の帰国子女・麻実麗を演じ、第43回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しました。
1993年6月11日生まれのO型、神奈川県出身の俳優です。
ドラマ『スクラップ・ティーチャー～教師再生（2008年）』で俳優デビューすると、ドラマ『ふたつのスピカ（2009年）』『ニーチェ先生（2016年）』など、数々の作品に出演しました。
近年では、NHK連続テレビ小説『半分、青い。（2018年）』や、NHK大河ドラマ『麒麟がくる（2020年）』などへの出演でも知られる、今後ますますの活躍が期待されている俳優です。
映画『翔んで埼玉』では、埼玉県人の青年を演じました。
1986年4月14日生まれのA型、東京都出身の女優・モデルです。2001年に15歳でモデルデビューして以降、国内外で開催される多数のコレクションで存在感を発揮してきました。
2007年にドラマ『天国と地獄』で女優活動をスタートさせて以降、ドラマ『花咲舞が黙ってない』シリーズや映画『キングダム』シリーズなど、数々の話題作に出演しています。
映画『翔んで埼玉 ～琵琶湖より愛をこめて～（2023年）』では、滋賀県民を導く貴公子・桔梗魁を演じました。
1956年3月20日生まれ、神奈川県出身の俳優です。美術大学在学時から自主映画の制作を始め、卒業後の1983年に演芸番組『ザ・テレビ演芸』でグランドチャンピオンになったのをきっかけに、デビューを果たしています。
コメディアンとして活躍するのと並行して俳優としても活動し、1996年のNHK大河ドラマ『秀吉』では主演を務め、その演技力を広く知らしめました。以降、現在に至るまで映画監督・ミュージシャン・画家などマルチな活躍を見せています。
映画『翔んで埼玉』では、東京都知事と蜜月関係にある神奈川県知事を演じました。
1994年9月21日生まれのO型、沖縄県出身の女優です。2007年に芸能活動をスタートさせると、ファッション誌『nicola』の専属モデルとして知名度を高めました。
2009年に役所広司監督の映画『ガマの油』 でスクリーンデビューして以降、演技派女優として数多くの作品に参加しています。主な出演作は、NHK大河ドラマ『西郷どん（2018年）』や、映画『ヒミズ（2012年）』『私の男（2014年）』などです。
映画『翔んで埼玉』では、もう1人の主人公・壇ノ浦百美を演じ、第43回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。
物語を彩る個性豊かなタレントにも注目を！
映画『翔んで埼玉』は、『地域格差と郷土愛』という時代・地域を問わない普遍的なテーマを、シュールなコメディに落とし込みエンターテインメントとして完成させた人気作です。
同作が大成功を収めた要因としては、ストーリーの面白さはもちろん、実力派のタレントたちによる本気の演技も挙げられます。
実力派タレントたちが見せる、原作そのままのビジュアルと個性あふれる演技に注目し、映画『翔んで埼玉』の魅力を再確認してみてはいかがでしょうか。
