宝くじとは?どんなCMをしてる?
宝くじのCMには、どのような特徴があるのでしょうか?ターゲット層やCMの雰囲気といった観点から、解説していきます。
宝くじの基本知識をチェック
そもそも宝くじとはどういった仕組みで、いつから存在していたのでしょうか?実は、『くじ』は2000年も昔の古代ローマ時代から存在していたとされています。
日本では江戸時代初期頃にくじの文化が起こったという説があり、その後禁止されていた時代もありましたが、昭和に入り現在の形式に近い宝くじ『勝札(かちふだ)』が販売されるようになったそうです。
宝くじは、売上金の半分近くが当せん金として、当たった人へと支払われます。残りの半分は収益金として、各都道府県・指定都市に収められ公共事業に使われたり、宝くじの印刷経費・販売手数料などとして勘定されたりしています。
「楽しそう」な雰囲気
宝くじに大事なのはわくわく感であったり、当たったらどうしようと夢を膨らませる期待感であったりでしょう。
そのため宝くじのCMは、そういった楽しそうな雰囲気を重視して制作されることがほとんどです。
例えば、石田ゆり子と佐藤二朗が出演する宝くじ『MEGA BIG』のCMでは、「もし12億円が当たったら…」という妄想を膨らませる石田ゆり子の楽しそうな様子が見られました。
若い世代への訴求もポイント
もともと宝くじを買うのが好きな人は、おそらくCMを見なくとも宝くじを買うでしょう。そこで大事になってくるのが、『宝くじを普段買わない人にどうやって購買意欲を抱かせるか』ということです。
特に18〜24歳の若い世代は、半数ほどが宝くじを買った経験がないという統計データもあり、若い世代への訴求が大切になります。
2020年には、宝くじに興味がないきょうだいたちに長男役を演じる妻夫木聡が、その魅力を話す内容のCMが放送されました。このように、まだ購入経験がない層へのアプローチも積極的に行われています。
宝くじのCM出演俳優人気ランキングの算出方法
宝くじのCM出演俳優人気ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
宝くじのCM出演俳優人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出、こちらのデータからランキングが作成されています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔と名前を知っている)と誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、2022年11月度・2023年2月度に行われた調査をもとに作成しています。
宝くじのCM出演俳優人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 佐藤健 | 33.3 | 2023年2月 |
2位 | 神木隆之介 | 33.0 | 2023年2月 |
3位 | 木村拓哉 | 28.5 | 2023年2月 |
4位 | 稲垣吾郎 | 26.5 | 2022年11月 |
5位 | 草彅剛 | 26.1 | 2023年2月 |
6位 | 西田敏行 | 25.9 | 2022年11月 |
7位 | 妻夫木聡 | 25.2 | 2023年2月 |
8位 | 役所広司 | 25.0 | 2023年2月 |
9位 | 要潤 | 24.0 | 2022年11月 |
10位 | 山田裕貴 | 23.2 | 2023年2月 |
11位 | 山本耕史 | 22.9 | 2022年11月 |
12位 | 香取慎吾 | 22.7 | 2023年2月 |
宝くじのCM出演俳優人気ランキングには、アイドルだったタレントから子役タレントだった人、ベテラン俳優まで幅広くランクインしています。それぞれの経歴と出演CMを見ていきましょう。
1977年生まれ、ジャニーズ事務所のアイドルグループ『SMAP』のメンバーでした。グループ解散後は事務所を退社し、俳優業を中心に活動しています。
2010年には『ロト6』『ミニロト』の新CMキャラクターに就任し、CMではコミカルな役どころを演じました。
また、2020年にも宝くじのCMへ出演しており、豪華な出演者11人の中の1人として、夢を持つことの大切さを伝えていました。
小さい頃からモデルとして芸能活動をしており、1987年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のガブローシュ役で注目を集めた俳優です。
NHK大河ドラマ『新撰組!(2004年)』や、舞台『メンフィス(2015年)』などへの出演で知られています。
2023年4月より宝くじのCMにも登場し、『新・宝くじドラマCM』として神木隆之介・上白石萌音と共演しており、破天荒な振る舞いをする男性の役を好演中です。
1990年生まれ、第74回文化庁芸術祭賞新人賞・エランドール賞新人賞などを獲得している俳優です。
近年の出演作には、映画『夜、鳥たちが啼く(2022年)』やNHK大河ドラマ『どうする家康(2023年)』などがあります。
宝くじのCM出演は2022年のことで、『ナンバーズ』のCMキャラクターに選出されています。CMでは、草彅剛とコミカルな掛け合いを披露しました。
1981年生まれ、ドラマを中心に活躍しているタレントです。
これまでにドラマ『ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏(2004年)』『嫌われ松子の一生<ドラマ版>(2006年)』『ゴッドハンド輝(2009年)』『早海さんと呼ばれる日(2012年)』などへの出演経験があります。
宝くじのCMには、収益金を使った防災教育の一環として地震体験車をPRする動画に、宝くじキャラクター『クーちゃん』の着ぐるみを着て出演していました。
1956年生まれ、80年代から現在まで活躍を続けているベテラン俳優です。
これまでに、映画『失楽園(1997年)』『THE 有頂天ホテル(2006年)』『最後の忠臣蔵(2010年)』『三度目の殺人(2017年)』などに出演してきました。
宝くじのCMには2018年に出演しており、現代にタイムスリップした侍という変わった役どころで、女優・新川優愛と共演しました。
1980年生まれ、約300万人が参加した大型オーディションにてグランプリを獲得し、芸能界デビューを果たしました。
ドラマ・映画を中心に活躍しており、近年の出演作はドラマ『危険なビーナス(2020年)』や映画『ある男(2022年)』などです。
『ジャンボ宝くじ』のCMに出ていたこともあり、5人きょうだいの長男役として、弟たちに宝くじの魅力を伝えるという内容でした。
1947年生まれ、1970年に『情痴』にて初舞台を踏んだ俳優です。その後多くのドラマ・映画で活躍しています。
特に『釣りバカ日誌』シリーズは自身の代表作でもあり、1988年から20年以上も続いた人気作品です。
2007年には『ジャンボ宝くじ』のCMキャラクターに起用され、西田夢蔵という役で歌・演技の才能を遺憾なく発揮しました。
1974年生まれ、ジャニーズ事務所のアイドルグループ『SMAP』のメンバーでした。グループ解散後は事務所を退社し、現在は俳優業を中心に活動しています。
近年はYouTuberとして自身のチャンネル『ユーチューバー 草彅チャンネル』を持ち、YouTubeでの活動も見られるようになりました。
総勢11人が出演する宝くじのCM『夢見る 宝くじ編』に出演経験があり、ロト・ナンバーズといった商品の垣根を越えて、夢を見ることの大事さをPRしました。
1973年生まれ、ジャニーズ事務所のアイドルグループ『SMAP』のメンバーでした。グループ解散後は事務所を退社し、俳優業を中心に活動しています。
俳優以外にもラジオのパーソナリティーを務めたり、演芸番組にレギュラー出演したりと、活動の幅が広いタレントです。
2020年、同じ事務所の香取慎吾・草彅剛とともに、宝くじのCMへも出演しました。『夢見ることは、未来へと繋がっている。with DREAMで、行く。』というコンセプトで、豪華な芸能人がほかにも多数登場しました。
1972年生まれ、ジャニーズ事務所のタレントです。人気アイドルグループ『SMAP』のメンバーとして活動していましたが、グループ解散後はソロで活動しています。
俳優としては近年、映画『レジェンド&バタフライ(2023年)』で主演を務め、織田信長役を見事に演じました。
2023年にはスポーツくじ『WINNER』のCMへ出演し、スタジアムで選手を熱く応援する姿が印象的でした。
1993年生まれ、幼少期から子役タレントとして芸能活動をしていました。
近年の出演作品は、映画『るろうに剣心 最終章 The Final(2021年)』や、NHK連続テレビ小説『らんまん(2023年)』などです。
2020年の豪華芸能人たちが集まった宝くじのCMでは、18年ぶりに妻夫木聡との共演を果たしました。
また、2023年4月から放送される数字選択式宝くじ『ロト6』『ロト7』のCMでは、山本耕史・上白石萌音と共演し、ユニークなやりとりを展開しています。
1989年生まれ、俳優としてドラマ・映画を中心に活躍している人気タレントです。
近年では、Netflixオリジナルシリーズ『First Love 初恋(2022年)』や、ドラマ『100万回 言えばよかった(2023年)』へ出演しました。
2022年には、スキマ時間に秒でできるインターネット専用宝くじ『クイックワン』のCMに登場しています。旅先で宿に泊まった佐藤健が、ちょっとしたハプニングの合間にくじをするシーンが印象的でした。
にぎやかなCMを彩る俳優にも注目を
宝くじのCMは、いかに楽しさを演出するかが大切で、出演する俳優たちも陽気なキャラクターを演じることが多い傾向です。
自然と映像自体もにぎやかなものになり、見ている側の気分も高揚してくるため、宝くじへの興味も湧いてくるでしょう。
宝くじはもちろん、CMに出演している俳優がほかにどういった活動をしているかにも注目してみると、楽しさの幅もより広がるはずです。